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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):カプコン、野村、Jエレベータ

カプコン <日足> 「株探」多機能チャートより
■カプコン <9697>  3,205円  +35 円 (+1.1%)  本日終値
 カプコン<9697>が続伸。28日の取引終了後、コロプラ<3668>とモバイルゲームおよびオンラインゲームのマルチプレイに関する特許クロスライセンス契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが両社に入った。同契約は、両社の開発の自由度を向上させ、ユーザーの利便性の高い魅力的なコンテンツづくりを推進することを目的としたもの。両社が保有する特許を積極的に活用し合うことで、開発の自由度が飛躍的に向上するため、これまでには実現しえなかった魅力的なコンテンツづくりが可能になるとしており、両社のコンテンツの拡充につながるとの期待感が高まっているようだ。

■野村ホールディングス <8604>  650.8円  +7 円 (+1.1%)  本日終値
 29日朝、野村ホールディングス <8604> が発行済み株式数の4.7%にあたる1億7900万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は12月18日。

■Jエレベータ <6544>  1,908円  +13 円 (+0.7%)  本日終値
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>は機関投資家とみられる継続的な買いを背景に上値追い態勢を強めている。一時92円高の1987円と2000円大台目前まで買われ、11月9日に上ヒゲでつけた1959円を上抜き上場来高値を更新した。同社は独立系でエレベーターやエスカレーターの保守・保全を手掛け、保守契約台数は4万台を超えている。利益採算の高いエレベーターのリニューアル業務では、巻上機をそのままに制御盤だけを交換する「分割リニューアル」で需要を取り込んでいる。18年3月期業績は2度にわたる上方修正を行い、営業利益段階で前期比倍増の12億3000万円を見込んでいる。

■クスリアオキ <3549>  6,730円  +40 円 (+0.6%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>は堅調。28日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.4%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同1.6%増引き続き堅調なほか、客単価が同1.8%増となったことも寄与した。なお、全店ベースの売上高は15.4%増と2ケタの伸びが続いている。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,956円  -178 円 (-8.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 菱洋エレクトロ<8068>が大幅3日続落。28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2~10月)連結決算が、売上高685億9000万円(前年同期比6.0%減)、営業利益10億400万円(同8.9%減)、純利益8億400万円(同17.8%増)となり、減収・営業減益となったことが嫌気された。ICT/ソリューションは堅調に推移しているものの、半導体メーカーの政策変更や主要顧客における生産調整の影響を受けて、主に産業用途向け半導体が減少したことが響いた。なお、18年1月期通期業績予想は、売上高1000億円(前期比1.6%増)、営業利益15億5000万円(同12.9%増)、純利益11億円(同33.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■堀場製作所 <6856>  6,910円  -520 円 (-7.0%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 堀場製作所<6856>は大幅反落。SMBC日興証券が28日付で、投資評価を「1」から「2」としたことが弱材料視されたようだ。同証券では、目標株価は7300円で据え置いており、株価が目標株価まで上昇したこと、NANDフラッシュメモリーの需給が軟化する可能性が高まり、SPE向け利益依存度の高いことが、株価のマイナス材料になり得るリスクを考慮したとしている。

■東京エレクトロン <8035>  20,995円  -1,285 円 (-5.8%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 東京エレクトロン<8035>が3日続落で25日移動平均線を下回ってきたほか、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>なども下落する展開で半導体製造装置関連株への売りが継続。韓国サムスン電子の株価急落が引き金となり、半導体の供給過剰懸念が一部で浮上、大口の売り注文が株価を押し下げた。ただ、半導体の構造的な需要拡大基調に変化はなく、いずれの銘柄も依然として13週移動平均線との上方カイ離があり、中期上昇トレンドは崩れていない。「足もとは(供給過剰懸念が)機関投資家の利益確定売りの口実となっているが、売り一巡後は買い直される展開が予想される」(国内準大手証券)との声が聞かれた。

■オムロン <6645>  6,880円  -100 円 (-1.4%)  本日終値
 28日、オムロン <6645> が三菱東京UFJ銀行などによる287万5000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限43万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大330万5000株で発行済み株式数の約1.5%となる。売出価格は12月11日から13日までの期間に決定される。

■ナ・デックス <7435>  1,340円  +300 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 28日、自動車向けを主力とする機械商社のナ・デックス <7435> [JQ]が業績修正を発表。18年4月期上期(5-10月)の連結経常利益を従来予想の7.8億円→12.8億円に64.1%上方修正したことが買い材料視された。米国事業で好採算の自社製品を前倒しで納品したことが収益を押し上げた。円安による採算改善も上振れに貢献した。併せて上期増額分を下回る形で、通期の同利益を14.4億円→16.5億円に14.6%上方修正。減益率が17.7%減→5.7%減に縮小する見通しとなった。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→30円(前期は27円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが11.6倍→8.7倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

●ストップ高銘柄
 大和重工 <5610>  209円  +50 円 (+31.5%) ストップ高   本日終値
 正興電機製作所 <6653>  1,355円  +300 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値
 ネポン <7985>  392円  +80 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 ケアサービス <2425>  1,642円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  1,685円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 大阪油化工業 <4124>  4,210円  -1,000 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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