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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、朝高もアジア株安で売り優勢 (11月27日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22657.08
高値  22659.33(09:00)
安値  22423.40(14:00)
大引け 22495.99(前日比 -54.86 、 -0.24% )

売買高  13億7234万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4323億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は朝高後に軟化して54円安と反落
 2.前週末の米株上昇を受け、朝方はリスク選好ムード
 3.取引時間中の円高や、韓国などのアジア株安が足を引っ張る
 4.小型株物色ニーズ旺盛で値上がりと値下がり銘柄数はほぼ拮抗
 5.任天堂やソニーなど年末商戦に絡む好業績株への買い目立つ

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは31ドル高と反発。年末商戦がネット通販による出足好調と伝わり、消費関連銘柄を中心に買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では朝高後に軟化、日経平均株価は終盤戻り歩調をみせたが、大引けで2万2500円台を下回った。

 27日の東京市場は前週末に米国株市場で主要指数が揃って上昇し、ナスダック指数とS&P500指数は史上最高値を更新したことなどを受け、朝方は買い優勢で始まった。しかし日経平均は100円を超える上昇をみせた後は上値が重くなり、利益確定売りを誘発して10時20分過ぎにはマイナス圏に沈む展開に。為替が取引時間中に円高方向に振れたことや、韓国株が大きく下げるなどアジア株市場が総じて軟調な展開となり、これが投資家心理を冷やした。もっともマザーズ指数や日経ジャスダックが高かったことにも反映されているように、中小型株には値を飛ばすものも多く、東証1部の値下がり銘柄数が若干多かったとはいえ、値上がり銘柄数との差は50あまりと拮抗している。

 個別では東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>、SMC<6273>などが売られ、村田製作所<6981>、日本電産<6594>も冴えない。TYK<5363>が大きく値を下げ、イソライト工業<5358>、ジャパンベストレスキューシステム<2453>、シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>も大幅安となった。カーリットホールディングス<4275>も朝高後、利益確定売りに安くなり、アサヒホールディングス<5857>、トーセイ<8923>も値を下げた。
 半面、任天堂<7974>が群を抜く売買代金をこなして1000円を超える上昇、ソニー<6758>、安川電機<6506>も堅調。ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢だった。ニッカトー<5367>、アジアパイルホールディングス<5288>がストップ高に買われ、フィックスターズ<3687>も値を飛ばした。愛眼<9854>、古野電気<6814>も大きく上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、安川電 <6506> 、コナミHD <9766> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、塩野義 <4507> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約34円。

 東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)石油石炭製品、(3)海運業、(4)保険業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)食料品、(3)金属製品、(4)建設業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△ケアサービス <2425> [JQG]
 中国で介護事業の合弁設立。
△マーケットE <3135> [東証M]
 ヤフオク!での連携を引き続き材料視。
△アゼアス <3161> [東証2]
 上期経常を一転2.4倍増益に上方修正。
△ソフトクリエ <3371>
 0.75%を上限に自社株買いを実施。
△マイネット <3928> [東証M]
 東証1部に市場変更。
△アカツキ <3932>
 コミケ93に企業ブースを出展。
△マネフォ <3994> [東証M]
 東邦銀行の顧客向けに「通帳アプリ」を提供開始。
△スパンクリト <5277> [JQ]
 建設業法の許可を再取得。
△理計器 <7734>
 SMBC日興証券が目標株価を2840円へ引き上げ。
△精養軒 <9734> [JQ]
 「シャンシャン」公開が来月19日に決定。

▼麻生フオーム <1730> [JQ]
 東証が信用規制。
▼神戸物産 <3038>
 10月度単独営業利益が3ヵ月連続減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ニッカトー <5367> 、(2)アジアパイル <5288> 、(3)Fスターズ <3687> 、(4)TAC <4319> 、(5)愛眼 <9854> 、(6)古野電 <6814> 、(7)ソースネクス <4344> 、(8)Sサイエンス <5721> 、(9)理計器 <7734> 、(10)物語コーポ <3097> 。
 値下がり率上位10傑は(1)TYK <5363> 、(2)UMCエレ <6615> 、(3)CVSベイ <2687> 、(4)JBR <2453> 、(5)ジューテック <3157> 、(6)木村化 <6378> 、(7)イソライト <5358> 、(8)豊和工 <6203> 、(9)神戸物産 <3038> 、(10)アサヒHD <5857> 。

【大引け】

 日経平均は前日比54.86円(0.24%)安の2万2495.99円。TOPIXは前日比3.83(0.22%)安の1776.73。出来高は概算で13億7234万株。値上がり銘柄数は945、値下がり銘柄数は999となった。日経ジャスダック平均は3823.50円(35.18円高)。

[2017年11月27日]

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