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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):大東建、住友大阪、ジンズ

大東建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大東建託 <1878>  23,295円  +285 円 (+1.2%)  本日終値
 大東建託<1878>が4連騰、12月5日に上放れて以降、株価上昇もさることながら陽線の多さが際立つ。引けにかけて継続的な買い注文が入っていることを意味しており、機関投資家とみられる実需買いが株高を後押ししていることがうかがえる。18日に自社株買いの終了を発表し翌19日に大きく売られたが、下値ではしっかりと買いが入り、すぐにバランスを立て直している点もそれを裏付けている。同社は独自ノウハウで賃貸住宅を地主に提案する事業を展開しているが、ここ市場が急速に拡大する賃貸保証ビジネスにも展開している。賃貸保証ビジネスは、滞納家賃の保証や滞納家賃の請求・督促・回収を行うだけでなく、入居の際に求められる連帯保証人を引き受ける業務も行っており、既に1000億円規模のマーケットで今後も市場拡大が続くとみられている。業績は2009年3月期から前期まで9期連続の増収営業増益を続けており、今期も収益拡大基調が続く見通しで、買い安心感がある。

■住友大阪セメント <5232>  536円  +3 円 (+0.6%)  本日終値
 住友大阪セメント<5232>は3日続伸。25日の取引終了後、来年4月1日出荷分からセメント・固化剤の価格を1トン当たり1000円値上げすると発表しており、採算改善につながるとの期待から買いが入った。燃料である石炭石油価格の上昇や物流コストの上昇などを価格に転嫁するという。既に太平洋セメント<5233>は20日に同程度の値上げを発表しているほか、25日には宇部三菱セメント(東京都千代田区)も値上げを発表していることから、大手3社の値上げ方針が固まったことになる。

■ジンズ <3046>  5,950円  +20 円 (+0.3%)  本日終値
 ジンズ<3046>が反発。午前11時ごろ、スマートフォン向けゲーム開発プロジェクトを始動したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では、センシング・アイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」のプロジェクト「JINS MEME GAMING」で、eスポーツ分野やゲーム実況動画のサポートを行ってきたが、「JINS MEME」の持つ可能性を最大限に発揮するため、ゲーム開発プロジェクトを始動するという。なお、開発に先駆け、12月29日から31日に東京国際展示場(東京都江東区)で開催される「コミックマーケット93」に、ゲーム体験ができるブースを出展するとしている。

■新日鐵住金 <5401>  2,860.5円  +2.5 円 (+0.1%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>などいずれも売り物をこなし頑強な動きをみせた。SMBC日興証券では25日発行のリポートで「2018年前半の鋼材市況は大幅に上昇するだろう」との見解を示している。世界的に鋼材消費は堅調に推移している一方、中国の粗鋼減産は、10月の世界粗鋼生産に対して4~5%の規模に達する見通しで需給改善の方向。減産姿勢継続となれば世界的に鉄鋼株のバリュエーションは切り上がる可能性を指摘している。

■ストライク <6196>  5,050円  -300 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 ストライク<6196>が急落。25日に発表された18年8月期第1四半期(17年9~11月)の営業利益は前年同期比8.8%減の2億3300万円だった。同社は中小企業向けのM&A仲介業務を手掛けているが、前年同期にあった大型案件の反動減により案件成約単価が下落したほか、積極的な採用による人件費の増加が響いた。今通期の連結営業利益は前期比15.3%増の13億2600万円を計画している。

■しまむら <8227>  12,420円  -660 円 (-5.1%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 しまむら<8227>は4日続落。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算が、売上高4269億1200万円(前年同期比0.4%減)、営業利益350億8500万円(同11.3%減)、純利益239億7400万円(同9.3%減)と2ケタ減益となったことが嫌気された。9~10月にかけて気温が高く推移したことや、10月下旬に2週連続で週末に台風が襲来した影響などから主力のしまむら事業の売上高が同1.7%減と苦戦した。また、チラシが中心となっていた従来の販売促進から、テレビCMやWEBによる販促へシフトを進めたほか、人件費の増加なども利益を圧迫した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高5930億円(前期比4.9%増)、営業利益512億円(同4.9%増)、純利益348億円(同5.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■あさひ <3333>  1,311円  -60 円 (-4.4%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 あさひ<3333>が続落。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)単独決算は、売上高434億1800万円(前年同期比5.7%増)、営業利益40億5300万円(同9.5%増)、純利益26億9500万円(同8.3%増)と増収増益となったが、9月~11月では70%営業減益となっており、足もとの業績悪化を嫌気した売りが出たようだ。一般車を中心に販売の鈍化傾向が続いていることに加えて、10~11月に台風の影響などがあり客数が落ち込み既存店売上高が苦戦した。積極出店を続けていることで販管費が膨らんだことも利益を圧迫した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高538億円(前期比5.3%増)、営業利益36億円(同6.3%増)、純利益23億7000万円(同9.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■神戸物産 <3038>  4,270円  -90 円 (-2.1%)  本日終値
 神戸物産<3038>が3日続落。25日の取引終了後に発表した11月度の単独業績が、売上高204億1600万円(前年同月比10.6%増)、営業利益8億5900万円(同9.9%減)と増収減益となったことが嫌気された。業務スーパーの新規出店が8店舗あり、前年同月よりも40店舗増加したことで売上高は2ケタ増収となったが、前年よりも円安で推移したことにより仕入れコストが上昇したことが利益を圧迫した。

■東京エレクトロン <8035>  20,550円  -250 円 (-1.2%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が軟調。下値では押し目買いが入り2万円トビ台でもみ合っているが、きょうで4日続落と調整色が強い。前日の米国株市場ではインテル、エヌビディア、ザイリンクスなどの半導体関連が安く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら続落と上値の重い展開。東京市場でも、引き続き半導体関連は強弱感が対立している。象徴銘柄である東エレクも2万1000円近辺では戻り売りに押し戻される展開が続いている。

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