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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ASB機械、国際石開帝石、伊藤忠

伊藤忠 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベクトル <6058>  1,663円  +30 円 (+1.8%)  本日終値
 20日、ベクトル <6058> が株主優待制度を新設しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年2月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、保有株数と継続保有期間に応じて、株主優待ポイントを3000ポイント~3万3000ポイント付与する。ポイントは食品や電化製品、旅行などと交換できる。

■ASB機械 <6284>  6,890円  +100 円 (+1.5%)  本日終値
 日精エー・エス・ビー機械<6284>が続伸。主力のペットボトル成形機が北米など海外で需要好調。また、「米国では日用品や食品の大手メーカーが競合激化のなかでデザイン性の高い容器の導入で特色を出そうとしており、それに伴い同社の高付加価値製品の需要が増加している」(国内中堅証券)という。

■カカクコム <2371>  1,878円  +27 円 (+1.5%)  本日終値
 20日、カカクコム <2371> が発行済み株式数の2.05%にあたる440万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は18年1月4日。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,348円  +18 円 (+1.4%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連株が揃って上昇。ここ原油市況が上昇歩調にあり、前日のWTI原油先物価格は53セント高の1バレル=58ドル9セントと続伸し、12月1日以来約3週間ぶりとなる58ドル台を回復した。前日の米国株市場ではエネルギー関連株が買われ全体相場を支えており、東京市場でも原油市況の上昇が、収益面でメリットとなる資源関連セクターには追い風材料となっている。

■日本冶金工業 <5480>  240円  +3 円 (+1.3%)  本日終値
 日本冶金工業<5480>が小幅ながら続伸。ステンレス専業大手で、一貫生産体制を敷いている。株価は11月20日に200円を瞬間割り込んだものの、底入れ後は継続的な買いが観測され戻り足が速い。9月下旬に火災事故から復旧した川崎製造所が、10月以降はフル操業体制にあり収益に寄与している。同社しか生産できない製品や好採算製品中心の出荷でマージンも改善傾向にあり、18年3月期営業利益33億円(前期比24%減)予想は上振れする可能性も指摘される。

■三浦工業 <6005>  3,035円  +25 円 (+0.8%)  本日終値
 三浦工業<6005>が前日の大幅高の余勢を駆って続伸。産業用小型ボイラーを製造し、国内シェアの約半分を確保するトップメーカー。中国では石炭の使用がPM2.5の発生源のひとつとなっており、石炭の規制に絡み、代替エネルギーとしてガスボイラーの需要が急速に伸びている。今後、中期的に同社の業績に追い風となる可能性が高い。また、高効率な固体酸化物燃料電池システムの開発を進捗させている点など注目材料も多い。米投資ファンドのキャピタル・ガーディアン・トラスト・カンパニーなどが大株主に浮上した夏場以降、上昇トレンドに弾みがついている。

■伊藤忠商事 <8001>  2,039円  +15 円 (+0.7%)  本日終値
 伊藤忠商事<8001>は4日続伸と上値指向を強めている。ここ原油市況の上昇に連動する形で総合商社株が総じて上昇している。そのなか同社は18年3月期の最終利益が前期比13.6%増の4000億円と過去ピーク利益を更新する見通しでPER8倍未満の時価は割安感が意識されている。中国関連の一角として位置づけられ、中国中信集団との中国越境ECビジネスなどが期待されている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,288円  +38 円 (+0.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などが堅調な動き。前日、米国では10年債利回りが一時2.5%まで上昇するなど9カ月ぶりの高水準となり、これを受けて足もとの外国為替市場では1ドル=113円台30銭近辺の推移とドル高・円安に振れている、これを受けて輸出採算改善に対する期待が株価にポジティブに働いた。トヨタの通期想定為替レートは1ドル=111円、ホンダは同109円とさらに円高で設定されており、実勢とのカイ離は業績上方修正期待につながる。

■ジェイエイシ <2124>  2,182円  +8 円 (+0.4%)  本日終値
 JAC Recruitment<2124>が3日ぶり反発。同社は外資系企業向け中心に人材紹介ビジネスを手掛け、高額案件に強みを持っている。20日取引終了後に発表した11月度の売上高は前年同月比22.2%増と大幅増、4ヵ月連続で2ケタ増収を達成したことでこれを手掛かりに買いが流入した。株価は5日・25日両移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を形成している。

■ユニファミマ <8028>  7,830円  -200 円 (-2.5%)  本日終値
 ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が3日続落。大和証券は20日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「4(アンダーパフォーム)」に引き下げた。目標株価は7000円(従来6000円)とした。株価の上昇を受け、投資評価を見直した。18年度のその他費用をノーマライズした予想1株利益を304.8円と試算しており、足もとの株価は26倍前後の水準。「スピード感や中長期の成長を重視した経営スタンスへの評価」や「総合スーパー(GMS)の改善期待」、「伊藤忠商事<8001>による同社株買い増し」などの要因を考慮しても、バリュエーション面の割高感は否めないとみている。

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