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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アサツーDK、ペッパー、アドテスト

アサツーDK <日足> 「株探」多機能チャートより
■アサツー ディ・ケイ <9747>  3,800円  +630 円 (+19.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 2日、アサツー ディ・ケイ <9747> に対して米投資ファンドのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を15.5%上回る1株3660円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は10月3日から11月15日まで。

■ペッパーフードサービス <3053>  5,470円  +500 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ペッパーフードサービス<3053>が異彩の9連騰、最高値街道をまい進する展開。8月初旬を境に株価は急上昇を開始、2000円台前半から時価は5000円台半ばへと急変貌を果たした。低価格のステーキ店を直営とフランチャイズで全国展開しており、積極出店を図っている「いきなり!ステーキ」が消費者のニーズを取り込み17年12月期以降、一段と利益成長が加速する可能性がある。市場では「立ち食いステーキ店への注力が奏功する形となりそうで、市場でも外食産業の勝ち組としての認知が高まっている」(市場関係者)との見方が強まっている。

■チェンジ <3962>  9,440円  +680 円 (+7.8%)  本日終値
 チェンジ<3962>が3連騰し上場来高値を更新した。この日の午後、これまでに培ってきた人工知能(AI)を用いた音声認識技術や音声AIアシスタント技術などを集約し、新たに音声領域において複数のAIアルゴリズムライブラリ「VOICE OF EXPERIENCE」(略称「VoX」)を立ち上げると発表しており、これを好感した買いが入った。同社の音声活用に関するプロジェクトは非常に多岐にわたるため、これまでは個別に対応してきたが、VoXを立ち上げることで多様化する顧客ニーズに対応するのが狙い。今後はAmazon Alexa Skill企画・開発サービスや音声認識導入支援サービス、独自音声認識アプリケーション開発サービスなどを手掛ける予定で、社内外のノウハウを集約し、音声技術者やAI技術者を採用することで、顧客の課題解決に貢献するとしている。

■アドバンテスト <6857>  2,270円  +154 円 (+7.3%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が大幅高で5連騰、4月27日につけた年初来高値2233円を上抜き約5カ月ぶりに新値圏に突入した。時価は2010年5月以来7年5カ月ぶりの高値水準。市場では「一部で懐疑的な見方もあったが、半導体市況は引き続き好調で米国では関連銘柄を買い直す動きが強まっている。SOX指数は連日で2001年以来の高値を更新しており、半導体後工程を手掛ける同社株への見直し機運も高まっているようだ。きょうはモルガン・スタンレーMUFG証券がレーティングと目標株価を引き上げたことなども株高を後押ししている」(準大手証券ストラテジスト)としていた。

■マクロミル <3978>  2,725円  +173 円 (+6.8%)  本日終値
 マクロミル <3978> が急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」、目標株価3800円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、デジタル・マーケティングが成長の牽引役になるとし、22年6月期までの売上収益は年率平均27.4%増を見込む。代表的なサービス「AccessMill(アクセスミル)」は、アクティブなモニター会員を日本だけで約90万人も抱えることを強みに持つと紹介している。また、安定成長のマーケティング・リサーチも年率平均6.1%増を予想。グローバル展開による売上拡大・利益成長に期待している。

■キユーピー <2809>  2,816円  +131 円 (+4.9%)  本日終値
 キユーピー<2809>が反発。同社は2日取引終了後に、17年11月期第3四半期累計(16年12月~17年8月)の連結決算を発表。営業利益は243億9000万円(前年同期比4.1%増)となり、通期計画310億円に対する進捗率は78.7%に達した。売上高は4210億1300万円(同1.7%増)で着地。調味料事業やサラダ・総菜事業が好調に推移し、利益面では付加価値品の伸長やコスト改善効果などが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ニプロ <8086>  1,630円  +74 円 (+4.8%)  本日終値
 2日、ニプロ <8086> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の291億円→301億円に3.4%上方修正。増益率が25.6%増→29.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。10月1日付で買収手続きが完了した田辺製薬販売の業績上積みが収益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の37.5円→38.5円(前期は29円)に増額修正したことも支援材料となった。

■三井不動産 <8801>  2,518.5円  +95 円 (+3.9%)  本日終値
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手不動産株が足並みを揃えて上昇。業種別騰落率で「不動産」は33業種中トップに買われた。欧米では金利上昇基調が鮮明だが、国内は日銀のイールドカーブ・コントロールにより10年債利回りはゼロ%近辺で低金利環境が維持されている。黒田日銀総裁は緩和姿勢に変化がないことを強調しており、有利子負債の大きい大手不動産株は収益面で有利な環境が続く。不動産株は業種別でも出遅れ感が顕著で、リターンリバーサル狙いの機関投資家資金も引き寄せているもようだ。

■古河電池 <6937>  1,263円  +45 円 (+3.7%)  本日終値
 古河電池<6937>が前週末9月29日につけた年初来高値を更新したほか、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>も14円高の599円まで上値を伸ばし、同日につけた年初来高値605円の更新を視界にとらえている。自動車の環境規制の高まりを背景とするグローバルな電気自動車(EV)シフトの動きが車載用リチウムイオン電池の需給逼迫につながっている。また、目先的にはあす4日に発表されるノーベル化学賞でリチウムイオン電池も有力候補のひとつに挙がっており、関連銘柄の一角として先回り的な思惑から買いを集めている部分もあるようだ。

■アドヴァン <7463>  1,011円  +27 円 (+2.7%)  本日終値
 3日朝、輸入建材商社のアドヴァン <7463> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.4倍の33.3億円に急拡大し、従来計画の30億円を上回って着地したことが買い材料視された。建設業界の市況が堅調に推移する中、新商品の開発・販売に注力したうえ、テレビCM効果なども寄与し増収を確保。デリバティブ評価損益が好転したことも利益を大きく押し上げた。通期計画の60億円に対する進捗率は55.6%に達し、5年平均の38.6%も上回った。

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