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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発・新高値更新、円安や経済政策期待で買い優勢 (9月25日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20439.43
高値  20454.29(09:09)
安値  20367.03(13:27)
大引け 20397.58(前日比 +101.13 、 +0.50% )

売買高  15億2992万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1452億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、円安など追い風に買い優勢
 2.ドイツ連邦議会の選挙結果を受け円売りの動き
 3.衆院解散・総選挙で安倍政権の経済政策に期待も
 4.アジア株市場は総じて軟調で寄り後は上値も重い展開
 5.安倍首相の記者会見を前に売買代金は2兆円強にとどまる

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは9ドル安と小幅続落。北朝鮮リスクは限定的もアップルやユナイテッドヘルスが売られ指数を押し下げた。

 週明けの東京市場は終始買い優勢、円安を追い風に一時2万0400円台半ばまで水準を切り上げる場面があった。日経平均株価は終値ベースで年初来高値を2日ぶりに更新した。

 25日の東京市場は、朝方から広範囲に買い優勢で始まった。前週末の欧米株市場は高安まちまちの展開で方向感を欠くなか、24日のドイツ連邦議会の選挙結果を受け外国為替市場で1ドル=112円台前半の推移と円安に振れたことが、主力株中心に有利に働いた。安倍首相が経済対策を打ち出すとの思惑も買いを誘った。ただ、その後は上値も重い展開だった。北朝鮮を巡る地政学リスクが意識されるなかアジア株市場が総じて軟調に推移したことで、積極的にロングポジションを積み上げる動きは見られなかった。全般は取引終了後の安倍首相の解散表明に関わる記者会見の結果を見極めたいとの思惑から商いが手控えられたフシもあり、東証1部の売買代金は2兆1000億円台と活況の目安とされる2兆円は上回ったものの前週と比較すると落ち込んだ。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>などがしっかり、キーエンス<6861>も買われた。SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>なども堅調。オリジン電気<6513>が物色人気となり大幅高、JPホールディングス<2749>も上昇した。東海染工<3577>がストップ高に買われ、ペッパーフードサービス<3053>、フィックスターズ<3687>などの上げ足も目立った。ヤマシンフィルタ<6240>、ブレインパッド<3655>なども高い。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、村田製作所<6981>、コマツ<6301>も軟調だった。ミネベアミツミ<6479>も安い。タカキュー<8166>、MonotaRO<3064>などが大きく値を下げたほか、KLab<3656>も売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、TDK <6762> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は日立建機 <6305> 、ミネベア <6479> 、テルモ <4543> 、コマツ <6301> 、セブン&アイ <3382> 。押し下げ効果は約9円。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)情報・通信業、(3)医薬品、(4)ガラス土石製品、(5)金属製品。一方、下落は4業種のみで下落率の上位から(1)海運業、(2)保険業、(3)鉱業、(4)銀行業。

■個別材料株

△神栄 <3004>
 「ほこりセンサーの新製品を開発・量産」との報道。
△ブロドリーフ <3673>
 株主優待制度を拡充。
△セック <3741> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△インタートレ <3747> [東証2]
 “ITはなびらたけ”がRIZAPに採用。
△パークシャ <3993> [東証M]
 AI関連の成長性を評価。
△積化成 <4228>
 大和証券が新規「2」でカバレッジ開始。
△日本オラクル <4716>
 三菱UFJMS証券が目標株価を7500円へ引き上げ。
△グローバルG <6189> [東証M]
 東証1部に市場変更。
△ジンズメイト <7448>
 9月度既存店売上高が2ヵ月連続で前年実績上回る。
△九州リース <8596> [東証2]
 今期最終を53%上方修正。

▼アイネスト <3390> [JQ]
 元代表取締役が1億円を着服した疑い。
▼テクノスJ <3666>
 18年3月期業績予想を下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)東海染 <3577> 、(2)クロップス <9428> 、(3)ブロドリーフ <3673> 、(4)オリジン <6513> 、(5)ライクKN <6065> 、(6)イソライト <5358> 、(7)神栄 <3004> 、(8)ペッパー <3053> 、(9)三機サービス <6044> 、(10)JPHD <2749> 。
 値下がり率上位10傑は(1)タカキュー <8166> 、(2)JBR <2453> 、(3)MonotaRO <3064> 、(4)エコナック <3521> 、(5)レック <7874> 、(6)テクノスJ <3666> 、(7)アクリティブ <8423> 、(8)ミネベア <6479> 、(9)近鉄百 <8244> 、(10)天馬 <7958> 。

【大引け】

 日経平均は前日比101.13円(0.50%)高の2万0397.58円。TOPIXは前日比8.21(0.49%)高の1672.82。出来高は概算で15億2992万株。値上がり銘柄数は1499、値下がり銘柄数は413となった。日経ジャスダック平均は3543.13円(31.98円高)。

[2017年9月25日]

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