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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コマツ、ファンコミ、SMC

コマツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■コマツ <6301>  3,168円  +71 円 (+2.3%)  本日終値
 コマツ<6301>や日立建機<6305>が高い。18日のニューヨーク市場で米建機大手、キャタピラーの株価が上伸し年初来高値を更新。米国内での建機需要の伸びに加え、鉱山機械の需要回復が評価されてキャタピラー株は上昇基調を強めており、コマツなど日本の建機株にも連想買いが流入している様子だ。

■ファンコミ <2461>  1,216円  +27 円 (+2.3%)  本日終値
 ファンコミュニケーションズ<2461>が続伸し年初来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した8月度の月次業績速報で、連結ベースの売上高が前年同月比16.1%増となり、12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。アフィリエイト広告サービスのCPA型アドネットワーク事業が同4.3%増と堅調を維持したほか、アドネットワークや行動ターゲティングなどのCPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が30.6%増と大幅に伸長したことが寄与した。なお、CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業が30%超となったのは15年7月以来となる。

■SMC <6273>  40,100円  +620 円 (+1.6%)  本日終値
 SMC<6273>は8日続伸し、初の4万円乗せを達成した。米国や日本に加え、中国でも人件費の上昇が問題となるなか、世界的な工場自動化に向けたFA(ファクトリーオートメーション)化投資の流れが活発化している。同社はFA投資に絡む空気圧機器のトップ企業であり、外国人投資家を含めた積極買いが流入しているとみられている。

■アンジェス <4563>  631円  +9 円 (+1.5%)  本日終値
 アンジェス<4563>が続伸、前週末15日の取引終了後、同社の尋常性乾癬(かんせん)を対象としたNF-κBデコイオリゴDNA(以下「NF-κBデコイ」)に関する特許が、欧州特許庁で登録されたと発表しており、知的財産戦略の強化につながるとの見方から買いが入った。同特許は、皮膚疾患である尋常性乾癬を対象としたNF-κBデコイを含む薬学的組成物およびその使用方法を多面的に保護するもので、日本では既に12年5月に登録されている。NF-κBデコイは、炎症を引き起こす生体物質であるサイトカイン(細胞から放出される生理活性物質)を抑制するため、過剰な炎症や免疫反応を原因とするさまざまな疾患に有効な治療薬となる可能性があり、同社では現在、NF-κBデコイを用いた椎間板性腰痛症の治療薬を開発中としている。

■小野薬品工業 <4528>  2,430円  +29.5 円 (+1.2%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が4日続伸。この日、「オプジーボ」が「切除不能または転移性の悪性黒色腫」における適応拡大の承認を韓国食品医薬品安全処(MFDS)から取得したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。悪性黒色腫は、皮膚の色と関係が深いメラニン色素の産生能を持つ色素細胞(メラノサイト)ががん化した悪性腫瘍。韓国における年間発症者数は約600人と推定されており、今回の適応拡大の承認により、業績への貢献が期待されている。

■亀田製菓 <2220>  4,870円  -70 円 (-1.4%)  本日終値
 亀田製菓<2220>が反落。前週末15日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を18億円から10億円(前年同期比46.2%減)へ、純利益を16億円から10億円(同38.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は470億円(同0.9%増)の計画通りに推移しているものの、主原料である国産米価格が上昇したことや、新商品の拡販による販売促進費の増加、米国子会社が気象要因で操業停止を余儀なくされたことなどが利益を圧迫するとしている。

■日本鋳造 <5609>  161円  +27 円 (+20.2%)  本日終値
 15日、日本鋳造 <5609> [東証2]が業績修正を発表。18年3月期の連結経常利益を従来予想の3.5億円→5億円に42.9%上方修正したことが買い材料視された。東京五輪関連需要の本格化を背景に橋梁部品や柱脚の受注が伸びるほか、半導体製造装置や大型鉱山機械向け鋳鋼品も拡大し、売上が計画を13.6%も上回ることが利益を押し上げる。

■イムラ封筒 <3955>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 イムラ封筒<3955>がストップ高。複数のメディアで、安倍晋三首相が28日召集の臨時国会の冒頭で解散し、10月にも衆議院選挙を実施する意向を固めたと報じられており、選挙関連銘柄の一角として物色人気が高まっているようだ。各紙によると総選挙は、10月10日に公示し、22日に投開票との見方で一致している。これを受けて、候補者の政治活動で封筒の特需が見込めるとの思惑から買いが集中しているようだ。

■岡谷電機産業 <6926>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 岡谷電機産業<6926>がストップ高。ノイズ対策用コンデンサーなどを主力に手掛けるが、電気自動車(EV)のワイヤレス給電向けに、共振用コンデンサーなどで需要を開拓する。EV関連として今後の収益チャンス拡大が期待されている。電磁波障害規制などへの対応に有効である漏洩電磁波対策用フィルターを製造していることから、有事のEMP攻撃に対する防衛関連銘柄の一角との見方もある。

●ストップ高銘柄
 インタートレード <3747>  344円  +80 円 (+30.3%) ストップ高   本日終値
 ウォンテッドリー <3991>  5,310円  +700 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 五洋インテックス <7519>  610円  -150 円 (-19.7%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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