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【市況】日経平均は16連騰に記録更新、持たざるリスクが上値追いに向かわせる【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日の日経平均は16営業日続伸。108.52円高の21805.17円(出来高概算15億7000万株)で取引を終えた。23日の米国市場が利益確定の流れから上げ一服となったほか、日経平均は前日までの上昇で史上初の15連騰を記録する中で達成感も意識され、朝方は利食い優勢の展開から始まった。前日の大引け後に決算を発表した安川電<6506>が売り気配から始まったことも、本格化する決算を前に利食いに向かわせた面もあろう。

しかし、押し目買い意欲は強く、海外投資家とみられるインデックス買いが断続的に入る中、日経平均はじりじりと切り返す格好となった。寄付き直後を安値に戻りをみせると、前場半ばに21700円を回復。その後21700円処でのこう着をみせていたが、後場半ばから大引けにかけて一段高となり、21800円を回復して本日の高値で引けている。

安川電<6506>の決算反応から慎重姿勢につながるかに思えたが、良好な需給状況のなかで押し目買い意欲は強そうだ。日経平均は15連騰でストップを織り込んでいたが、結果は16連騰に記録を更新している。押し目待ちに押し目なし、との心理状態にもつながるため、日経平均は次のターゲットとなる節目の22000円や、月足形状でみた1996年6月辺りの高値22600円処を意識したスタンスを取ることになりそうだ。

足元の上昇では海外投資家によるインデックスに絡んだ売買からの主力大型株主導だったこともあり、出遅れている参加者も多いだろう。業種別では商社など出遅れセクターの物色が目立っていた。次第に中小型株など出遅れ感の強い銘柄のほか、業績期待が強い銘柄等で足元調整をみせていた銘柄等には、いち早くリバウンドを狙った資金が流入しやすいとみられる。持たざるリスクが上値追いに向かわせそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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