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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより

■東芝 <6502>  275円 (-17円、-5.8%)

 東芝 <6502> [東証2]が3日ぶりに急反落。同社は19日、第三者割当増資を決議し、約6000億円を調達すると発表した。22億8310万5000株を発行し、1株あたり262.8円で約60社の投資家に割り当てる。この資金調達に伴い、18年3月期末の債務超過による上場廃止は回避される見通しだ。発行済み株式数は50%強増える見通し。割当先には旧村上ファンド系のエフィッシモキャピタル・マネジメントや米サード・ポイント、米サーベラスなど「物言う株主」が含まれている。上場廃止回避が好感される一方、1株当たり利益の希薄化が懸念されるなか、20日は売りが先行する展開となった。

■ディーエヌエ <2432>  2,689円 (-112円、-4.0%)

 東証1部の下落率7位。ディー・エヌ・エー <2432> が3日ぶり急反落。任天堂 <7974> が20日、ディーエヌエーとの協業タイトル「どうぶつの森 ポケットキャンプ」を11月22日に配信開始すると発表しており、材料出尽くし感から売られたようだ。同アプリは、現実と同じ時間が流れる世界の中で、個性あふれるどうぶつたちとの気ままな暮らしを楽しむスマートフォン向けアプリ。10月25日にオーストラリアで配信を開始し、今月下旬には41ヵ国にまで配信国を拡大するとしている。

■東エレク <8035>  22,710円 (-455円、-2.0%)

 東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> 、SUMCO <3436> など半導体関連株が総じて売り物に押される展開だった。世界的な半導体市況の好調を背景に、米国株市場に引っ張られるかたちで東京市場でも半導体セクターへの物色意欲が旺盛だが、前週末はフィラデルフィア半導体株指数が(SOX指数)が反落するなど、半導体関連が上昇一服となっており、足もとはそれに追随する格好となった。外国為替市場で1ドル=112円台を下回るなど円高に振れていることも買いを手控えさせる要因となっている。

■三菱UFJ <8306>  735.2円 (-7.9円、-1.1%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などメガバンクが軟調。米株安などを受けて全般はリスクオフの流れにあるが、前週末の米国株市場では10年債利回りや30年債利回りが低下したことなどを受けて、ゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融株が安く、全体相場の地合い悪を助長した。東京市場でも米国事業を展開する金融機関にとって運用環境への逆風が意識され売りを促した。

■日本ハム <2282>  2,739円 (-29円、-1.1%)

 日本ハム <2282> が3日ぶりに反落。SMBC日興証券は17日、同社株の目標株価を3600円から2900円に引き下げた。投資評価の「2」は継続した。加工事業の収益性は改善されるどころか悪化傾向にあることに加え、海外食肉事業はボラティリティリスクが拡大しており、今後の収益回復力が読み難い点などを懸念。今後に向けた、より踏み込んだ改革の実行が急務とみている。

※20日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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