【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸・連日の新高値、手控え感強く小動き (10月5日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 20650.71
高値 20667.47(09:07)
安値 20602.26(10:02)
大引け 20628.56(前日比 +1.90 、 +0.01% )
売買高 13億7835万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9940億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均はわずかにプラスで4日続伸、連日の新高値
2.前日の米国株市場も上値が重く、日米ともに買い疲れ感
3.円安一服などを受け、機関投資家の利益確定売り観測
4.値下がり銘柄数は1300を超え、値上がり銘柄数の倍以上に
5.手控え感強く、売買代金は活況の目安である2兆円を17日ぶりに下回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは19ドル高と6日続伸し、3日連続で過去最高値を更新した。9月の非製造業景況指数が約12年ぶりの高水準となったことから、景気への楽観的な見方が強まり買いがやや優勢となった。
東京市場では前日の米株高もリスクを取る動きにつながらず、薄商いのなか日経平均株価は小動きに終始。ただ、大引けはわずかにプラス圏で着地し、2年2ヵ月ぶりの高値をつけた。
5日の東京市場は売り買いともに手控え感が強く、日経平均は前日終値を挟んだ狭いレンジでの往来に終始した。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要3指数がいずれも過去最高値を更新したが、上げ幅は小さく買い疲れ感も意識されており、東京市場でもリスク選好ムードを後押しする形とはならなかった。また、為替市場では1ドル=112円台後半のもみ合いで、全体相場に与える影響は限定的だった。安倍政権下での日経平均高値2万868円が接近するなか、機関投資家が利益確定売りを優先させ、キャッシュポジションを高める動きが観測されている。日経平均はかろうじてプラス圏で着地し年初来高値を更新したものの、東証1部の値下がり銘柄数は1300を超え値上がり銘柄数の倍以上だった。また、売買代金は活況の目安とされる2兆円を17日ぶりに下回っている。
個別では、断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>が堅調。石川製作所<6208>、双信電機<6938>が値を飛ばした。アサヒグループホールディングス<2502>が上昇、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。フィード・ワン<2060>が人気を集めたほか、KOA<6999>も大幅高。日本水産<1332>が商い活況のなか大幅上昇、ビジネス・ブレークスルー<2464>も物色人気となった。
半面、ジャパンディスプレイ<6740>が安く、ソニー<6758>も値を下げた。キーエンス<6861>も冴えない。ペッパーフードサービス<3053>が大きく利食われ、アカツキ<3932>の下げも目立つ。ウィルグループ<6089>、サンヨーホームズ<1420>なども下落した。安永<7271>、古河電池<6937>にも売りが出たほか、トーセ<4728>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアサヒ <2502> 、ファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、電通 <4324> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約31円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、エプソン <6724> 、信越化 <4063> 、ソニー <6758> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約23円。
東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)食料品、(3)石油石炭製品、(4)電気・ガス業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)陸運業、(3)卸売業、(4)空運業、(5)精密機器。
■個別材料株
△夢真HD <2362> [JQ]
「18年9月期純利益は2倍増の見通し」との報道。
△カカクコム <2371>
みずほ証券が新規に買い推奨。
△アサヒ <2502>
「缶チューハイを増産」報道とビール値上げを正式発表。
△トリドール <3397>
9月度既存店売上高4.4%増で客数は2ヵ月ぶりプラス。
△大木ヘルス <3417> [JQ]
100万株を上限とする自社株取得枠を設定。
△Ubicom <3937> [東証M]
米子会社が米国ヘルスケア会社と遠隔治療ソリューション開発で合意。
△シライ電子 <6658> [JQ]
「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」発売が刺激材料。
△KOA <6999>
SMBC日興証券が投資判断「強気」に新規設定。
△武蔵精密 <7220>
SMBC日興証券が目標株価3900円に増額。
△リーバイス <9836> [JQ]
今期最終を一転75%増益に上方修正。
▼ロゼッタ <6182> [東証M]
上期経常を63%下方修正。
▼WASHハウ <6537> [東証M]
日証金が5日から貸借取引で申込停止措置。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)双信電機 <6938> 、(2)石川製 <6208> 、(3)フィードワン <2060> 、(4)東亜DKK <6848> 、(5)ぐるなび <2440> 、(6)KOA <6999> 、(7)エフオン <9514> 、(8)ポールHD <3657> 、(9)日水 <1332> 、(10)東京個別 <4745> 。
値下がり率上位10傑は(1)フイルコン <5942> 、(2)ペッパー <3053> 、(3)Jディスプレ <6740> 、(4)アカツキ <3932> 、(5)PCIHD <3918> 、(6)TYK <5363> 、(7)トランザク <7818> 、(8)グローバル社 <3271> 、(9)ランド <8918> 、(10)ウィルG <6089> 。
【大引け】
日経平均は前日比1.90円(0.01%)高の2万0628.56円。TOPIXは前日比2.07(0.12%)安の1682.49。出来高は概算で13億7835万株。値上がり銘柄数は597、値下がり銘柄数は1341となった。日経ジャスダック平均は3601.48円(16.51円安)。
[2017年10月5日]
株探ニュース