【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):パークシャ、ブロドリーフ、日本オラクル
パークシャ <日足> 「株探」多機能チャートより
PKSHA Technology<3993>がストップ高。22日に東証マザーズに新規上場し、初値は公開価格2400円に対し2.3倍の5480円をつけた。上場初日は一時6200円まで買われ、終値は5840円だった。上場2日目のこの日も買い人気が続き、朝方にはストップ高に買われた。同社は東大発の人工知能(AI)ベンチャー企業であり、トヨタ自動車<7203>やNTTドコモ<9437>が出資している。また、AI研究の第一人者である松尾豊・東京大学大学院特任准教授も大株主に名を連ねており、高成長を期待する買いが集まっている。
■ブロードリーフ <3673> 950円 +126 円 (+15.3%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
22日、ブロードリーフ <3673> が株主優待制度を拡充すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かったようだ。新たに5000株以上保有の区分を設け、クオカード3万円分、および自動車補修部品サイト「部品MAX」優待券2万円分を贈呈する。また、5000株未満株主についても「部品MAX」優待券の金額を保有株数に応じて1000円~7000円増やすほか、1000株以上保有株主へのクオカードを9000円→1万円に増額する。
■日本オラクル <4716> 8,390円 +530 円 (+6.7%) 本日終値
日本オラクル<4716>は大幅反発で年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を6300円から7500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、やや保守的であったクラウド事業の中長期見通しを引き上げたほか、新規ライセンスの減収ペースを縮小したこと、同社が営業強化を図りつつ抑制可能な間接コスト引き下げを実践している点などを考慮し、18年5月期営業利益予想を535億円から570億円へ、19年5月期を同550億円から597億円へ引き上げている。
■積水化成品工業 <4228> 1,308円 +64 円 (+5.1%) 本日終値
積水化成品工業<4228>が急反発、年初来高値を更新した。大和証券は22日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」とした。目標株価は1400円に設定した。耐熱容器シートの拡大や自動車部材向けピオセランの成長性などを評価している。同社の耐熱容器用シートはエフピコに採用されており、販売拡大が予想されている。また、ピオセランは自動車部品や家電製品などに使われる樹脂で、軽量かつ衝撃吸収性などに優れ、近年は自動車のバンパー部材やシート部材などに採用が拡大している。18年3月期の連結営業利益は前期比20%増の65億円と会社予想(58億円)に対して増額修正を見込んでいる。
■NSユナイテッド海運 <9110> 250円 +7 円 (+2.9%) 本日終値
NSユナイテッド海運<9110>が反発、13週・26週移動平均線のゴールデンクロス示現から200円台前半のもみ合いを上に放れつつある。同社は新日鉄住金グループを大口荷主とする海運会社でばら積み船を主力としている。ここ、ばら積み船の市況の総合的な値動きを示すバルチック海運指数が前週末22日現在で7連騰と戻り歩調を鮮明としている。22日は32ポイント高の1502と2013年年末以来約4年9カ月ぶりの水準まで上昇、これを背景に同社株に見直し機運が高まりつつあるようだ。
■みらかホールディングス <4544> 5,250円 +130 円 (+2.5%) 本日終値
みらかホールディングス<4544>が続伸。前週末22日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、営業利益を213億円から226億円(前期比19.5%減)へ、最終利益を100億円から165億円(同49.5倍)へ上方修正したことが好感された。米国連結子会社の売却に伴い、ミラカUSAを連結から除外するため、売上高は2115億円から1995億円(前期比2.3%減)へ下方修正したが、為替換算調整勘定の取り崩し益が発生し、為替換算調整勘定取崩益約261億円を特別利益として計上することなどが要因としている。
■東洋紡 <3101> 209円 +4 円 (+2.0%) 本日終値
東洋紡<3101>は5日続伸となった。前週末22日の取引終了後、大阪市北区にある本社ビルの信託受益権を譲渡すると発表。これに伴い、18年3月期第3四半期決算に固定資産売却益約95億円を特別利益として計上するとしており、業績上振れを期待した買いが入った。なお、18年3月期通期業績予想への影響については現在精査中としている。
■オークマ <6103> 1,178円 +22 円 (+1.9%) 本日終値
オークマ<6103>が6日続伸。SMBC日興証券が22日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を1100円から1230円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。18年3月期の第1四半期決算を経て、業績予想を変更したことが要因。第1四半期の受注は懸念していたアメリカでも自動車、航空機エンジン関連で堅調であったことから、18年3月期期営業利益予想を170億円から188億円へ、19年3月期を同186億円から201億円へ引き上げている。
■マーベラス <7844> 971円 +16 円 (+1.7%) 本日終値
マーベラス<7844>が反発。同社はきょう、フジゲームス(東京都江東区)と共同開発中のスマートフォン向けドラマチックファンタジーRPG「ORDINAL STRATA―オーディナル ストラータ」の事前登録を23日から始めたことを明らかにした。このゲームは、フジゲームスのサウンドプロデューサーであるToshl(X JAPAN)氏がテーマソングを担当するなどトップ・クリエイターが集結。今秋の配信を予定している。
株探ニュース