【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):特殊陶、NTT、国際石開帝石
特殊陶 <日足> 「株探」多機能チャートより
25日、日本特殊陶業 <5334> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の254億円→335億円に31.9%上方修正。増益率が10.4%増→45.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前提為替レートを1ドル=105円に設定しており、想定以上に円安で推移していることが収益押し上げ要因となる。なお、通期の経常利益は従来予想の559億円(前期は555億円)を据え置いた。
■日本電信電話 <9432> 5,257円 +117 円 (+2.3%) 本日終値
25日、日本電信電話 <9432> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.50%にあたる3000万株(金額で1500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月26日から18年3月31日まで。
■ユニバーサル <6425> 3,265円 +55 円 (+1.7%) 本日終値
ユニバーサルエンターテインメント<6425>が6日続伸。ドイツ証券は26日、同社株のレーティングを新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は5000円としている。同証券では「米カジノ大手ウィン・リゾーツとの訴訟が向こう12~18カ月で解決し、純負債比率84%からネットキャッシュ・ポジションへと解決する可能性があること」や「マニラのカジノリゾートが急成長し、17年の赤字から19年は1億ドルのEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に転換する可能性があること」などに注目している。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,195円 +19.5 円 (+1.7%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連が高いほか、原油市況動向とリンクしたETNであるNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>なども水準を切り上げた。ここ産油国の減産期待を背景に原油市況が戻り基調を強めており、前日のWTI原油先物価格は1ドル56セント高と急伸、終値ベースで1バレル=52ドル22セントと今年4月下旬以来の高値圏に浮上しており、これを受けて、前日の米国株市場ではエクソンモービル、シェブロンなどのエネルギー関連株が買われた。この物色の流れが東京市場にも波及した。
■ハピネット <7552> 1,778円 +21 円 (+1.2%) 本日終値
ハピネット<7552>が3日続伸。25日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を770億円から830億円(前年同期比14.6%増)へ、営業利益を12億円から16億円(同89.6%増)へ、純利益を7億円から9億円(同2.7倍)へ上方修正したことが好感された。ビデオゲーム事業で、任天堂<7974>の「ニンテンドースイッチ」本体および関連ソフトが好調に推移したことが要因としている。
■日本コークス工業 <3315> 113円 +1 円 (+0.9%) 本日終値
日本コークス工業<3315>が続伸。25日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を545億円から555億円(前年同期比43.1%増)へ、営業利益を8億円から12億円(同66.2%増)へ、最終利益を19億円から35億円(同5.5倍)へ上方修正したことが好感された。従来予想に対して、各事業が堅調に推移していることが要因。また、投資有価証券売却益が、従来予想から大幅に上回る見込みであることも最終利益を押し上げるとしている。
■グンゼ <3002> 506円 +4 円 (+0.8%) 本日終値
グンゼ<3002>がしっかり。25日の取引終了後、RIZAPグループ<2928>傘下のRIZAP向けに、着用するだけで筋電などのバイタルデータを取得できる“衣料型ウエアラブルシステム”を使った「筋電WEAR」を開発し、9月から本格的に提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「筋電WEAR」は、導電性の生地をセンサーとして内蔵したウエアで、ウエア内部でセンサーとデバイスを連動させ、トレーニング中の筋肉へかかる負荷の状態を専用のアプリケーションからリアルタイムで確認することができるというもの。これまでは「筋力トレーニング中の個別動作ごとに、どの筋肉にどの程度の負荷がかかっているか」という情報は本人の感覚でしか分からず、トレーナーも顧客の動きに対して筋肉の内部の状態まで把握することはできなかったが、「筋電WEAR」の着用で、筋肉の内部の動きを可視化することが可能となったとしている。
■アイビー化粧品 <4918> 6,300円 -1,500 円 (-19.2%) ストップ安 本日終値
アイビー化粧品 <4918> [JQ] がストップ安売り気配。同社は25日に業績修正を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の55億円(予想レンジ中値)→26億円(同)に52.7%下方修正し、増益率が5.0倍→2.4倍に縮小する見通しとなったことが売り材料視された。浸透美活液「レッドパワーセラム」の販売が伸び悩み、売上が計画を33.9%も下回ることが響く。「レッドパワーセラム」の販売拡大を見込み、人件費や販売促進費などの経費を先行投資していることも利益圧迫の要因となる。
■北陸電力 <9505> 957円 -69 円 (-6.7%) 本日終値 東証1部 下落率7位
北陸電力<9505>は大幅反落。25日の取引終了後、未定としていた第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高2840億円(前年同期比8.2%増)、営業利益70億円(同35.7%減)、純利益5億円(同88.1%減)を見込んでいると発表しており、大幅減益見通しであることが嫌気された。また、同じく未定としていた中間配当を無配(前年同期25円)にするとあわせて発表したことも嫌気された。
株探ニュース