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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):パソナG、オハラ、シャープ

パソナG <日足> 「株探」多機能チャートより
■パソナグループ <2168>  1,994円  +266 円 (+15.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 パソナグループ <2168> が急反騰し、年初来高値を更新した。1日、厚生労働省が10月の有効求人倍率を発表。季節調整後の値は前月を0.03ポイント上回る1.55倍と4ヵ月ぶりに上昇した。これを受け、人材サービス関連株に業績拡大を期待する買いが改めて向かっている。同社のほか、人材派遣や請負を手掛けるnms <2162> [JQ]、WDBホールディングス <2475> 、ワールドホールディングス <2429> 、アビスト <6087> 、求人サイトを運営するキャリアデザインセンター <2410> 、ディップ <2379> なども買い先行の展開となった。

■オハラ <5218>  3,130円  +284 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 オハラ<5218>が大幅高で3000円大台に乗せ、年初来高値を更新した。信用取組は信用倍率0.91倍と売り長で、日証金では貸株規制が入るなど需給相場の様相が強い。世界的な自動車の環境規制の高まりを背景に電気自動車(EV)シフトの動きが加速しており、その動力源であるリチウムイオン電池の需給逼迫をテーマに関連株に注目が集まっている。そのなか同社は現行の電解液を使うリチウムイオン電池の性能向上に効果が見込めるガラスセラミック素材を利用した添加剤を手掛け、メーカーからの引き合いが旺盛。また、酸化物系固体電解質を開発しており、次世代2次電池として脚光を浴びる全固体電池関連としても存在感を高めている。

■ソースネクスト <4344>  1,180円  +88 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 30日に発表した「通訳デバイスのレンタルサービス開始」が買い材料。通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」を、ビジョン <9416> を通じて訪日外国人や海外渡航者へレンタル提供する。

■シャープ <6753>  3,815円  +280 円 (+7.9%)  本日終値
 11月30日、東証がシャープ <6753> [東証2]を7日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■朝日インテック <7747>  7,670円  +260 円 (+3.5%)  本日終値
 11月30日、朝日インテック <7747> [東証2]が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■SMC <6273>  47,040円  +1,570 円 (+3.5%)  本日終値
 SMC<6273>は5日ぶりに反発。SMBC日興証券は30日、同社株の目標株価を4万5000円から5万8000円に引き上げた。投資評価は「1」を継続した。第2四半期の決算発表を経て業績予想を修正。18年3月期の連結営業利益予想を1848億円から1950億円、19年3月期の同利益は2000億円から2147億円に見直した。電機業界向けの受注は7、8月とスローダウンしたが9月からは再度増加基調となっているほか、工作機械、自動車業界向けは引き続き堅調に推移している。同証券では、FA関連のコア銘柄として推奨を継続している。

■ベル24HD <6183>  1,437円  +45 円 (+3.2%)  本日終値
 コールセンター大手のベルシステム24ホールディングス <6183> が大幅高で8連騰、上場来高値を更新した。11月30日、凸版印刷 <7911> と資本業務提携すると発表したことが買い材料視された。資本面では、凸版印刷が主要株主の米投資会社ベインキャピタルから1057万株(発行済み株式数の14.43%)を取得し、第2位株主に浮上する。また業務面では、コンタクトセンター業務と印刷・バックオフィス業務などの両社の強みを活かした新ソリューションの提供、AI(人工知能)やRPA(ロボットを活用した業務効率化)などの新技術を活用したBPOソリューションの開発などで協業する。

■エイチワン <5989>  1,640円  +45 円 (+2.8%)  本日終値
 エイチワン<5989>は5連騰。東海東京調査センターが11月30日付で、投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価を2130円でカバレッジを開始したことが好材料視された。同センターでは、自動車の衝突安全性向上、燃費向上のための軽量化の需要から、フレーム部材に超ハイテン鋼(強度が高い鋼材)の需要が拡大していることに注目。同鋼材の生産は現在、高コストの熱間方式が中心だが、同社は低コストの冷間方式による生産に取り組んでおり、既に一部は量産化を実現。量産化が進めば、ホンダグループ外への販売拡大も期待できるとしており、中期業績の牽引役として期待しているという。また、業績については、会社側では18年3月期の営業利益予想を60億円から80億円に上方修正したが、同センターでは同88億円とさらなる上振れを予想。さらに、19年3月期も2ケタ増益を見込んでいる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,300円  +35 円 (+2.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が高い。30日に開かれた石油輸出国機構(OPEC)総会で加盟・非加盟国が減産延長で合意したことを好感する買いが流入した。30日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近12月物が前日比0.10ドル高の1バレル57.40ドルだった。今回の合意により、OPEC加盟国とロシアなど非加盟国は、来年末まで減産期限を9カ月延ばすことになり、当面の原油価格は底堅く推移することが期待されている。

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