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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米株最高値受け終始買い優勢 (11月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22613.96
高値  22643.93(09:04)
安値  22537.12(13:40)
大引け 22597.20(前日比 +110.96 、 +0.49% )

売買高  17億0183万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8683億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、米株最高値更新を受け終始買い優勢
 2.北朝鮮ミサイル発射も影響限定的で引け際に上げ幅を拡大
 3.パウエル次期FRB議長の発言受け銀行など金融株が買われる
 4.前日からの流れ受け東エレクなど半導体関連への売り目立つ
 5.値上がり銘柄数は1500を超え、全体売買代金も高水準に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは255ドル高と大幅に3日続伸、1週間ぶりに過去最高値を更新した。パウエル次期FRB議長が緩やかな利上げ路線を継続すると発言したことが好感された。

 東京市場では、終始買い優勢で日経平均株価は反発となった。米株高を背景に金融株や鉄鋼株などを中心に幅広い銘柄に買いが入った。

 29日の東京市場は前日の米国株市場でNYダウが急伸、主要3指数がいずれも最高値を更新するなどリスク選好ムードが強まったことを受け高く始まった。北朝鮮が本日未明に弾道ミサイルを発射し日本海に落下したが、それ以前に発射準備の兆候が確認されていたこともあって影響は限られたようだ。次期FRB議長に指名されたパウエル理事が上院銀行委員会の承認公聴会で金融規制緩和に前向きなコメントをしたことも、銀行や保険など大手金融株に追い風となった。また、鉄鋼株が物色人気を集める一方、半導体関連に下げる銘柄が目立った。日経平均は後場に入りいったん伸び悩んだが、引け際に買いが厚くなり100円を超える上昇で着地。東証1部の値上がり銘柄数は1500を超え、売買代金は2兆8000億円と11月17日以来の高水準をこなした。

 個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクが売買代金を膨らませ上昇、ファーストリテイリング<9983>も買い優勢。NTT<9432>、JR東日本<9020>なども堅調。新日鉄住金<5401>、コマツ<6301>も買われた。ヤマシンフィルタ<6240>が急伸、タカキュー<8166>も大幅高。アルテック<9972>、コロプラ<3668>、神戸物産<3038>なども値を飛ばした。
 半面、任天堂<7974>が下落、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>も冴えない。東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連が大きく下げたほか、堀場製作所<6856>、山一電機<6941>も急落した。ショーケース・ティービー<3909>、アルバック<6728>、新日本無線<6911>なども売られた。
 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、日東電 <6988> 、ユニファミマ <8028> 、ヤマハ <7951> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約57円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、スクリン <7735> 、ヤマハ発 <7272> 、アドテスト <6857> 。押し下げ効果は約76円。うち48円は東エレク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は電気機器、その他製品、石油石炭製品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)保険業、(3)パルプ・紙、(4)その他金融業、(5)銀行業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)医薬品、(4)食料品、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△マツキヨHD <3088>
 「第一生命HD <8750> と保険販売で提携」との報道。
△ビーロット <3452> [東証M]
 今期最高益予想を61%上乗せ。
△モルフォ <3653> [東証M]
 中国で急成長中のスマホメーカーと提携。
△コロプラ <3668>
 カプコンと特許クロスライセンス契約。
△サンバイオ <4592> [東証M]
 カリフォルニア州再生医療機構から補助金490万ドル受領。
△JVCケンウ <6632>
 「ドライブレコーダー増産」との報道。
△ナ・デックス <7435> [JQ]
 上期経常を64%上方修正、通期も増額、配当も10円増額。
△ヤマハ <7951>
 今期最終を一転増益に上方修正、3.7%上限に自社株取得。
△住友商 <8053>
 SMBC日興証が「強気」に格上げ。
△沖縄電 <9511>
 4.05%を上限に自社株買いを実施。

▼パルテック <7587> [東証2]
 米・ザイリンクス社との取引形態を変更。
▼菱洋エレク <8068>
 2-10月期(3Q累計)経常が1%増益で着地も、8-10月期は3%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヤマシン―F <6240> 、(2)東亜DKK <6848> 、(3)ジンズメイト <7448> 、(4)ライクKN <6065> 、(5)タカキュー <8166> 、(6)アルテック <9972> 、(7)コロプラ <3668> 、(8)SBI <8473> 、(9)ジンズ <3046> 、(10)ランド <8918> 。
 値下がり率上位10傑は(1)TAC <4319> 、(2)菱洋エレク <8068> 、(3)山一電機 <6941> 、(4)堀場製 <6856> 、(5)ディスコ <6146> 、(6)東エレク <8035> 、(7)スクリン <7735> 、(8)T-BASE <3415> 、(9)ヘリオスTH <6927> 、(10)Sサイエンス <5721> 。

【大引け】

 日経平均は前日比110.96円(0.49%)高の2万2597.20円。TOPIXは前日比14.08(0.79%)高の1786.15。出来高は概算で17億0183万株。値上がり銘柄数は1501、値下がり銘柄数は477となった。日経ジャスダック平均は3814.53円(2.42円高)。

[2017年11月29日]

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