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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):コロプラ、JFE、ヤマハ

JFE <日足> 「株探」多機能チャートより
■串カツ田中 <3547>  6,480円  +1,000 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 串カツ田中<3547>は大幅続伸し、株式分割を考慮した実質上場来高値を連日で更新した。この日、12月13日付でシンガポールにアジア第1号店となる「串カツ田中 Clarke Quay(クラーク キー)店」をオープンすると発表しており、海外展開への期待感から買いが入った。今回のシンガポール出店は、10月にフランチャイズ契約を締結したSFBIグループが店舗運営を担当。クラーク・キーのローカル・観光客が集まる盛り場に出店し、ローカルの20~35歳の働く若者と、一部在住日本人をターゲットに設定しており、串カツ田中のフォーマットでお酒と食事をリーズナブルに楽しめるという新しいイメージを作り上げ、串カツとハイボールの文化をアジアに発信するとしている。

■サンバイオ <4592>  2,805円  +196 円 (+7.5%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が大幅3日続伸し年初来高値を更新。午後2時ごろ、カリフォルニア州再生医療機構(CIRM)から、補助金490万ドルを受け取ったと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。同社では、大日本住友製薬<4506>と米国において共同で実施している再生細胞薬SB623の慢性期脳梗塞を対象としたフェーズ2b臨床試験に対し、CIRMから総額2000万ドルの補助金を獲得しているが、同補助金のうち患者組み入れ65%達成分を受け取った。なお、18年1月期業績への影響については現在精査中としている。

■コロプラ <3668>  1,112円  +73 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 コロプラ <3668> が反発。28日、カプコン <9697> と特許クロスライセンス契約を結んだと発表しており、カプコンとの協業による今後のゲーム開発に期待する買いが向かった。今回クロスライセンスする特許は、オンラインのゲームプレイヤー同士がフィールド上で同時に行動する“マルチプレイ”に関する分野が対象となる。両社が保有する特許権を相互利用することで、開発の自由度が飛躍的に向上し、これまで実現できなかった魅力的なコンテンツづくりが可能となるという。なお、カプコンも買いが先行している。

■JFE <5411>  2,595円  +144 円 (+5.9%)  本日終値
 ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>や新日鉄住金<5401>といった大手鉄鋼株が高い。SMBC日興証券は28日、鉄鋼セクターの格付けを「中立」から「強気」に引き上げた。同時に、JFEの投資評価を「2」から「1」へ見直した。目標株価は従来の2330円から3000円に修正した。新日鉄住金は「1」を継続、目標株価は3000円から3200円に見直した。鉄鋼株を強気評価する要因として、同証券では「鋼材の国際市況が2018年初以降、大幅に上昇する可能性が高まってきた」ことを指摘。その一方、鉄鋼原料は供給増加から需給が軟化しており業績の好転が予想される。この好環境のなか、高炉株の上昇を見込んでいる。

■サトーホールディングス <6287>  3,190円  +160 円 (+5.3%)  本日終値
 サトーホールディングス<6287>が急伸。大和証券は28日、同社株のレーティングを新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は3500円としている。日本やアジアでの人手不足による人件費が高騰するなか、「省人化関連銘柄」として注目されている。国内でのプリンターやRFID(非接触タグ)、自動ラベル貼り機など省人化製品の拡大と海外の収益性改善で業績は拡大基調を強める、と予想している。

■ヤマハ <7951>  4,075円  +200 円 (+5.2%)  本日終値
 28日、ヤマハ <7951> が18年3月期の連結最終利益を従来予想の390億円→570億円に46.2%上方修正。従来の16.5%減益予想から一転して22.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ヤマハ発動機 <7272> 株式の一部売却に伴い、売却益約260億円が発生することが上振れの要因。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の3.7%にあたる700万株(金額で250億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元を好感する買いも向かった。なお、買い付け期間は12月1日から18年5月31日まで。

■住友商事 <8053>  1,717円  +63.5 円 (+3.8%)  本日終値
 住友商事 <8053> が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が28日付で同社の投資判断「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を1650円→1930円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、輸送機・建機を中心とした非資源の増額修正などを踏まえ、18年3月期以降の純利益予想を引き上げた。また、19年3月期からの新中計期間中の配当性向は30%程度を目線に徐々に切り上がると予想。過小評価からの揺り戻しはこれからと考えている。

■三菱ケミHD <4188>  1,224.5円  +44.5 円 (+3.8%)  本日終値
 三菱ケミカルホールディングス<4188>が続伸。28日に行われた事業説明会で、これまでの中期経営計画で目標としていた21年3月期のコア営業利益を3800億円から4300億円に引き上げたことが好感された。同社では18年3月期のコア営業利益を3650億円と見込んでおり、従来目標を前倒しで達成する見込みであることから引き上げた。

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