【市況】【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸・新高値更新、米株高や円安で買い継続 (10月3日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 20475.25
高値 20628.38(14:59)
安値 20438.17(09:45)
大引け 20614.07(前日比 +213.29 、 +1.05% )
売買高 14億5094万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2821億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続伸で2年1ヵ月ぶりの高値
2.寄り後も一貫してリスクオンの流れが継続しほぼ高値引け
3.好調な米経済指標を背景に最高値圏を走る米国株に追随
4.総選挙も与党有利の見方が強まり、買い安心感が台頭
5.海外投資家の買い観測も売買代金の盛り上がり今一つ
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは152ドル高と4日続伸。9月20日以来8日ぶりに史上最高値を更新した。ISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことで買いが優勢となった。
東京市場では米株高や為替の円安などを追い風にリスクを取る動きが強まった。日経平均株価は2万0600円台で着地し、約2年1ヵ月ぶりの高値をつけた。
3日の東京市場は高く始まった後、買いの勢いが次第に増して日経平均はほぼ高値引け。リスク選好ムードが浮き彫りとなった。前日の米国株市場ではNYダウが152ドル高と大幅高で4連騰し最高値を更新、これは市場予想を上回る米経済指標の好調が背景にある。懸念されたラスベガスでの銃乱射事件の影響もテロの可能性が低いと判断されたことから限定的なものにとどまった。東京市場でも相対的な出遅れ感から海外投資家の実需買いが観測されている。先行き不透明要因として意識された選挙情勢も、3極が争う構図がはっきりしてきたことで、与党有利との見方が優勢となっており、これも相場にはポジティブ要因として働いている。日経平均はフシ目の2万0500円台を突破したが、東証1部の売買代金は2兆2000億円台にとどまっている。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が買われ、キーエンス<6861>、ファナック<6954>も上昇した。アサツーディ・ケイ<9747>が値を飛ばしたほか、ネクステージ<3186>も物色人気に。ペッパーフードサービス<3053>は大幅高で9連騰となり、アドバンテスト<6857>、ウィルグループ<6089>、ニプロ<8086>などの上げ足も目立つ。マクロミル<3978>が値を上げ、古河電気工業<5801>、キユーピー<2809>も上値を追った。
半面、資生堂<4911>、ダイフク<6383>が軟調、アウトソーシング<2427>も下落した。クリエイトSDホールディングス<3148>が急落、イソライト工業<5358>、フルキャストホールディングス<4848>も値を下げた。トランザクション<7818>、エス・エム・エス<2175>が売られ、アカツキ<3932>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 、京セラ <6971> 、ユニファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約70円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は資生堂 <4911> 、花王 <4452> 、ニコン <7731> 、住友電 <5802> 、明治HD <2269> 。押し下げ効果は約6円。うち3円は資生堂1銘柄によるもの。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は鉱業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)電気・ガス業、(3)水産・農林業、(4)医薬品、(5)倉庫運輸関連。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)金属製品、(2)パルプ・紙、(3)その他製品、(4)情報・通信業、(5)化学。
■個別材料株
△KTK <3035> [JQ]
前期経常を一転18%増益に上方修正、配当も7円増額。
△ウイルプラス <3538> [東証2]
1→2の株式分割を実施。
△いい生活 <3796> [東証2]
不動産領域で弁護士COM <6027> [東証M]と業務提携。
△マクロミル <3978>
三菱UFJMS証券が投資判断「強気」、目標株価3800円に新規設定。
△サムライJP <4764> [JQG]
大手自動車メーカー向け新規受注。
△アドテスト <6857>
MSMUFG証券が投資判断を「オーバーウェイト」に引き上げ。
△アドヴァン <7463>
上期経常が3.4倍増益で上振れ着地。
△ニプロ <8086>
今期最高益予想を3%上乗せ、配当も1円増額。
△アサツーDK <9747>
米ベインがTOBで完全子会社化。
△進学会HD <9760>
学研HD <9470> および城南進研 <4720> [JQ]と資本・業務提携。
▼クリエイトS <3148>
6-8月期(1Q)経常は4%減益で着地。
▼大泉製 <6618> [東証M]
東証が信用規制を強化。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダイトウボウ <3202> 、(2)ミタチ産業 <3321> 、(3)アサツーDK <9747> 、(4)フイルコン <5942> 、(5)ペッパー <3053> 、(6)双信電機 <6938> 、(7)ネクステージ <3186> 、(8)インソース <6200> 、(9)進学会HD <9760> 、(10)サニックス <4651> 。
値下がり率上位10傑は(1)クリエイトS <3148> 、(2)ジャステック <9717> 、(3)イソライト <5358> 、(4)フルキャスト <4848> 、(5)クレオス <8101> 、(6)荒川化 <4968> 、(7)トランザク <7818> 、(8)フェリシモ <3396> 、(9)インベスC <1435> 、(10)1stコーポ <1430> 。
【大引け】
日経平均は前日比213.29円(1.05%)高の2万0614.07円。TOPIXは前日比10.84(0.65%)高の1684.46。出来高は概算で14億5094万株。値上がり銘柄数は1172、値下がり銘柄数は759となった。日経ジャスダック平均は3629.13円(8.58円高)。
[2017年10月3日]
株探ニュース