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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):大同特鋼、吉野家HD、神戸鋼

大同特鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大同特殊鋼 <5471>  6,910円  +170 円 (+2.5%)  本日終値
 大同特殊鋼 <5471> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を6200円→8300円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、EVが本格普及するまでには時間を要し、それまでは「エンジンのダウンサイジング+ガソリンターボ化」が主流になると指摘。同社はこのガソリンエンジン革命の恩恵を享受、ステンレスや高合金を中心に収益が拡大することで、企業価値創造プロセスに構造的な変化が生じると考えている。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,918円  +47 円 (+2.5%)  本日終値
 6日、吉野家ホールディングス <9861> が決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の24.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視されたようだ。成長軌道に乗るうどん店「はなまる」の積極出店が収益を牽引した。牛丼店「吉野家」部門で牛肉の仕入れ価格が下落したことも寄与した。また、アークミール部門、京樽部門の業績改善も大幅増益の要因となった。

■サカタのタネ <1377>  3,390円  +70 円 (+2.1%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が続伸、26週移動平均線とのマイナスカイ離を解消し戻り相場へのトレンド転換を印象づけている。同社は前週末6日の取引終了後に18年5月期の第1四半期(6~8月)連結決算を発表したが、売上高が162億3500万円(前年同期比3.9%増)、営業利益は39億2300万円(同17.7%減)、最終利益は29億1200万円(同18.1%減)だった。同社は今中間期(6~11月)の営業利益を39億円で計画しており、第1四半期時点で超過する格好となっている。研究開発コストなどが重荷となってはいるが、アジア向け種子販売の好調が収益に反映されており、これが買い戻しや押し目買いを誘発した。

■トヨタ自動車 <7203>  7,000円  +111 円 (+1.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が続伸。外国為替市場では1ドル=112円60~70銭の推移と足もと円安は一服しているものの、相次いで強い経済指標が明らかとなっている米国ではFRBによる12月利上げの可能性が高まっており、日米金利差拡大の思惑から中期的な円安期待が高まっている。同社の通期想定為替レートは1ドル=110円で実勢よりも円高でみており、利益上積みの可能性が出ている。信用取組は1.19倍と売り買い拮抗、PER12倍弱と割高感はなく、海外投資家の実需買いに厚みが増している。

■良品計画 <7453>  32,650円  +450 円 (+1.4%)  本日終値
 良品計画<7453>は反発。SMBC日興証券は6日、目標株価を2万8000円から3万2000円に引き上げた。投資評価は「2」を継続した。国内売り上げの好調は持続しているほか、海外事業の前年ハードルの最悪期は過ぎたとみており、利益モメンタムは下期からの改善が見込める。こだわり商品を手掛けるだけに、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)との親和性は高く、デジタル時代の勝ち組とみている。

■CYBERDYNE <7779>  1,528円  +15 円 (+1.0%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が3日続伸。前引け後に、日本医療研究開発機構(AMED)が公募した「医療機器開発推進研究事業」に京都大学および福岡大学との共同提案「上肢に対する単関節型 Hybrid Assistive Limb(HAL)の医師主導治験」が採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同研究事業は、国民により安全な医療技術を早期に提供することを目的に、日本で生み出された基礎研究の成果を革新的な医療機器の薬事承認につなげるため、実用化への見込みが高く、科学性や倫理性が十分に担保され得る質の高い臨床研究・医師主導治験を推進するというもの。なお、同採択に伴う研究費配分額(未確定)は18年3月期の営業外収益に計上される見込みとしている。

■田中化学研究所 <4080>  2,440円  +21 円 (+0.9%)  本日終値
 6日、東証が10日売買分から田中化学研究所 <4080> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■Jフロント <3086>  1,607円  +12 円 (+0.8%)  本日終値
 6日、J.フロント リテイリング <3086> が18年2月期上期(3-8月)の連結税引き前利益を従来予想の213億円→259億円に21.3%上方修正。従来の0.1%減益予想から一転して21.2%増益を見込み、2期ぶりに上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。4月に開業した商業施設「GINZA SIX」の賃料収入が伸びたほか、卸売事業で電子デバイスの販売が好調だった。関係会社株式売却益の発生なども利益を押し上げた。上期増額分を下回る形で、通期の同利益も447億円→470億円に5.1%上方修正。増益率が4.9%増→10.3%増に拡大する見通しとなった。

■神戸製鋼所 <5406>  1,068円  -300 円 (-21.9%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 神戸製鋼所<5406>がストップ安。同社は8日、生産するアルミ製部材に関して、強度などを示す製品の検査証明書のデータを改ざんし、基準に合わない製品を出荷していた、と発表した。これを受け、この日の同社株には嫌気売りが殺到した。

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