市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):インタートレ、幼児活動研、京進

幼児活動研 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  719円  -4.7 円 (-0.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は前日終値近辺のもみ合いと上値が重い。前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックスやシティグループなどの大手金融株が軟調に推移、ここ一貫して上昇基調にあった米10年債利回りが、2.25%台に水準を切り下げたことなどが売りを誘った。メガバンクの中でも米国での事業展開に厚い三菱UFJも、米長期金利の上昇一服を受けて足もとの利ザヤ拡大期待がやや後退、利益確定売りが重荷となっている。

■インタートレード <3747>  393円  +80 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 インタートレード<3747>が買い人気集中、カイ気配で始まり5日移動平均線を足場に跳ね上がる展開。証券会社向けディーリングシステムなどを手掛けるが、ここにきて株式市場がリスクオンの流れを強め、日経平均が2万円台固めの動きに入っていることで追い風環境が意識されている。そうしたなか、前週末22日取引終了後、RIZAPグループ<2928>が新たに展開するRIZAPの栄養学に基づいて開発した総菜を提供する新業態「zapDELI」 に、インタートレードの「ITはなびらたけ」が採用されたことを発表、これが材料視された。ITはなびらたけは事業の多角化としてインタートレードが栽培しているもので、健康と美容などに効果がある。

■幼児活動研究会 <2152>  2,045円  +400 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 幼児体育指導を手掛ける幼児活動研究会 <2152> [JQ]をはじめ、子育て支援関連が軒並み高に買われている。安倍首相は28日召集の臨時国会冒頭に衆議院解散を表明し、その中で消費税の使い道について幼児教育の無償化など教育や子育て支援を拡充させる方針を示すとみられており、関連株に思惑買いが向かっている。幼児活動研のほか、日本最大級のママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」を手掛けるインタースペース <2122> [東証M]、保育関連施設を運営するJPホールディングス <2749> 、東海染工 <3577> 、ライクキッズネクスト <6065> 、グローバルグループ <6189> [東証M]なども高い。グローバルGは29日付で東証1部に市場変更すると発表したことも買い材料となった。

■京進 <4735>  903円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 京進<4735>が急騰。同社は京都、滋賀、大阪、奈良、愛知などを中心として学習塾を展開しており、個別指導にも力を入れている。安倍晋三首相は28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散する意向を固め、きょう大引け後にも記者会見する見通しにある。市場では自民党の政権公約骨子に絡む銘柄への恩恵が期待されているが、同社は「教育無償化」で収益環境に追い風が吹く可能性が高い。18年5月期経常利益は23%増の5億1600万円を見込むなど好調だが、さらに上振れも想定できる状況だ。

■日ダイナミク <4783>  907円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>が人気集中。同社は独立系のシステム開発会社で駐輪場開発システムなども手掛けるが、業績は好調で18年3月期経常利益は前期比8割増の伸長が見込まれている。安倍晋三首相は28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散する意向を固め、きょう大引け後にも記者会見する見通し。10月10日公示、22日投開票の日程で総選挙が行われる見込みとなっており、自民党が推進する政策に関連する銘柄群に改めて注目が集まっている。そのなか、安倍政権は「シェアサイクル」などの自転車活用の推進を計画しており、同社はその追い風が改めて意識されている。株価面では急騰習性があり、2015年にはデータ処理・検索などを高速化させるシステムへの取り組みを材料に300円台の株価をわずか1カ月で4280円まで大化けさせた実績を持つ。それだけに投資マネーの注目度も高い。

■グローバルグループ <6189>  2,189円  +304 円 (+16.1%)  本日終値
 22日、東証がグローバルグループ <6189> [東証M]を29日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ユビキタス <3858>  965円  +108 円 (+12.6%) 一時ストップ高   本日終値
 ユビキタス<3858>が一時ストップ高まで上昇した。スーパーコンピューターでは何千年も要する演算をわずか数時間で完結するとされる量子コンピューターが脚光を浴びており、その関連の銘柄の一角として投機資金の流入が加速した。同社は米オンボード・セキュリティと量子コンピューター向け公開鍵暗号技術(NTRU)の国内販売総代理店契約を締結するなどで協業、これを手掛かりに一気に需給相場の様相をみせている。

■オリジン電気 <6513>  416円  +45 円 (+12.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 オリジン電気<6513>が3日ぶり急反発。安倍晋三首相は28日召集の臨時国会冒頭に衆院を解散する意向にあり、10月10日公示、22日投開票の日程で総選挙が行われる見通しとなっている。自民党の政権公約骨子には当然ながら北朝鮮対応も盛り込まれており、防衛関連の一角に物色の矛先が向かっている。そのなか、同社は放射線遮断塗料で特許を有していることで、注目度が高い。主力の電源システムではリチウムイオン電池関連としてもテーマ買いの流れに乗る。

■イソライト工業 <5358>  804円  +85 円 (+11.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 セラミックファイバー大手のイソライト工業<5358>は急反発し、年初来高値を更新。同社は8月2日に、18年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表し、経常利益が7億6800円(前年同期比53.3%増)に拡大したと発表した。主力のセラミックファイバーで作業環境規制対策品が拡大したうえ、機能性セラミックス製品も好調だったことが寄与。原価低減や販管費の抑制なども大幅増益に貢献した。  第2四半期累計(4~9月)予想の経常利益8億8000万円(前年同期比2.4%増)に対する1四半期経常利益の進捗率は87.3%に達しており、改めて業績上振れへの期待が買いにつながっているようだ。

●ストップ高銘柄
 東海染工 <3577>  188円  +50 円 (+36.2%) ストップ高   本日終値
 YKT <2693>  241円  +50 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均