【市況】ダウ平均は5日続伸 後半に上げに転じる 関税への影響を改めて評価=米国株概況
NY株式26日(NY時間16:20)(日本時間06:20)
ダウ平均 44860.31(+123.74 +0.28%)
S&P500 6021.63(+34.26 +0.57%)
ナスダック 19174.30(+119.46 +0.63%)
CME日経平均先物 38365(大証終比:-125 -0.33%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は5日続伸。前半は下落して始まったものの、終盤に上げに転じた。前半の下げについては、ダウ平均が最高値を更新し、本日は一服感が出ていたほか、トランプ次期大統領による関税政策への懸念も改めて評価している模様。
トランプ氏はメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すこと、また中国製品にはさらに10%の課税を課す方針に言及した。実際、これを受けてGM<GM>、フォード<F>といった自動車株が下落。
ただ、一部からは「ウォール街はいまのところ、このニュースを冷静に受け止めている」との指摘も出ている。「投資家は関税が実際にトランプ氏の主張する額面通りに実施されるとは考えていないこと、加えて年末の季節要因と堅調な企業業績も好材料として作用しているためだ」という。
前日はトランプ氏が次期財務長官にベッセン氏を指名したことで循環株中心に市場のムードは盛り上がった。前日の上昇は選挙後の株高が一時的な小休止を経て再び本格化しているという見方を後押しするものではある。
午後にFOMC議事録が発表され、FOMC委員は段階的な利下げを幅広く支持していたことが明らかとなった。概ね想定通りの内容で、現在の市場のFRBに対する認識と一致しており、米株式市場の反応は限定的となった。
なお、イスラエルがヒズボラと停戦合意した。地政学リスクの1つが沈静化したことも米株式市場の上げを誘ったようだ。ただ、中東については予断を許さない。
ズーム・ビデオ<ZM>が決算を受け下落。11-1月期の見通しが予想範囲内となり、物足りない内容に映ったようだ。
家電量販店のベスト・バイ<BBY>が決算を受け下落。通期見通しを下方修正した。家電製品やその他電化製品の需要が依然として低迷している。
百貨店のコールズ<KSS>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想以上の減収となったほか、通期の見通しも下方修正した。
バイオ医薬品のポセイダ・セラピューティクス<PSTX>が200%超急騰。スイスのロシュが同社買収で合意した。1株9ドルで公開買付けを実施した後、特定のマイルストーン達成に伴い最大4ドルを支払う。両社の取締役会は全会一致で承認した。
アムジェン<AMGN>が大幅安。肥満治験薬「マリタイド」の臨床試験(第2フェーズ)の結果を発表し、2型糖尿病ではない肥満または過体重のモニターにおいて、52週目で平均20%の減量に成功し、減量の停滞も見られなかったと発表した。ただ、株価は下落。市場の期待は20-25%の減量で今回の結果はその下限。
イーライリリー<LLY>が上昇。アムジェン<AMGN>が肥満薬の臨床試験で期待したほどの成果を得られなかったことで同社株がサポートされているほか、バイデン政権が肥満薬を連邦政府が一部負担することを義務付ける提案を行っており、これにより肥満に悩む数百万人の米国人が利用できる可能性が広がる。
航空部品のウッドワード<WWD>が決算を受け上昇。25年度の通期見通しで予想を上回る1株利益および売上高の見通しを示した。航空宇宙部門が好調。
アパレル販売のアバクロンビー&フィッチ<ANF>が下落。好調な決算を発表したものの株価は冴えない反応。同社名を冠したアバクロンビー&フィッチ(A&F)の売上が前期比で減速し、同ブランドの既存店売上高が予想を若干下回っていたことが嫌気された模様。
GM<GM> 54.79(-5.41 -8.99%)
フォード<F> 11.10(-0.30 -2.63%)
ズーム・ビデオ<ZM> 83.41(-5.62 -6.31%)
コールズ<KSS> 15.22(-3.12 -17.01%)
ベスト・バイ<BBY> 88.48(-4.55 -4.89%)
アムジェン<AMGN> 280.01(-13.99 -4.76%)
ポセイダ<PSTX> 9.38(+6.52 +227.97%)
ウッドワード<WWD> 187.29(+8.00 +4.46%)
アバクロンビー<ANF> 146.62(-7.88 -5.10%)
アップル<AAPL> 235.06(+2.19 +0.94%)
マイクロソフト<MSFT> 427.99(+9.20 +2.20%)
アマゾン<AMZN> 207.86(+6.41 +3.18%)
アルファベットC<GOOG> 170.62(+1.19 +0.70%)
テスラ<TSLA> 338.23(-0.36 -0.11%)
メタ<META> 573.54(+8.43 +1.49%)
AMD<AMD> 137.72(-3.41 -2.42%)
エヌビディア<NVDA> 136.92(+0.90 +0.66%)
イーライリリー<LLY> 789.32(+34.32 +4.55%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 44860.31(+123.74 +0.28%)
S&P500 6021.63(+34.26 +0.57%)
ナスダック 19174.30(+119.46 +0.63%)
CME日経平均先物 38365(大証終比:-125 -0.33%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は5日続伸。前半は下落して始まったものの、終盤に上げに転じた。前半の下げについては、ダウ平均が最高値を更新し、本日は一服感が出ていたほか、トランプ次期大統領による関税政策への懸念も改めて評価している模様。
トランプ氏はメキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すこと、また中国製品にはさらに10%の課税を課す方針に言及した。実際、これを受けてGM<GM>、フォード<F>といった自動車株が下落。
ただ、一部からは「ウォール街はいまのところ、このニュースを冷静に受け止めている」との指摘も出ている。「投資家は関税が実際にトランプ氏の主張する額面通りに実施されるとは考えていないこと、加えて年末の季節要因と堅調な企業業績も好材料として作用しているためだ」という。
前日はトランプ氏が次期財務長官にベッセン氏を指名したことで循環株中心に市場のムードは盛り上がった。前日の上昇は選挙後の株高が一時的な小休止を経て再び本格化しているという見方を後押しするものではある。
午後にFOMC議事録が発表され、FOMC委員は段階的な利下げを幅広く支持していたことが明らかとなった。概ね想定通りの内容で、現在の市場のFRBに対する認識と一致しており、米株式市場の反応は限定的となった。
なお、イスラエルがヒズボラと停戦合意した。地政学リスクの1つが沈静化したことも米株式市場の上げを誘ったようだ。ただ、中東については予断を許さない。
ズーム・ビデオ<ZM>が決算を受け下落。11-1月期の見通しが予想範囲内となり、物足りない内容に映ったようだ。
家電量販店のベスト・バイ<BBY>が決算を受け下落。通期見通しを下方修正した。家電製品やその他電化製品の需要が依然として低迷している。
百貨店のコールズ<KSS>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想以上の減収となったほか、通期の見通しも下方修正した。
バイオ医薬品のポセイダ・セラピューティクス<PSTX>が200%超急騰。スイスのロシュが同社買収で合意した。1株9ドルで公開買付けを実施した後、特定のマイルストーン達成に伴い最大4ドルを支払う。両社の取締役会は全会一致で承認した。
アムジェン<AMGN>が大幅安。肥満治験薬「マリタイド」の臨床試験(第2フェーズ)の結果を発表し、2型糖尿病ではない肥満または過体重のモニターにおいて、52週目で平均20%の減量に成功し、減量の停滞も見られなかったと発表した。ただ、株価は下落。市場の期待は20-25%の減量で今回の結果はその下限。
イーライリリー<LLY>が上昇。アムジェン<AMGN>が肥満薬の臨床試験で期待したほどの成果を得られなかったことで同社株がサポートされているほか、バイデン政権が肥満薬を連邦政府が一部負担することを義務付ける提案を行っており、これにより肥満に悩む数百万人の米国人が利用できる可能性が広がる。
航空部品のウッドワード<WWD>が決算を受け上昇。25年度の通期見通しで予想を上回る1株利益および売上高の見通しを示した。航空宇宙部門が好調。
アパレル販売のアバクロンビー&フィッチ<ANF>が下落。好調な決算を発表したものの株価は冴えない反応。同社名を冠したアバクロンビー&フィッチ(A&F)の売上が前期比で減速し、同ブランドの既存店売上高が予想を若干下回っていたことが嫌気された模様。
GM<GM> 54.79(-5.41 -8.99%)
フォード<F> 11.10(-0.30 -2.63%)
ズーム・ビデオ<ZM> 83.41(-5.62 -6.31%)
コールズ<KSS> 15.22(-3.12 -17.01%)
ベスト・バイ<BBY> 88.48(-4.55 -4.89%)
アムジェン<AMGN> 280.01(-13.99 -4.76%)
ポセイダ<PSTX> 9.38(+6.52 +227.97%)
ウッドワード<WWD> 187.29(+8.00 +4.46%)
アバクロンビー<ANF> 146.62(-7.88 -5.10%)
アップル<AAPL> 235.06(+2.19 +0.94%)
マイクロソフト<MSFT> 427.99(+9.20 +2.20%)
アマゾン<AMZN> 207.86(+6.41 +3.18%)
アルファベットC<GOOG> 170.62(+1.19 +0.70%)
テスラ<TSLA> 338.23(-0.36 -0.11%)
メタ<META> 573.54(+8.43 +1.49%)
AMD<AMD> 137.72(-3.41 -2.42%)
エヌビディア<NVDA> 136.92(+0.90 +0.66%)
イーライリリー<LLY> 789.32(+34.32 +4.55%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美