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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ランドコンピ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ランドコンピ <3924>  1,415円 (+300円、+26.9%) ストップ高

 ランドコンピュータ <3924> [東証2]がストップ高。23日、東証が同社を30日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ファンクリG <3266>  162円 (+24円、+17.4%)

 ファンドクリエーショングループ <3266> [JQ]が3日ぶり急反騰。23日取引終了後、子会社ファンドクリエーションがmatsuritechnologies(マツリテクノロジーズ、東京都新宿区)と資本・業務提携契約を締結したと発表したことが買い材料視された。マツリテクノロジーズは、民泊 業界でトップクラスの民泊運営管理システムを展開するほか、完全運用代行など民泊事業者向けの各種サービス事業を行っている会社。今回の提携で、ファンドクリエーションは民泊とマンスリー・マンションの運用を組み合わせたビジネスで協業するほか、民泊物件を対象としたファンドの開発を行う。また、マツリテクノロジーズが発行する第三者割当による新株を引き受けるとともに、同社の事業支援や経営全般に関する助言などを行う。なお、18年11月期業績に与える影響は軽微としている。

■ジャストプラ <4287>  3,320円 (+448円、+15.6%) 一時ストップ高

 ジャストプランニング <4287> [JQ]が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は24日、子会社のプットメニューとボクシーズ(東京都千代田区)が展開しているオーダーシステム「Putmenu(プットメニュー)が、リンガーハット <8200> のTOKYO PREMIUM 日比谷シャンテ店に採用されたと発表。Putmenuは、テーブルや部屋をIoT化することで「注文0分」「会計0分」を実現するシステム。4月には、日本KFCホールディングス <9873> [東証2]傘下の日本ケンタッキー・フライド・チキンが運営するケンタッキー・フライドチキンの2店舗に試験導入されたことを明らかにしている。

■テリロジー <3356>  525円 (+54円、+11.5%)

 テリロジー <3356> [JQ]が4連騰。世界的にサイバー攻撃への警戒が高まるなか、情報セキュリティー関連企業への注目度が高まっている。同社はセキュリティー関連製品やIPサーバーなどの輸入販売を手掛けており、米新興メーカーの最新技術を取り扱っていることなどで注目度が高い。日本人の個人情報を集めたとみられる2億件以上のデータがダークウェブで販売されているとの報道などが、同社をはじめ関連株の株価を刺激している。

■マネフォ <3994>  5,300円 (+445円、+9.2%)

 マネーフォワード <3994> [東証M]が3連騰。同社はスマートフォン向けに家計簿アプリと企業向け会計システムを展開している。23日取引終了後、子会社マネーフォワードフィナンシャルを設立したことを発表、ブロックチェーン仮想通貨 に関するメディア事業と仮想通貨交換所の運営を手掛ける計画で、これを材料視する買いが集中した。株価は約1ヵ月にわたり5000円ラインを上限とするボックス相場が続いていたが、これを一気に突破する動きとなった。

■川本産業 <3604>  498円 (+38円、+8.3%)

 川本産業 <3604> [東証2]が急反発、年初来高値を更新した。ガーゼ、脱脂綿などの医療機関向け衛生材で業界トップシェアを誇る。一般消費者向けオーラルケア商品が好調なほか、ベビー用品や医療用品もドラッグストアなどを活用して販路を拡大、業績回復に反映させている。19年3月期営業利益は連結ベースで前期比3.1倍と急変化を見込み、年間配当も前期の復配に続き2円増配の4円を計画している。PER、PBR面など株価指標面から割安感があるほか、信用買い残は枯れた状態で需給面も軽い。

■ホットリンク <3680>  797円 (+55円、+7.4%)

 ホットリンク <3680> [東証M]が急反発。マシーンラーニングなどを活用したビッグデータ解析ツールを手掛けており、立ち上げ段階からのブロックチェーン推進協会会員企業でもあり、関連有力株として物色人気が加速している。また、中国人観光客が急増するなか、中国の消費者動向に対する分析ニーズも高まっている。そのなか、同社は子会社を通じて日本に興味を持つ中国人消費者に効率的な情報を与えるサービスも手掛け、中国インバウンド関連としての切り口でも注目される。

■ソルクシーズ <4284>  1,479円 (+99円、+7.2%)

 東証1部の上昇率トップ。ソルクシーズ <4284> が急反発。同社は保険や証券など金融業界を主要顧客にシステム受託開発を展開しており、仮想通貨関連の一角としても注目度が高い。そうしたなか、23日取引終了後、資本・業務提携先の音声合成ソリューション開発会社であるエーアイが東証からマザーズ上場の承認を受けたことを発表、これを受けて株価が強く刺激される格好となった。

■ITbook <3742>  640円 (+39円、+6.5%)

 ITbook <3742> [東証M]が急反発。独立系で官公庁や地方自治体向けに強みを発揮するITコンサルティング企業で、民間企業向けでもIoT時代に対応した設備投資需要を追い風に実績を重ねている。安倍政権では中央省庁の再々編構想を検討しているほか、電子政府推進にも前向きに取り組む構えをみせている。そのなか、同社にはシステム開発特需が期待されるとの思惑がある。足もとの業績も好調で19年3月期は売上高が前期比44%増、営業利益は同68%増と前期に続く大幅な伸びを見込んでいる。

■ルネサンス <2378>  2,372円 (+131円、+5.9%)

 東証1部の上昇率6位。フィットネスクラブ大手のルネサンス <2378> が3連騰で連日新高値を更新。同社は今月10日大引け後に決算を発表して以降、株価の強調展開が続いている。24日は一時前日比6.4%高の2385円まで上昇し、2006年7月に記録した上場来高値2390円にあと5円に迫る場面があった。19年3月期の経常利益予想は前期比5.2%増の40億円と5期連続で過去最高益を更新する見通しだ。今期は4月にこれまで運営受託してきた福島県のスポーツクラブを直営施設としてオープンしたほか、大分、沖縄、熊本に計3店舗の新規出店を計画している。東京五輪を前に健康増進意識が高まるなか、今期も増収増益トレンドが続く。

■セイノーHD <9076>  2,142円 (+118円、+5.8%)

 東証1部の上昇率7位。セイノーホールディングス <9076> が4日ぶりに急反発。SMBC日興証券は23日、同社株の投資評価「1」を継続し、目標株価を2200円から2300円に引き上げた。西濃運輸における4月の運賃単価が前年同月比7.7%上昇した。同証券では19年3月期の運賃単価を前期比3.0%上昇と予想していたが、今回5.5%に引き上げた。業界全体が売り手市場に変化するなか、「同社の収益率も中期的に改善が見込まれる」と指摘。同証券では、19年3月期の連結営業利益を前期比15%増の320億円(会社予想284億円)、20年3月期の同利益は今期推定比9%増の350億円と予想している。

■リリカラ <9827>  242円 (+13円、+5.7%)

 リリカラ <9827> [JQ]が5日続伸と上値追い鮮明。訪日外国人観光客は増勢一途で4月は前年同月比12.5%増の290万700人と2ケタ伸長で、単月での過去最高を記録している。宿泊施設の不足が顕著となるなか、インバウンド需要に対応したホテル開発の動きが加速している。6月には民泊新法が施行されることも追い風に、同社はカーテンや壁紙、床材などの商品卸大手としてビジネスチャンスを捉え、業績回復色が強まるとの思惑が働いている。

■メンバーズ <2130>  1,291円 (+68円、+5.6%)

 東証1部の上昇率8位。メンバーズ <2130> が大幅高で4連騰。企業のウェブサイトのデザイン制作やクリエーター人材の派遣などを手掛けているが、BOT機能を活用したマーケティング支援サービスなどを強化してビジネス領域の拡張に努めている。米シリコンバレーでAIベンチャーのスタートアップ企業を支援するゴールデン・ホエールズ社と協業関係にある。株価は5日・25日移動平均線のゴールデンクロス形成から一気に上放れの様相となった。

■AMI <3773>  2,652円 (+112円、+4.4%)

 アドバンスト・メディア <3773> [東証M]が大幅反発。同社は24日、訪日外国人向け音声認識多言語翻訳・アナウンスサービス「AmiVoice TransGuide(アミボイス トランスガイド)」が、このほど阪急電鉄の主要28駅に採用されたと発表。アミボイス トランスガイドは、アドバンスト・メディアが開発し、サトーホールディングス <6287> が販売するサービス。音声認識技術の活用により、スマートフォンやタブレットに話しかけるだけで、4ヵ国(日・英・中・韓)の翻訳結果を自動で表示し、音声合成でアナウンスする。

■UT <2146>  3,920円 (+160円、+4.3%)

 UTグループ <2146> [JQ]が大幅続伸となったほか、テクノプロ・ホールディングス <6028> 、ヒト・コミュニケーションズ <3654> 、ベルシステム24ホールディングス <6183> など人材サービス関連株が軒並み買われた。為替の円高進行や北朝鮮を巡る地政学リスクなどが再び意識されるなかで、主力輸出株は手掛けにくい環境にある。そのなか、内需の好業績株に物色資金がシフトしている。有効求人倍率の上昇が続くなか、人手不足の深刻化の度合いが高まっている。UTグループやテクノプロHDはIT系技術者の派遣を行っており業績好調、また、コールセンター人材を手掛けるスマートフォン販促支援のヒトコムなど専門性の高い人材派遣会社も収益拡大トレンドにあり、好業績を背景とする買い人気を呼び込む形となった。

■エルテス <3967>  2,137円 (+79円、+3.8%)

 エルテス <3967> [東証M]が大幅反発。同社は24日、小売店での内部不正を抑制・検知するシステム「MIHALU」の提供を開始したと発表。「MIHALU」は、在庫管理や売価変更、勤怠、POSレジなどのデータを活用して、不正転売や不正値引きなどを検知するシステム。既にイオン <8267> グループのイオンペットがこのシステムを採用、導入を開始したことを明らかにしている。

■アドウェイズ <2489>  519円 (+19円、+3.8%)

 アドウェイズ <2489> [東証M]が大幅に4日続伸。24日に韓国サムスン電子とグローバル提携し、サムスンのスマートフォン「Galaxy」ユーザーに向けた「予約トップ10」の提供を韓国で開始したと発表したことが好感された。「予約トップ10」は、リリース前の新作アプリを対象とした事前予約サービス。今回のグローバル提携により、サムスン電子の「Galaxy S7」以降の端末で利用可能な「ゲームランチャー」で、「予約トップ10」のサービスが提供可能となる。

■GMO <9449>  2,933円 (+103円、+3.6%)

 GMOインターネット <9449> が3日続伸、連日の年初来高値更新となった。23日の取終了後、自社開発した高性能な仮想通貨マイニングコンピューター(マイニングマシン)「GMOマイナー B2」を6月6日から販売すると発表しており、これを好感した買いが入った。「GMOマイナー B2」は、最先端の量産型7ナノメートル(1ナノは100万分の1ミリ)プロセス技術の半導体チップを搭載した、世界初のマイニングマシン。同社では一部を自社マイニングに投入するほか、マイニングを行いたい顧客向けにも販売することにしたという。なお、出荷は10月末をメドに順次行うとしている。

■大塚HD <4578>  5,465円 (+174円、+3.3%)

 大塚ホールディングス <4578> が3日ぶりに大幅反発。子会社の大塚製薬は24日の朝方、抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」のアルツハイマー型認知症に伴う行動障害を対象とした追加フェーズ3試験を6月から開始すると発表。ブレクスピプラゾールは、大塚製薬が創製した独自の作用機序を持つ化合物で、デンマークのルンドベック社とグローバル共同開発・共同販売している薬剤。2015年7月に米国で成人の大うつ病の補助療法と統合失調症の2つの適応症で承認され、日本でも統合失調症の適用で18年1月に製造販売承認を取得している。

■東祥 <8920>  4,175円 (+110円、+2.7%)

 東祥 <8920> が4日続伸。株価は決算発表日の9日に年初来高値の4535円まで買い進まれた直後に急落し、15日には一時3400円まで下落する場面もあった。ただ、その後は値を戻して4000円台を回復した水準から再び年初来高値を目指す動きとなってきた。同社は愛知県が地盤で「ホリデイスポーツクラブ」を運営し、ホテルや賃貸マンションも手掛けている。同社は9日に、19年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は270億円(前期比11.9%増)、営業利益は72億4000万円(同10.3%増)、最終利益は42億円(同11.5%増)を見込んでいる。19年3月期は、スポーツクラブの新規開業は10店舗(合計で90店舗)、賃貸マンションの新規入居開始物件303室増(合計で65棟・2730室)を予定している。スポーツクラブで、初心者の掘り起こしによる新規店舗の集客や、プログラムの充実に伴う既存店の堅調も期待される。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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