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【市況】今週の【早わかり株式市況】 2週続伸・3週ぶり高値圏に浮上、最高値更新続く米株に連動

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、過去最高値の更新が続く米国株市場に連動する形で日経平均株価は2週続伸となり3週ぶりの高値圏に浮上した。

 週初の11月27日は前週末の米株高を受け朝方こそ高く始まったものの、買い一巡後は為替の円高基調やアジア株安で売り優勢となり日経平均は4日ぶりに反落した。

 翌28日は強弱感が交錯する中、方向感に乏しい展開に終始したが、円高や北朝鮮リスクが重しとなり日経平均は小幅に続落。29日は前日の米株式市場でNYダウなど主要3指数が揃って過去最高値を更新したことを受け、終始買い優勢で推移し3日ぶりに反発した。北朝鮮のミサイル発射の影響は限定的だった。30日は後場前半まで前日終値を挟んでの往来相場が続いたが、後場後半は日銀のETF買い思惑から上値を追う展開となった。金融株や鉄鋼など市況関連株が上昇相場を牽引した。

 師走相場入りとなった週末の12月1日は前日のNYダウが今年最大の上げ幅で最高値を更新したことを受け日経平均は大幅高で始まったが、買い一巡後は利益確定売りに押され前引けはマイナス圏に沈む乱高下となった。後場は先物主導の買いで切り返して3日続伸、3週ぶりの高値圏で着地した。

 日経平均株価は、前週比268円(1.19%)高の2万2819円と2週続伸して取引を終えた。週間の値幅は630円と、前週の462円から拡大した。


 来週も米株式市場が絶好調なだけに堅調な展開が想定される。前週まで2週連続で大規模に売り越していた海外投資家が買い越しに転じれば11月9日に付けたバブル崩壊後の戻り高値をうかがう展開も期待できそうだ。
 重要イベントとしては、国内では7日に発表される10月景気動向指数や8日のメジャーSQが注目される。海外では5日発表の米国10月貿易収支や、8日に発表される中国11月貿易収支と米国11月雇用統計に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(11月27日~12月1日)

【↓】 11月27日(月)―― 4日ぶり反落、朝高もアジア株安で売り優勢
 日経平均 22495.99( -54.86)  売買高13億7234万株 売買代金 2兆4323億円

【↓】 11月28日(火)―― 小幅続落、円高や北朝鮮リスクが上値を押さえる
 日経平均 22486.24( -9.75)  売買高14億8218万株 売買代金 2兆6174億円

【↑】 11月29日(水)―― 3日ぶり反発、米株最高値受け終始買い優勢
 日経平均 22597.20( +110.96)  売買高17億0183万株 売買代金 2兆8683億円

【↑】 11月30日(木)―― 続伸、金融株や鉄鋼など市況関連が相場牽引
 日経平均 22724.96( +127.76)  売買高24億4557万株 売買代金 4兆5393億円

【↑】 12月 1日(金)―― 3日続伸、前場乱高下も後場は先物買いで切り上げる
 日経平均 22819.03( +94.07)  売買高16億2710万株 売買代金 3兆0179億円

◆セクター・トレンド(11月27日~12月1日)

(1)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、郵船 <9101> など海運といった市況関連株が買われた
(2)三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険といった金融株も大幅高
(3)ヤマトHD <9064> など陸運、ファストリ <9983> など小売りといった内需株は総じて堅調
(4)JXTG <5020> など石油、石油資源 <1662> など鉱業株は続伸
(5)ソニー <6758> など電機株が大きく売られるなど輸出株はさえない

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