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【市況】【↑】日経平均 大引け| 6日続伸・新高値更新、景気拡大期待で買い優勢 (10月10日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20680.54
高値  20823.66(15:00)
安値  20663.08(09:01)
大引け 20823.51(前日比 +132.80 、 +0.64% )

売買高  14億8520万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5442億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は6日続伸、ほぼ高値引けで新値街道を走る
 2.2万0800円台に乗せ、15年6月のアベノミクス高値が目前
 3.米経済を筆頭に世界景気拡大でリスク選好ムード高まる
 4.衆院選公示日迎え、与党有利との見方が買い安心感与える
 5.中小型株の物色意欲旺盛で値上がり銘柄数は1400超える

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは12ドル安で続落。コロンバス・デーの祝日で債券、外国為替両市場は休場のため市場参加者が少なく、前週末終値を挟んでの小動きに終始した。

 3連休明けの東京市場では買い優勢、利益確定の売り物をこなしてほぼ高値引けとなり、日経平均株価は連日で年初来高値を更新した。終値ベースでアベノミクス高値2万0868円にわずか45円に迫った。

 10日の東京市場は、世界的な経済の強さが投資家心理に刻まれるなか、リスク選好の流れが続いた。前週末まで日経平均株価は5連騰を記録していただけに目先スピード警戒感から利益を確定する売りも出たが、これを完全に吸収する形で後場後半に一段高となった。22日投開票の衆院選が本日公示されたが、与党有利との見方が強まるなか、安倍政権下での経済対策に対する期待感も買いを後押しした。終値は2万0800円台で着地し、2015年6月の“アベノミクス高値”である2万0868円を目前に捉えている。今月中旬から3月決算企業の上期決算発表が本格化してくるが、好業績期待の銘柄中心に中小型株物色の流れが目立ち、東証1部では全体の70%に相当する1400強の銘柄が上昇した。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い上昇した。トヨタ自動車<7203>が堅調だったほか、キーエンス<6861>が買われ、東京エレクトロン<8035>も高い。フルキャストホールディングス<4848>が値を飛ばし、パソナグループ<2168>は大幅上昇、モリテックスチール<5986>はストップ高に買われた。シュッピン<3179>も大幅高となった。住友ベークライト<4203>、オンワードホールディングス<8016>も上値を追った。
 半面、任天堂<7974>が売り物に押され、東京海上ホールディングス<8766>も軟調、丸紅<8002>も値を下げた。神戸製鋼所<5406>、神鋼商事<8075>がストップ安に売り込まれ、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>も大幅安。東京個別指導学院<4745>、トーセ<4728>、ペッパーフードサービス<3053>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 、東エレク <8035> 、リクルート <6098> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約79円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、東京海上 <8766> 、電通 <4324> 、KDDI <9433> 、SOMPO <8630> 。押し下げ効果は約16円。

 東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)建設業、(2)サービス業、(3)小売業、(4)倉庫運輸関連、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)石油石炭製品、(5)卸売業。

■個別材料株

△パソナG <2168>
 6-8月期(1Q)経常は5.8倍増益で着地。
△シュッピン <3179>
 17年9月度月次は売上高前年同月比44.9%増。
△キリン堂HD <3194>
 上期経常が53%増益で着地・6-8月期も79%増益。
△薬王堂 <3385>
 第2四半期経常利益は前年同期比24.4%増の23億円。
△セック <3741>
 NEDOのロボット開発プロジェクトに採択。
△京写 <6837> [JQ]
 自動車電装化の流れ追い風に投機資金が集結。
△シグマ光機 <7713> [JQ]
 6-8月期(1Q)経常は63%増益で着地。
△ノダ <7879> [東証2]
 12-8月期(3Q累計)経常が40%増益。
△オンワード <8016>
 2.06%を上限に自社株買いを実施。
△アルテック <9972>
 今期経常を2倍上方修正。

▼三井松島 <1518>
 今期経常を28%下方修正。
▼神戸鋼 <5406>
 アルミ製部材のデータ改ざんを嫌気。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アルテック <9972> 、(2)豊和工 <6203> 、(3)ダントーHD <5337> 、(4)パソナG <2168> 、(5)モリテック <5986> 、(6)双信電機 <6938> 、(7)シュッピン <3179> 、(8)フルキャスト <4848> 、(9)船井総研HD <9757> 、(10)キリン堂HD <3194> 。
 値下がり率上位10傑は(1)神戸鋼 <5406> 、(2)神鋼商 <8075> 、(3)エスクロAJ <6093> 、(4)キムラタン <8107> 、(5)三井松島 <1518> 、(6)1stコーポ <1430> 、(7)ペッパー <3053> 、(8)高周波 <5476> 、(9)中広 <2139> 、(10)大有機 <4187> 。

【大引け】

 日経平均は前日比132.80円(0.64%)高の2万0823.51円。TOPIXは前日比7.98(0.47%)高の1695.14。出来高は概算で14億8520万株。値上がり銘柄数は1421、値下がり銘柄数は523となった。日経ジャスダック平均は3632.43円(25.23円高)。

[2017年10月10日]

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