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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本ペHD、マネフォ、石川製

日本ペHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本ペHD <4612>  3,690円  -130 円 (-3.4%)  本日終値
 日本ペイントホールディングス<4612>が3日ぶりに反落。SMBC日興証券は4日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は4900円から4050円に見直した。中国政府による環境規制強化に端を発した酸化チタンや石化製品に代表される原料高、それにプロジェクト案件の競争激化により中国子会社は現地通貨ベースで今12月期に営業減益へ転じると予想。この中国塗料事業の減速を考慮し、投資評価を見直している。

■マネーフォワード <3994>  3,055円  -15 円 (-0.5%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>が3日続落。同社は前月29日に東証マザーズに新規上場し、この日で上場5日目。おカネに関するプラットホームの運営が主な事業で、個人向けに自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」などを展開。フィンテック関連の代表格として注目度は高く、上場時初日に公開価格(1550円)を94%上回る3000円で初値をつけた。ただ、3日に3425円の高値をつけた後は軟調に推移。足もとで一部中小型株の上値が重くなるなか、「今期赤字予想で時価総額500億円を超える同社株には物色の矛先が向かいにくい」(アナリスト)という。この日は一時2999円まで売られる場面があったが、「本格的に3000円を割り込むと売りが膨らみ下値模索となる可能性も」(同)との見方も出ている。

■大木ヘルス <3417>  856円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 大木ヘルスケアホールディングス<3417>が後場に入って動意づき、ストップ高まで買われた。同社はきょう午後2時ごろに、100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.1%)、7億5000万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。需給改善などが期待されたようだ。自己株式の取得は、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するため。取得期間は10月10日から来年3月31日までとなっている。

■アイエックス・ナレッジ <9753>  482円  +80 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 アイエックス・ナレッジ<9753>がストップ高。同社は独立系のシステム開発会社でコンサルティング業務も手掛ける。金融庁が29日に仮想通貨と法定通貨の交換サービスを展開できる仮想通貨交換事業者として11社を登録、法制面の整備が進むとの思惑でフィンテック関連銘柄が動意含みの展開となっている。そのなか、同社はメガバンクの金融システムを手掛け、ブロックチェーン新技術の研究にも注力しており、仮想通貨関連の穴株として注目度を高めている。みずほフィナンシャルグループ<8411>の仮想通貨「Jコイン(仮称)」でも活躍の思惑がある。

■栄電子 <7567>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 栄電子<7567>がストップ高。同社は半導体製造装置向けの電子部品を取り扱う商社で世界的な半導体市況の好調を背景に好収益環境を享受、目先見直し買い人気が加速している。18年3月期は営業利益段階で前期比85%増の2億9400万円を予想、年間配当は前期実績に2円増配の7円を計画している。株価指標面からもPER11倍、PBR1倍割れは依然として割安感がある。

■日本サード・パーティ <2488>  1,147円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 日本サード・パーティ<2488>に投機資金が流入。同社は4日取引終了後、LINE<3938>が提供する法人向けサービス「LINE カスタマーコネクト」の問い合わせに自動回答する人工知能(AI)エンジンとして、IBM Watsonを活用した「Third AIコンタクトセンターソリューション」をソフトバンクグループ<9984>と共同で販売することを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。株価は前日まで4日続落と調整を入れ、25日移動平均線との上方カイ離を解消した矢先だったこともあって、値ごろ感も意識されていた。

■石川製作所 <6208>  3,945円  +455 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 石川製作所<6208>が続急騰、株価は2日間で1000円を超える上昇をみせた。衆院選公示日と同日の10月10日に北朝鮮では朝鮮労働党創立記念日を迎え、その前後に軍事的な威嚇行動を起こす可能性が懸念されている。「特に市場では同国が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験を行うことに神経を尖らせている」(国内生保系アナリスト)という声があり、同社などをはじめ防衛関連株の一角には短期値幅取り狙いのマネーゲーム的な資金が流入している。

■リーバイス <9836>  326円  +23 円 (+7.6%)  本日終値
 4日、リーバイ・ストラウス ジャパン <9836> [JQ]が17年11月期の最終利益(非連結)を従来予想の2億4000万円→8億4000万円に3.5倍上方修正。従来の49.9%減益予想から一転して75.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。税務当局による移転価格の税務調査結果を踏まえ、親会社リーバイ・ストラウス・アンド・カンパニーから過年度に支払ったロイヤリティの返還を受けることが決まった。これに伴い、過年度ロイヤリティ返還益5億9500万円を特別利益に計上することが上振れの背景。

●ストップ高銘柄
 オーネックス <5987>  237円  +50 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値
 KYCOM <9685>  402円  +80 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値
 双信電機 <6938>  607円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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