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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):パソナG、シュッピン、フルキャスト

パソナG <日足> 「株探」多機能チャートより
■パソナグループ <2168>  1,433円  +206 円 (+16.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 6日、パソナグループ <2168> が決算を発表。18年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比5.8倍の10億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。人手不足を背景に製造業やIT、金融を中心に人材紹介が好調だったほか、行政事務代行などの請負事業も伸びた。退職給付費用の負担減少に加え、システム基盤の共通化で効率化が進んだことも大幅増益に貢献した。上期計画の11.9億円に対する進捗率は84.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■シュッピン <3179>  2,917円  +370 円 (+14.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 シュッピン<3179>が値を飛ばし3連騰、上場来高値更新を更新した。同社はカメラや時計など高級商材の買い取りや中古販売を展開しているが業績は絶好調に推移、前週末6日に発表した9月の売上高は前年同月比44.9%増だった。8月も45.4%増と高変化を示しており、それに続く大幅な伸びをみせた。月次も13カ月連続で前年実績を上回るなど飛ぶ鳥を落とす勢いで、これを手掛かり材料に物色人気を集めている。

■フルキャスト <4848>  2,082円  +233 円 (+12.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 フルキャストホールディングス<4848>が急騰し、一気に年初来高値を更新した。きょう10日に公示された衆院選は与党有利との見方が強まっており、アベノミクス経済政策に絡む銘柄を物色しようという動きが顕在化している。市場では「働き方改革や教育関連などに買いが向かいやすく、アルバイト紹介を展開する同社株は人手不足や時短など政策の流れに乗る。さらに、きょうは国内大手証券が強気の投資評価で新規カバレッジしていることが人気に拍車をかけた」(国内投資顧問)としている。

■住友ベークライト <4203>  898円  +70 円 (+8.5%)  本日終値
 住友ベークライト<4203>が大幅続伸し年初来高値を更新。大和証券は6日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は560円から970円に見直した。半導体関連では世界シェア3割強を有する封止材が好調。車載半導体用も特に欧州車への採用が進んでいる。高機能プラスチックも車両軽量化で順調だ。今後3年間の営業利益は年率13%の成長が予想され、中期計画(19年3月に営業利益200億円)の超過達成を見込んでいる。

■オンワード <8016>  911円  +64 円 (+7.6%)  本日終値
 6日、オンワードホールディングス <8016> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.06%にあたる300万株(金額で27億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月12日から18年2月28日まで。同時に決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比87.0%増の21.5億円に拡大して着地したことも支援材料となった。

■協和エクシオ <1951>  2,314円  +108 円 (+4.9%)  本日終値
 協和エクシオ<1951>が反発し年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2010円から2450円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、NTT<9432>固定系を中心とした通信キャリア事業での工事単価の上昇や、受注時点での採算管理徹底、施工平準化・効率化に伴う採算の好転、さらに収益の足を引っ張っていたNCC、都市インフラ事業の採算改善通信キャリアの発注工事単価については、国土交通省による設計労務単価上昇を受けて見直しが図られているもようであることなどを評価。また、2020年の次世代サービス(5G)開始に向けては、モバイルキャリアの設備投資が大きく増える兆候はないが、基地局数は大きく増える見通しとしており、これらにより、18年3月期の営業利益予想を247億円から258億円へ、19年3月期を同259億円から268億円へ上方修正している。

■三井ハイテック <6966>  2,318円  +82 円 (+3.7%)  本日終値
 三井ハイテック<6966>が6日ぶり反発、9月19日に年初来高値2664円をつけてから調整局面に移行していたが、13週移動平均線と上方カイ離を縮小し2200円台は値ごろ感からの買いを呼び込んでいる。同社は半導体リードフレーム大手で金型技術にも高実績を持つ。世界的に生産が加速している電気自動車(EV)向けにモーターコアの需要が増勢で収益に貢献している。半導体もスマートフォンの高機能化やデータセンター増設、電装化の進む車載デバイス向けに好調で、同社は熊本工場でリードフレームも増設に動く構え。18年1月期営業利益は前期比43%増の26億円を計画している。

■レーザーテック <6920>  2,338円  +73 円 (+3.2%)  本日終値
 レーザーテック<6920>の2300円近辺は買い場といえそうだ。半導体向けマスク関連装置などを展開する同社は、スマートフォン高機能化や自動車のエレクトロニクス化、ビッグデーター普及を背景としたデータセンターの増設など、半導体を取り巻く好環境を大きく享受している。既存のEUVマスク検査装置、CMOSイメージセンサー検査装置などに高水準の引き合いがあるが、9月下旬には約160億円規模の新製品受注に成功したことを開示している。これは20年6月期以降の業績に反映されていく見通しで、中長期的な成長加速シナリオに期待が膨らんでいる状況だ。また、足もとの業績も好調であり、18年6月期は研究開発分野への積極的な先行投資の影響から営業利益は前期比微増の50億円を予想しているとはいえ、売上高ベースでは前期実績を2割強上回る見通しにある。また、同社が有するレーザー技術は、量子コンピューター分野でも今後注目される可能性がある。株価は青空圏を走る展開にあり、短期的には調整を挟んだものの、25日移動平均線との上方カイ離解消を経て上値追い再開が予想される。(銀) 

■UACJ <5741>  3,375円  +95 円 (+2.9%)  本日終値
 UACJ<5741>が大幅続伸し、年初来高値を更新。神戸製鋼所<5406>が8日、同社が製造したアルミ・銅製品の一部に関して、検査証明書のデータの書き換えなどを行い、基準に合わない製品を出荷していたと発表したことを受けて、UACJに代替需要が発生するのではないかとの思惑が働いているもよう。また、大紀アルミニウム工業所<5702>や日本軽金属ホールディングス<5703>などにも同様に思惑的な買いが入ったようだ。

■あさひ <3333>  1,366円  +36 円 (+2.7%)  本日終値
 あさひ<3333>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに発表した9月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比8.9%増と4カ月ぶりにプラスに転じたことが好感された。客数が同6.0%増と2カ月ぶりにプラスに転じたことに加えて、客単価が同2.6%増と8月に続いてプラスとなったことが寄与した。

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