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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):OLC、三菱UFJ、象印

OLC <日足> 「株探」多機能チャートより
■オリエンタルランド <4661>  8,676円  +96 円 (+1.1%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が4日続伸。2日の取引終了後、18年3月期上期(4~9月)の東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの2パーク合計の入園者数が1477万5000人(前年同期比3.1%増)となり、4年ぶりに増加したことが好感された。上期は、東京ディズニーシーの新アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」や、夏期スペシャルイベント「ディズニー・パイレーツ・サマー」などの新規コンテンツが人気。また、東京ディズニーランドの春のスペシャルイベント「ディズニー・イースター」など季節感あふれるスペシャルイベントも好評で、上期として過去3番目の入園者数となったとしている。

■名村造船所 <7014>  680円  +6 円 (+0.9%)  本日終値
 名村造船所<7014>が続伸、ここ継続的な買いを背景に上昇基調が鮮明で、直近は前日まで“日足5陽連”と買いに弾みがついている。中堅造船メーカーで業績は営業赤字を余儀なくされているものの改善傾向にあり、最近のばら積み船市況の回復は追い風となる。一方、北朝鮮によるSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)発射実験の思惑などを巡る地政学リスクが意識されるなか、艦艇のメンテナンスで実績を持ち、防衛関連株としての側面にもスポットが当たっているもようだ。

■三菱UFJ <8306>  727.6円  +3.1 円 (+0.4%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発したほか、第一生命ホールディングス<8750>は続伸と上値指向を強めている。ここにきて好調な米経済指標などを背景に米長期金利の上昇が目立っている。前日に米10年債利回りは5日続伸で2.34%台まで上昇、今年7月中旬以来の水準に浮上しており、これを受けてゴールドマン・サックスやJPモルガン、シティグループなど大手金融機関が軒並み買われている。米国で事業展開する三菱UFJや第一生命HDも運用環境の改善を手掛かりに見直し買いを誘っている。

■クリエイトS <3148>  2,720円  -252 円 (-8.5%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 神奈川県地盤の大手ドラッグチェーン、クリエイトSDホールディングス <3148> が続急落。2日発表した18年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比3.8%減の35.1億円で着地したことが売り材料視された。出店拡大や既存店売上高の前年比プラスで増収を確保したものの、人員増強や時給単価の上昇を背景に人件費が増加したことが利益を圧迫した。上期計画の75億円に対する進捗率は46.8%にとどまり、5年平均の52.8%も下回った。

■象印マホービン <7965>  999円  -89 円 (-8.2%)  本日終値
 象印マホービン<7965>は急反落し年初来安値を更新した。2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年11月21日~17年8月20日)連結決算が、売上高652億3300万円(前年同期比5.9%減)、営業利益60億5900万円(同38.0%減)、純利益41億9700万円(同22.5%減)と大幅営業減益となったことが嫌気された。中国市場で売り上げが伸長したことで海外売上高は増加したものの、国内では販売競争激化などで炊飯ジャーの売り上げが減少するなど調理家電製品の落ち込みが大きかった。また、炊飯ジャーなどで利益率が低下したことも利益を押し下げた。なお、17年11月期通期業績予想は、売上高850億円(前期比4.7%減)、営業利益87億円(同28.2%減)、純利益62億円(同15.1%減)の従来見通しを据え置いている。

■アルファ <4760>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高   本日終値
 アルファ<4760>が寄り付きに大口の買い注文を集め、カイ気配で始まった。同社はポスターなど店頭の販促広告を手掛けるが、主力の個別対応製品の需要が旺盛で業績は好調だ。2日取引終了後に17年8月期の連結業績予想の修正を発表した。コスト削減効果も寄与して最終損益段階では1億2000万円から1億7000万円(前期4400万円の赤字)に増額しており、これを好感する買いを呼び込んだ。また、期末配当も従来計画の6円から7円に1円増額しており、これも物色人気を助長している。

■サムライJP <4764>  1,527円  +300 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 SAMURAI&J PARTNERS<4764>がストップ高。2日の取引終了後、主力製品の一つである異種DB(データベース)レプリケーションソフトウエア「FC Replicator2」について、大手自動車メーカーの新規受注を獲得したと発表しており、これを好感した買いが入った。「FC Replicator2」は、異なる種類のデータベースDB間でも、リアルタイムに複製を作成するソフトウエア。今回の受注では、研究開発管理DBの複製環境を容易に構築できる点が高く評価されたとしており、また、同案件をきっかけに他の研究開発施設への導入も検討されているとしており、さらなる受注獲得も期待されている。なお、受注金額は17年1月期連結売上高(1億4800万円)の約11%に相当し、第3四半期(8~10月)に売り上げ計上を予定。また、業績に与える影響は軽微としている。

■ケイティケイ <3035>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 2日、トナーカートリッジの再生販売を主力とするケイティケイ <3035> [JQ]が17年8月期の連結経常利益を従来予想の1億8000万円→2億5200万円に40.0%上方修正。従来の15.9%減益予想から一転して17.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。売上が堅調に推移する中、原材料費の見直しなどコスト削減を進めたことが利益を押し上げた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→12円(前の期は5円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■シンワアート <2437>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 シンワアートオークション<2437>が商いを急増させて値幅制限いっぱいに買われる人気となった。金融庁が29日に仮想通貨と法定通貨の交換サービスを展開できる仮想通貨交換事業者として11社を登録、また直近では米メディアを通じゴールドマン・サックスが仮想通貨に特化した新たなトレーディング・オペレーションを検討していると伝えられるなど、仮想通貨関連株の一角に投機資金が流入している。きょうはフィスコ<3807>もストップ高に買われたほか、マネーパートナーズグループ<8732>なども続伸。シンワアートはフィスコやカイカ<2315>などと提携関係にあることが着目されている。株価は今年7月26日に888円の高値に買われるなど急騰性が話題となったが、最近は400円台でもみ合いを続け需給面でも売り圧力が軽減されていた。

●ストップ高銘柄
 ミタチ産業 <3321>  1,360円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 フィスコ <3807>  472円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 和井田製作所 <6158>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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