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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、前場乱高下も後場は先物買いで切り上げる (12月1日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22916.93
高値  22994.31(09:16)
安値  22675.07(11:04)
大引け 22819.03(前日比 +94.07 、 +0.41% )

売買高  16億2710万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆0179億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続伸、朝高後いったん下げるも後場切り返す
 2.前日のNYダウが今年最大の上げ幅で最高値更新となりリスクオン
 3.米税制改革法案の採決延期報道を受けマイナス圏に沈む場面も
 4.後場はヘッジファンドの先物買い戻しによる裁定買いを誘発し再浮上
 5.売買代金3兆円超え、強弱感対立で値上がり値下がり数は拮抗

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは331ドル高と大幅に5日続伸、3日連続で過去最高値を更新した。米トランプ政権が目指す税制改革法案の年内成立への期待から買いが優勢となった。

 名実ともに師走相場入りとなった1日の東京株式市場は日経平均株価が朝高後に軟化したが、後場に買い直され3週間ぶりの高値で引けた。

 1日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが今年最大の上げ幅で最高値を更新した流れを引き継いで日経平均が大幅高で始まったが、買い一巡後は目先筋の利益確定売りに押され、マイナス圏に沈む場面もあった。米税制改革法案の上院採決延期報道を嫌気した売りが出たものの、下値では押し目買いが入り底堅く推移、後場に切り返した。その後、海外ヘッジファンドとみられる買いが先物に入り裁定買いを誘発して水準を切り上げたが、終盤は手仕舞い売りに伸び悩んだ。業種別では機械や鉄鋼など景気敏感株が買いを集めた。個別では強弱感が対立するなか、値上がり銘柄数が全体の49%、値下がり銘柄数が46%と拮抗している。東証1部の売買代金は3兆円超えと高水準だった。なお、日経平均は月替わりの初日としては18ヵ月連続で上昇となった。

 個別では村田製作所<6981>、安川電機<6506>、ファナック<6954>などがしっかり、コマツ<6301>が商いを伴い買われた。新日鉄住金<5401>など鉄鋼株が堅調、東京海上ホールディングス<8766>も買い優勢だった。ジーンズメイト<7448>が一時連日のストップ高に買われ、オハラ<5218>も値を飛ばした。パソナグループ<2168>、オルトプラス<3672>なども大幅高。日本ペイントホールディングス<4612>、ソースネクスト<4344>なども上昇した。
 半面、ソニー<6758>が軟調、SUMCO<3436>、キーエンス<6861>は下落。NTT<9432>、日本電産<6594>、住友電気工業<5802>も売りに押された。日本ライフライン<7575>が大幅安となり、ディー・エヌ・エー<2432>も大きく値を下げた。日本CMK<6958>、スルガ銀行<8358>なども安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、信越化 <4063> 、コマツ <6301> 、コナミHD <9766> 、日立建機 <6305> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約50円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はTDK <6762> 、コムシスHD <1721> 、アルプス <6770> 、住友電 <5802> 、アドテスト <6857> 。押し下げ効果は約15円。

 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)機械、(4)鉄鋼、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)水産・農林業、(3)パルプ・紙、(4)不動産業、(5)食料品。

■個別材料株

△地域新聞社 <2164> [JQG]
 新たな取り組み「ビジネス交流会」が順調スタート。
△夢展望 <3185> [東証M]
 「メルカリチャンネル」で商品販売。
△SLD <3223> [JQ]
 ポケモンカフェの運営業務を受託。
△JSB <3480> [東証2]
 17年10月期は計画上振れで着地。
△EAJ <6063> [JQ]
 「医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業」に選定。
△ネットマーケ <6175> [JQ]
 東証本則市場への市場変更に向け立会外分売を実施。
△シャープ <6753> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△朝日インテク <7747> [東証2]
 1→2の株式分割を実施。
△ARM <8769> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△東栄リーファ <9133> [JQ]
 旧村上ファンド系が7.4%保有株主に浮上。

▼YKT <2693> [JQ]
 東証が信用規制。
▼神島化 <4026> [東証2]
 18年4月期業績予想を一転営業減益へ下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)パソナG <2168> 、(3)オルトP <3672> 、(4)愛眼 <9854> 、(5)T&Gニーズ <4331> 、(6)オハラ <5218> 、(7)セレス <3696> 、(8)ニホンフラ <7820> 、(9)日本ペHD <4612> 、(10)ソースネクス <4344> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186> 、(2)日本ライフL <7575> 、(3)インソース <6200> 、(4)荒川化 <4968> 、(5)ランド <8918> 、(6)スターティア <3393> 、(7)ディーエヌエ <2432> 、(8)トーセ <4728> 、(9)ゲオHD <2681> 、(10)イマジカロボ <6879> 。

【大引け】

 日経平均は前日比94.07円(0.41%)高の2万2819.03円。TOPIXは前日比4.45(0.25%)高の1796.53。出来高は概算で16億2710万株。値上がり銘柄数は1002、値下がり銘柄数は940となった。日経ジャスダック平均は3820.62円(12.87円高)。

[2017年12月1日]

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