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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニトリHD、旭硝子、トランスコス

ニトリHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニトリホールディングス <9843>  17,590円  +270 円 (+1.6%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が続伸。前週末22日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.4%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。9月度前半は残暑の影響もあり、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズが、前年実績を大きく上回り売り上げを牽引。一方、後半に入り気温の低下が進むと掛け布団などの秋冬物の寝具・寝装品の売り上げが伸長した。また家具では、自社開発マットレス「Nスリープ」や引っかきに強くはがれにくい合成皮革「Nシールド」を使用したソファが引き続き好調に推移した。なお、前年より日曜日が1日少ない影響が約3.5ポイントあった。

■旭硝子 <5201>  4,290円  +65 円 (+1.5%)  本日終値
 旭硝子<5201>が3日続伸。同社はきょう、バイオ医薬品開発製造受託などを手掛ける子会社CMC Biologicsの生産能力を増強すると発表した。コペンハーゲンの製造拠点にシングルユース(使い捨て容器を使用した培養槽)仕様の2000リットル動物細胞培養5基を増設する計画で、既存の2000リットル槽と同じ製造ラインに設置することで最大1万2000リットルに拡大する見通し。これにより幅広い培養規模に対応できるようになり、抗体医薬品をはじめとするバイオ医薬品受託案件の多様な需要に応えるとしている。なお、稼働は18年第3四半期を予定している。

■トランス・コスモス <9715>  2,540円  +38 円 (+1.5%)  本日終値
 トランスコスモス<9715>が3日ぶり反発。この日、米セールスフォース・ドットコムが提供する「Salesforce Marketing Cloud」と連携し、紙のダイレクトメールを顧客セグメントに応じ、最適なタイミング・最適なコンテンツで自動発送できるサービスの提供を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新サービスのレコメンドDM「レコレタ」は、「Salesforce Marketing Cloud」と連携することで、顧客属性やメール・Webサイト上のユーザーの行動を解析し、属性・アクションに応じて購入などのCV(コンバージョン:目標達成)が期待できる顧客セグメントを抽出。さらに、上記フローは自動実行されるだけでなく、セグメント抽出からDM発送までを最短5日で実現し、顧客へのアプローチタイミングを逃さないのが特徴という。また、紙DMにQRコードを配することで、Webへの誘導・購入も促すことができるとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,784円  +51 円 (+0.8%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>やマツダ<7261>など自動車株が高い。この日の東京為替市場で一時1ドル=112円50銭台まで円安が進行。トヨタは第2四半期以降の想定為替レートは110円としており、足もとの円安は業績面のプラス要因となる。また、この日三菱自動車<7211>が一時5%高と急伸。24日付の日本経済新聞が「主力の小型多目的スポーツ車(SUV)をベースにした電気自動車(EV)を2020年代前半に日米欧などの市場で発売する」と報じたことが好感された。

■DMG森精機 <6141>  1,906円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 DMG森精機<6141>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が22日付で投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2160円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、17年12月期第2四半期決算を経て、17年12月期営業利益予想を272億円から276億円へ、18年12月期を同307億円から311億円へ上方修正したことが要因という。今期の受注計画は第2四半期決算時に3850億円から4100億円へ上方修正されており、受注残も相応に確保される見通しであることから、来期の増益確度も高まっていると判断したとしている。

■オークワ <8217>  1,147円  -19 円 (-1.6%)  本日終値
 オークワ<8217>が5日続落。前週末22日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2月21日~8月20日)連結業績について、売上高を1348億円から1328億円(前年同期比0.2%減)へ、営業利益を8億円から3億9000万円(同59.1%減)へ下方修正したことが嫌気された。業種や業態を超えた競争の激化に加えて、顧客の節約志向の高まりなどでスーパーマーケット事業の売上高が計画未達となったことが要因。ただ、投資有価証券の売却に伴う特別利益の計上が想定以上だったことから、純利益は7億3000万円から9億円(同0.6%減)へ上振れた。

■椿本チエイン <6371>  897円  -12 円 (-1.3%)  本日終値
 椿本チエイン<6371>が3日ぶりに反落。SMBC日興は22日、同社株のレーティングを「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は1380円から1040円に見直した。同証券では、18年3月期の連結営業利益を従来予想239億円から225億円、19年3月期の同利益を265億円から237億円に下方修正した。自動車部品事業で、日系自動車メーカー向け売上高に比べ、相対的に海外向け売上高が増加し、採算ミクスが悪化し利益率が踊り場となる見通しであることや、マテハン事業の収益改善の遅れを考慮し、業績予想を引き下げている。

■しまむら <8227>  13,290円  -150 円 (-1.1%)  本日終値
 しまむら<8227>が反落。24日に発表した9月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比4.3%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。テレビCMで打ち出したベビー関連商品やバッグ、アクセサリーなどの服飾雑貨は好調だったが、前年に比べて休日が1日少なかった影響があったほか、集客が期待された3連休の売り上げが台風の影響もあり前年実績を下回ったことが響いた。

■日本郵政 <6178>  1,349円  -14 円 (-1.0%)  本日終値
 日本郵政<6178>は3日続落。同社は11日に政府保有株の売り出しを行うことを発表しているが、この日から売出価格決定期間に入っており、神経質な展開となっている。最大で1兆3000億円前後の政府保有株が市場で売却される見通し。足もとで信用売りが急増しており、信用倍率は0.44倍と売り長状態。25日約定分からは貸借取引で申し込み停止措置が取られている。

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