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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「強気相場でもチェック怠らず」

株式評論家 富田隆弥

日経平均株価は3連休明けの19日に389円高の2万0299円と急伸。そして、米国FOMCあとの21日に高値を2万0481円まで伸ばす。内閣解散(投開票は10月22日の見込み)、北朝鮮に対する警戒感の後退、そして112円70銭台に進んだ円安などを好感、日経平均は一気に年初来高値を更新。これで日足チャートも好転、2年前の高値2万0952円を目指すことになる。

◆もちろん、日米とも上昇ピッチが速く、過熱感も漂い始めており、目先スピード調整を挟むことは想定しておく。日経平均は節だった一目遅行線が位置する「雲」上限2万0048円のほか、75日移動平均線や一目均衡表の「雲」の1万9900円前後が今度は下値の節となる。それを維持しているうちは「押し目買い」のスタンスが続こう。

◆週足など中長期のチャートは上昇基調を継続した。「いいとこ取り」ではないが、出てくる材料をポジティブに捉えたのが正解だったことになる。世界的なカネ余りや日銀と年金の問答無用のETF買いも「需給相場」として、また北朝鮮やトランプ大統領を巡るリスクも「適度なお湿り作りに貢献」となる。強気相場に転じたことから、おそらく27日の配当落ち(110円ほど)もすぐに埋めることが想定される。

◆こうなると、日銀黒田節もイエレンマジックも「お見事」「政策に逆らうな」となる。ただ、そうした見方は「基本」として一応踏まえておくが、自分としてはやはり「歴史的なマネーゲーム」「歴史的な高値圏」として注意点は抑えていきたい。

◆余計なことだが、次のような気掛かりがある。(1)21日は変化日(9月8日安値→日足9本、8月29日安値→日足17本、新月)、(2)ドル建て日経平均(21日181.0ドル)は6月高値184.49ドル、8月3日高値182.69ドルを抜いていない、(3)10月は「2日新甫」で、「ブラックマンデー」など荒れる習性あり、(4)NYダウは「日足9陽線」(20日現在)、月足は三段上げの仕上げ局面、(5)ナスダックの日足RCIが高値圏、(6)9月中間期末通過により期末特有の借株返済効果が終わる(外国人は下期に向け新たなポジションに動きだす)、(7)今年は月初に高値示現の傾向あり。

◆「リスクオフ」から再び「リスクオン」に傾いた日米マーケット。強い需給相場ではあるが、FOMCや日銀政策決定会合、中間期末というイベントを通過し、10月は調整に向かう可能性がある。今後も小まめに短期下値抵抗線など下値チェックを怠らずにいきたい。

(9月21日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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