市場ニュース

戻る
 

【市況】今週の【早わかり株式市況】 2万円大台・2年1ヵ月ぶり高値奪還、米株高や円安、衆院解散観測が追い風

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより


 今週の株式市場は、米株高や円安進行、衆院解散観測を追い風に、日経平均株価は2万円大台を奪還、終値ベースで一時2年1ヵ月ぶりの高値まで上昇した

 3連休明けの19日は前日のNYダウが過去最高値を5日連続で更新したうえ、為替の円安進行や衆議院の解散観測も追い風となり、日経平均は一時400円高を超え2万円大台を奪還した。終値ベースで6月20日以来約3ヵ月ぶりに年初来高値を更新し、2015年8月18日以来2年1ヵ月ぶりの高値を付けた。

 翌20日は日米での金融政策決定会合を控え様子見ムードが強い中、前日の終値を挟んでの小動きに終始したものの、小幅ながら3日続伸となった。21日はFOMCの結果を受けて米長期金利が上昇し、円安が進んだことで買い優勢で始まったものの、後場に入り利益確定売りに押され伸び悩んだ。日経平均は一時2万0481円まで上昇したが、心理的な節目である2万0500円が意識された格好だ。

 週末の22日は朝方こそ高く始まったものの、北朝鮮が水爆実験の可能性を示唆したことで地政学リスクが再燃し利益確定売りを助長、日経平均は5日ぶりに反落した。

 日経平均株価は、前週比386円(1.94%)高の2万0296円と2週続伸して取引を終えた。週間の値幅は359円と、前週の496円から縮小した。


 ここ2週間で日経平均の上げ幅は1000円を超えているだけに、来週はスピード調整することが想定される。ただ、為替市場で円安が進めば2万0500円を突破する可能性を残す。
 重要イベントとしては、国内では25日に発表される7月景気動向指数改定値や、衆議院解散の可能性がある28日に招集される臨時国会が注目される。海外では28日発表の米国4-6月期GDP確報値や30日に発表される中国9月製造業PMIに注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(9月19日~22日)

【↑】 9月19日(火)―― 2万円突破・新高値、米株高・円安で買い加速
 日経平均 20299.38( +389.88)  売買高20億4459万株 売買代金 3兆1059億円

【↑】 9月20日(水)―― 3日続伸・連日新高値、日米の金融会合を控え小動き
 日経平均 20310.46( +11.08)  売買高17億5657万株 売買代金 2兆7747億円

【↑】 9月21日(木)―― 4日続伸・連日新高値、利食い売りで後場伸び悩む
 日経平均 20347.48( +37.02)  売買高19億7391万株 売買代金 2兆8207億円

【↓】 9月22日(金)―― 5日ぶり反落、北朝鮮リスク再燃で利益確定売り助長
 日経平均 20296.45( -51.03)  売買高16億9371万株 売買代金 2兆5296億円

◆セクター・トレンド(9月19日~22日)

(1)原油高で国際石開帝石 <1605> など鉱業、JXTG <5020> など石油株が業種別上昇率1位、2位独占
(2)三菱UFJ <8306> など銀行、第一生命HD <8750> など保険といった金融株が買い戻された
(3)トヨタ <7203> など自動車、コマツ <6301> など機械といった輸出株も買われた
(4)菱地所 <8802> など不動産、大和ハウス <1925> など建設、JR東日本 <9020> など陸運といった内需株も堅調
(5)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、三菱ケミHD <4188> など化学といった素材株の一角はさえない

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均