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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):花王、マツキヨHD、リクルート

花王 <日足> 「株探」多機能チャートより
■花王 <4452>  7,550円  +112 円 (+1.5%)  本日終値
 花王<4452>が4連騰、連日で上場来高値を更新した。SMBC日興証券が30日付で同社の投資評価を「2」から「1」に引き上げ、目標株価を5560円から9100円に大幅に引き上げた。これが株高を強く後押しする格好となった。中国などアジア市場での業績拡大が進んでいることで、内需系ディフェンシブという収益構造から外需を取り込む成長企業へ変貌を遂げていると指摘、ROE は 22年12月期に20%超を予想、PBR 面でのプレミアム評価が進むとしている。

■マツキヨHD <3088>  9,380円  +100 円 (+1.1%)  本日終値
 マツモトキヨシホールディングス<3088>がしっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が11月30日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を7000円から8300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、「地方店舗を中心とした収益性改善」と「知名度の高さや都市部展開などを背景とした成長加速」を評価。収益性改善が進むなか、都市部中心にインバウンド需要の取り込みが増大しており業績は堅調に推移していることから、18年3月期営業利益予想を329億円から334億円へ、19年3月期を同351億円から365億円へ、20年3月期を同366億円から378億円へ上方修正している。

■リクルート <6098>  2,673円  +26 円 (+1.0%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>やエン・ジャパン<4849>、パーソルホールディングス<2181>、フルキャストホールディングス<4848>など人材関連企業が高い。この日、厚生労働省が発表した10月の有効求人倍率は1.55倍となり、前月比0.03ポイント上昇した。これは1974年1月以来、43年9カ月ぶりの高水準であり、足もとでの人手不足は一段と強まっていることが示された。これを受け、人材関連株への買い人気が膨らんだ。

■プレサンス <3254>  1,405円  +11 円 (+0.8%)  本日終値
 プレサンスコーポレーション <3254>は4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は30日、同社株の目標株価を1800円から2000円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。同社はマンション企画・開発・販売会社。独自の販売方式や優れた商品力で強みを発揮している。18年3月期の連結営業利益は前期比17%増の183億100万円の見通しだが、同証券では195億円への増額修正を予想。8期連続2ケタ増益で最高益更新を見込んでいる。今期予想連結1株当たり利益は約220円が見込め、株価は連結PER6倍前後の水準と評価余地が大きいとみている。

■三菱UFJ <8306>  798.2円  +6.1 円 (+0.8%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が8日続伸と上値追い態勢を強めるほか、第一生命ホールディングス<8750>も買い優勢の展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが今年最大の上げ幅で最高値更新、ゴールドマン・サックスを筆頭に金融株の上昇が相場を牽引した。米10年債利回りが大きく上昇し、一時2.43%台と約1カ月ぶりの高水準となり、これが好感された。東京市場でも、米国事業での利ザヤ拡大期待がメガバンクや生保株にフォローの風となっている。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,045円  +25 円 (+0.6%)  本日終値
 11月30日、トリケミカル研究所 <4369> [JQ]が決算を発表。18年1月期第3四半期累計(2-10月)の経常利益(非連結)は前年同期比90.3%増の11.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内や台湾向けを中心に新規半導体材料などの販売が大きく伸び、12.8%の大幅増収を達成したことが寄与。原価低減を進めたことも大幅増益に貢献した。なお、直近四半期の8-10月期(3Q)同利益は前年同期比2.6倍の4.2億円に急拡大し、四半期ベースの最高益を4四半期連続で更新した。

■セブン&アイ <3382>  4,617円  +12 円 (+0.3%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は4日続伸。大和証券は11月30日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は5400円から5700円に見直した。第2四半期累計(3~8月)の連結営業利益は前年同期比7.2%増の1944億6600万円と同証券予想(1890億円)を上回った。専門店の大幅改善や全社の赤字抑制などが寄与した。構造改革の進捗や主力事業の進捗で、ファンダメンタルズは良好。

■西松建設 <1820>  3,260円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 11月30日、西松建設 <1820> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.36%にあたる20万株(金額で6億5100万円)を上限に、1日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は30日終値の3255円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■日本ライフライン <7575>  4,620円  -360 円 (-7.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 日本ライフライン<7575>は大幅反落。11月30日の取引終了後、野村証券を割当先とする第三者割当により新株予約権を発行すると発表しており、将来的な需給悪化を警戒した売りが出たようだ。新株予約権の総数は4万個(潜在株式数400万株)で、発行価額は1個1352円。これにより、手取り概算で198億2408万円を調達するが、調達資金は新商品のパイプライン確保や開発生産体制の強化などに充当するという。同時に、12月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表したが、これに対する市場の反応は限定的のようだ。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家が投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上および投資家層の拡大を図ることが目的としている。

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