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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ハマキョウ、ホソミクロン、ラウンドワン

ハマキョウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハマキョウレックス <9037>  3,360円  +310 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 ハマキョウレックス <9037> が続急伸。株価は2006年1月以来、約11年8ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。日本経済新聞が26日付で「物流中堅のハマキョウレックスの2017年4~9月期の連結経常利益は前年同期比2割増の50億円前後になりそうだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「同期としては最高となる。前期に開業した物流センターの業務効率が改善し、コストが減る。値上げしているヤマト運輸の顧客の一部がハマキョウに流れていることも収益を押し上げる」という。第1四半期(4-6月)の経常利益は前年同期比6.3%増の22億円だっただけに、直近四半期の好調を評価する買いが向かった。

■ホソカワミクロン <6277>  6,570円  +540 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ホソカワミクロン<6277>が大幅高で年初来高値を更新した。同社は粉体製造装置の業界トップメーカーで、ナノレベルの高度な粉砕技術など他社の追随を許さない高度な技術力を有している。ここ世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景に、国内外を問わず関連企業はリチウムイオン電池製造に絡む設備投資に積極的な取り組みをみせており、そのなか、同製造に使うネオジム、鉄、ボロンなどの磁性材料をジェットミルなどにより粉砕し製品化する同社は、今後の収益成長に期待が大きい。また、同社は9月決算企業できょうが権利取り最終売買日にあたることから、配当権利取り狙いの買いも上げ足を助長している。

■ラウンドワン <4680>  1,391円  +99 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ラウンドワン<4680>は急反発し年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を1310円から2370円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、国内顧客層の広がりを考慮し、18年3月期の営業利益予想を88億円から94億円へ、19年3月期を同124億円から133億円へ、20年3月期を同161億円から170億円へ上方修正。また、21年3月期以降は、国内顧客層の広がりと海外出店の加速で最高営業利益更新が続くと想定している。

■あさひ <3333>  1,352円  +67 円 (+5.2%)  本日終値
 あさひ<3333>が急伸。同社は自転車小売り大手でスポーツ自転車や電動アシスト自転車など高単価商品が好調で収益を牽引している。25日取引終了後に発表した18年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の単独決算は売上高が318億4300万円(前年同期比6.6%増)と増収を確保し、営業利益は39億5800万円(同16.8%増)と2ケタ伸長をみせるなど好調だった。業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益36億円(前期比6.3%増)予想を上期時点で超過している。これを好感する買いが優勢となった。

■菱電商事 <8084>  848円  +41 円 (+5.1%)  本日終値
 三菱電機系商社である菱電商事 <8084> が続急伸し、年初来高値を更新した。25日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→20億円に33.3%上方修正したことが買い材料視された。FAシステムやエレクトロニクス向けなどの受注が好調で、売上が計画を上回ることが寄与。販管費の抑制に加え、円安効果も上振れに貢献する。上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も32億円→37億円に15.6%上方修正。増益率が31.0%増→51.5%増に拡大する見通しとなった。

■マルゼン <5982>  2,180円  +96 円 (+4.6%)  本日終値
 マルゼン <5982> [東証2]が4連騰。株価は昨日、1996年4月につけた上場来高値2080円を約21年5ヵ月ぶりに更新。本日も大幅高に買われ、過去の売買による抵抗帯がない“株価青天井”状態に突入している。人手不足を背景に省人化投資が注目を集める中、業績好調の関連株として評価する動きが続いている。同社は7月7日に18年2月期第1四半期(3-5月)の決算を発表。連結経常利益は前年同期比21.3%増の16.5億円に伸び、上期計画の23.4億円に対する進捗率は70.5%に達している。第1四半期は、主力製品で省人化機器でもあるオートリフトフライヤーや食器洗浄機などの自社製品の販売が伸びたことが収益を押し上げた。上期決算発表を来月6日に控え、業績上振れを期待する買いも入っているようだ。

■クレスコ <4674>  4,280円  +170 円 (+4.1%)  本日終値
 クレスコ<4674>は3日続伸。同社は25日取引終了後に、子会社のアイオスが情報システムの受託開発などを手掛けるアプリケーションズ(横浜市)の全発行済み株式を取得し、子会社化(クレスコの孫会社化)すると発表した。株式譲渡日は10月2日を予定。クレオスは今回の株式取得について、アイオスの喫緊の課題である受注力の向上や技術力の底上げ、人材の補強に大きく寄与するとしている。

■リソー教育 <4714>  871円  +34 円 (+4.1%)  本日終値
 リソー教育<4714>は続伸、25日移動平均線をマドを開けて上抜く形となり上昇トレンドへの転換を印象づけている。同社は首都圏を地盤に個別指導塾を展開し、幼児教育にも積極展開する。安倍政権は19年10月の消費増税を実施する方針だが、それを教育無償化などの「人づくり革命」にあてる意向を示している。義務教育の小中学校だけでなく、幼児教育や保育の早期無償化を図り、大学進学についても負担を軽減させる方針にある。幼稚園から大学まで無償化する場合には4兆円を超える財政を投入することが試算されており、教育産業はその恩恵を享受する。同社はその一角として買いが集まり始めた。また、京都、滋賀などを中心に学習塾を展開し個別指導にも注力する京進<4735>が連日のストップ高に買われるなど需給相場の様相を示しており、その物色人気が同社株にも浮揚効果をもたらしているようだ。

■不二家 <2211>  2,488円  +79 円 (+3.3%)  本日終値
 不二家 <2211> が5日ぶりに反発。25日、東京都中央区銀座6丁目に保有する土地・建物の売却に伴い、売却益約191億円を特別利益に計上すると発表したことが買い材料視された。売却する土地と建物は現在店舗および事務所として利用しているが、保有資産の有効活用を図ることを目的に、譲渡することを決定した。なお、対象物件での店舗撤退や代替施設の整備などの影響を精査中とし、確定次第開示するとしている。通期業績予想には織り込んでおらず、業績の上振れを期待する買いが向かった。また、親会社の山崎製パン <2212> も反発した。

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