【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):第一生命HD、KTK、シグマ光機
第一生命HD <日足> 「株探」多機能チャートより
第一生命ホールディングス<8750>がやや売りに押される展開となったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも弱含みで推移。トランプ政権が掲げる金融規制緩和に対する期待感はあるものの、前日は米金融株も軟調な動きを示しており、この流れが波及。直近は米10年債利回り、30年債利回りともに低下基調にあり、これも目先利食い売りを誘発する引き金となった。
■ケイティケイ <3035> 434円 +54 円 (+14.2%) 一時ストップ高 本日終値
トナーカートリッジの再生販売を主力とするケイティケイ <3035> [JQ]が25日、決算を発表。18年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比49.2%増の9400万円に拡大して着地したことが買い材料視された。事務用品販売子会社で一部案件の契約が終了したものの、営業社員向けモバイルワーク制度の導入による業務効率化で売上が増加し、2.1%の増収を確保。生産部門で原材料費を中心にコスト削減を進めたことも利益を大きく押し上げた。上期計画の8700万円をすでに8.0%上回っており、業績上振れが期待する買いが向かった。
■シグマ光機 <7713> 2,090円 +182 円 (+9.5%) 本日終値
25日、シグマ光機 <7713> [JQ]が18年5月期の連結経常利益を従来予想の10.4億円→13.1億円に26.0%上方修正。増益率が0.4%増→26.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。世界的な半導体需要の拡大や医療業界の研究開発投資の回復を追い風に、組込用のレンズユニットや光学素子などの販売が想定より伸びる。経費削減の進展による採算改善も利益上振れの要因となる。
■FRONTEO <2158> 700円 +56 円 (+8.7%) 本日終値
FRONTEO <2158> [東証M]が急反発。25日、人工知能ロボット「Kibiro」法人向けモデルが野村証券の一部店舗において、受付での接客対応に導入が決定したと発表しており、これを好感する買いが向かった。Kibiroの法人向けモデル「Kibiro for Biz +Marketing」は、Kibiroがタブレットと連携して表示するコンテンツに合わせて音声で案内を行うなど、企業での接客において多彩な活用ができる機能を搭載している。野村証券では来店客の受付対応や待ち時間を活用したイベント情報の紹介で活用する。また、顧客の反応を見ながら、今後ほかの用途も試行する予定という。
■SEMITEC <6626> 6,230円 +430 円 (+7.4%) 本日終値
SEMITEC<6626>が急反発。12月中旬以降、大口資金が流入し一気の上値追いで22日に6730円の上場来高値に買われた。直近は利益確定売りにいったん下値を試す展開となったが、早くも体制を立て直し、上場来高値圏復帰をうかがう。あらゆるものをネットにつなぐIoT社会が本格化するなか、もっとも需要が喚起される電子機器がセンサーといわれている。同社はセンサー専業で中期的に市場拡大の恩恵を受ける。足もとは産業機器や自動車向けに好調な伸びを確保し18年3月期営業利益は9億5000万円と前期比3割以上の伸びを見込む。医療用にも注力しており、来期は血糖値用センサーの受注増勢が収益に反映されそうだ。
■NaITO <7624> 303円 +12 円 (+4.1%) 本日終値
NaITO<7624>が3日続伸、上ヒゲを出しながらも下値を着実に切り上げ低位株人気に乗っている。同社は機械工具の専門商社で企業の設備投資意欲が拡大するなかで好収益環境を享受している。金属加工用の切削工具を主力とするが、自動車業界向けを中心に需要旺盛だ。18年2月期営業利益は6億5000万円と3割を超える伸びを見込んでいる。親会社は名証1部に上場する鉄鋼・機械商社の岡谷鋼機<7485>でこちらも土木建築や自動車業界向けに鉄鋼が高水準で足もとの業績は絶好調だ。
■カナミックネットワーク <3939> 3,205円 +115 円 (+3.7%) 本日終値
カナミックネットワーク<3939>が反発。この日正午ごろ、ASP・SaaS・IoTクラウドコンソーシアム(東京都品川区)が認定する「医療情報ASP・SaaS情報開示認定制度」の第1号認定を取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同制度は、既に取得済みの「ASP・SaaS情報開示認定制度」に代わる医療情報を取り扱う事業者に対する新認定制度だという。
■シルバーライフ <9262> 4,165円 +135 円 (+3.4%) 本日終値
シルバーライフ<9262>は3日ぶりに反発。25日の取引終了後、高齢者に弁当を配達した時の状況を即時に家族やケアマネージャーに通知する高齢者見守りサービス「安否確認アプリ」をリリースし、特許出願を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同アプリは、同社の配食サービス「まごころ弁当」「配食のふれ愛」を利用する顧客に弁当を渡した際に、自宅に貼った2次元バーコードに配達員がアクセスし、顧客の状態を確認して任意の宛先にメールで状況を送信するというもの。顧客や家族が専用機器などを購入することなく、日々の様子を知ることができるほか、「まごころ弁当」「配食のふれ愛」を利用する顧客は無料で使えるのが特徴としている。
■リンクバル <6046> 2,800円 +80 円 (+2.9%) 本日終値
リンクバル<6046>が5日ぶりに反発。同社は25日、京セラコミュニケーションシステム(京都市)が運営する「Sigfoxパートナープログラム」に加入したと発表。これによる街コンへのIoT活用などが期待されているようだ。Sigfoxパートナープログラムとは、グローバルIoTネットワークであるSigfoxのサービスに関して、販売、ソリューションの提案活動、デバイスやアプリケーション提供などのビジネス展開を考えている企業向けのプログラム。リンクバルでは、Sigfoxを活用したオフラインイベントや飲食店での新サービスを検討しているという。
●ストップ高銘柄
日本ユピカ <7891> 2,163円 +400 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値
山王 <3441> 1,148円 +150 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース