【市況】【↓】日経平均 大引け｜ 反落、米朝間の対立や円高で売り先行 (9月26日)

日経平均株価
始値　　20349.26
高値　　20385.50(11:24)
安値　　20303.98(13:28)
大引け　20330.19(前日比 -67.39 、 -0.33％ )

売買高　　17億8031万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆5341億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は反落、米朝間の対立先鋭化を嫌気
　２．リスクオフ映した為替の円高も主力輸出株などに逆風となる
　３．中小型株物色の動きは活発で本質的にはリスク選好の地合い
　４．値上がり銘柄数は1200弱に達し、売買代金も膨らむ
　５．権利付き最終売買日で駆け込みの買いが下値支える

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは53ドル安と3日続落。北朝鮮情勢への警戒感からリスク回避の売りが優勢となった。

　東京市場では売り優勢でスタートし、日経平均株価は途中下げ渋る場面もあったが、戻し切れず後場に下げ幅を広げた。ただ個別には上値を追う銘柄が多い。

　26日の東京市場は、日経平均が反落。前日の米国株市場でハイテク株が売られNYダウやナスダック指数が軟調だったことや、為替が1ドル＝111円台へと円高に振れたことが嫌気された。日経平均は寄り後にいったん戻り歩調となったが、後場に入り売り直された格好だ。背景には先鋭化する米国と北朝鮮の対立がある。ただ、地政学リスクが意識されるなか日経平均は下げたものの、個別物色意欲は旺盛であり、特に中小型株物色の勢いが目立つ。東証1部の売買代金は2兆5000億円台と再び増勢で、値上がり銘柄数は1189に達し、値下がり銘柄数を大幅に上回っている。本日は3月決算企業の中間期および9月決算企業の権利付き最終売買日にあたることで、駆け込みで権利取り狙いの買いが入ったことも全体相場を支えた。

　個別では、任天堂<7974>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。東京エレクトロン<8035>、村田製作所<6981>が下落、ソニー<6758>、ファナック<6954>なども売りに押された。ノーリツ鋼機<7744>、ｅｎｉｓｈ<3667>が大幅安、太陽誘電<6976>、ＫＬａｂ<3656>なども大きく売られた。ＪＰホールディングス<2749>も利食われた。
　半面、トヨタ自動車<7203>がしっかり。ＮＴＴ<9432>が買いを集めたほか、日本郵政<6178>も堅調な動きをみせた。ＪＲ東海<9022>が買われ、ＪＡＬ<9201>も上値を追った。ビジネス・ブレークスルー<2464>が急騰、ラウンドワン<4680>、ＴＡＣ<4319>なども大幅高に買われた。ハマキョウレックス<9037>、ホソカワミクロン<6277>が値を飛ばし、ウィルグループ<6089>も高い。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ＫＤＤＩ <9433> 、電通 <4324> 、塩野義 <4507> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約20円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、日東電 <6988> 。押し下げ効果は約58円。

　東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)陸運業、(3)倉庫運輸関連、(4)空運業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気機器、(2)その他製品、(3)機械、(4)保険業、(5)不動産業。

■個別材料株

△不二家 <2211>
　銀座の土地建物売却で特別利益191億円発生。
△ケアサービス <2425> [ＪＱＧ]
　上期経常を33％上方修正。
△東武住販 <3297> [ＪＱ]
　3年後経常利益7億4000万円目指す中計を評価。
△あさひ <3333>
　第2四半期営業利益17％増で通期計画を超過。
△クレスコ <4674>
　子会社が情報システム開発会社の全株式を取得へ。
△ウィルＧ <6089>
　上期最高益予想を45％上乗せ。
△ニューテック <6734> [ＪＱ]
　上期経常を一転18％増益に上方修正。
△萩原電気 <7467>
　上期経常を2期ぶり最高益に31％上方修正。
△菱電商 <8084>
　上期経常を33％上方修正、通期も増額。
△ハマキョウ <9037>
　｢中間期経常は2割増益で過去最高｣との報道。

▼三井ハイテク <6966>
　三菱ＵＦＪＭＳ証券が投資判断を「ホールド」にを引き下げ。
▼北陸電 <9505>
　未定としていた9月中間期営業利益は35％減益予想。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)フイルコン <5942> 、(2)ブレクスルー <2464> 、(3)萩原電気 <7467> 、(4)ハマキョウ <9037> 、(5)ホソミクロン <6277> 、(6)早稲アカ <4718> 、(7)ライク <2462> 、(8)ラウンドワン <4680> 、(9)サンヨーＨ <1420> 、(10)ＴＡＣ <4319> 。
　値下がり率上位10傑は(1)ノーリツ鋼機 <7744> 、(2)ｅｎｉｓｈ <3667> 、(3)ＪＢＲ <2453> 、(4)デリカフーズ <3392> 、(5)文化シヤタ <5930> 、(6)大光 <3160> 、(7)北陸電 <9505> 、(8)ライクＫＮ <6065> 、(9)太陽誘電 <6976> 、(10)ＫＬａｂ <3656> 。

【大引け】

　日経平均は前日比67.39円(0.33％)安の2万0330.19円。ＴＯＰＩＸは前日比-0.08(0.00％)安の1672.74。出来高は概算で17億8031万株。値上がり銘柄数は1189、値下がり銘柄数は732となった。日経ジャスダック平均は3539.64円(3.49円安)。

［2017年9月26日］

株探ニュース