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【市況】今週の【早わかり株式市況】 7週ぶりに反発、欧米株高や円安で買い戻された

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、欧米株高や円安基調が好感され、日経平均株価は7週ぶりに反発した。

 週初の8月28日は前週末にかけて開催されたジャクソンホール会合は無風通過したものの、米長期金利低下で為替がドル安・円高に振れたことが重荷となり、日経平均は小幅に反落した。

 翌29日は早朝に北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本上空を通過したことで地政学リスクへの警戒感が急速に高まったうえ、円高も進んだことから日経平均は続落した。一時1万9200円台まで切り下げる場面もあったが、売り一巡後は内需株を中心に押し目買いが入り下げ渋った。30日は北朝鮮リスク後退や米株高、円安で買い戻しが入り、3日ぶりに反発した。31日は前日の米株高や円安基調が好感され、リスク選好の買いが優勢となり続伸した。

 9月1日は前日の欧米株高を受けリスク選好ムードが継続し、日経平均は3日続伸となった。

 日経平均株価は、前週比238円(1.23%)高の1万9691円と7週ぶりに反発して取引を終えた。週間の値幅は455円と、前週の209円から2倍以上に拡大した。


 来週は日経平均が2万円に向けて上昇が続くか注目したい。そのカギを握るのは前週まで5週連続で売り越していた外国人の動向次第となりそうだ。
 重要イベントとしては、国内では7日に発表される7月景気動向指数や8日のメジャーSQが注目される。海外では6日に発表される米国7月貿易収支や7日開催のECB理事会、8日発表の中国8月貿易収支に注視が必要だろう。そのほか、9日の北朝鮮建国記念日も留意しておきたい。

◆マーケット・トレンド(8月28日~9月1日)

【↓】   8月28日(月)―― 小反落、“ジャクソンホール”無風通過も円高が重荷
 日経平均 19449.90(  -2.71)  売買高13億4492万株 売買代金 1兆7447億円

【↓】   8月29日(火)―― 続落、北朝鮮ミサイル通過でリスク回避の売り優勢
 日経平均 19362.55(  -87.35)  売買高13億8700万株 売買代金 1兆8160億円

【↑】   8月30日(水)―― 3日ぶり反発、北朝鮮リスク後退や米株高、円安で買い戻し
 日経平均 19506.54( +143.99)  売買高17億0530万株 売買代金 2兆2247億円

【↑】   8月31日(木)―― 続伸、米株高と円安でリスク選好の買い
 日経平均 19646.24( +139.70)  売買高17億7035万株 売買代金 2兆2810億円

【↑】   9月 1日(金)―― 3日続伸、欧米株高でリスク選好ムード継続
 日経平均 19691.47(  +45.23)  売買高16億3044万株 売買代金 1兆9028億円

◆セクター・トレンド(8月28日~9月1日)

(1)東証33業種中、31業種が上昇
(2)武田 <4502> 、第一三共 <4568> など医薬品株が上昇トップ
(3)神戸鋼 <5406> 、JFE <5411> など鉄鋼株は急反発
(4)コマツ <6301> など機械、キーエンス <6861> など電機といった輸出株が買われた
(5)鹿島 <1812> など建設、OLC <4661> などサービス、JT <2914> など食品といった内需株も買い戻された
(6)金融株は三菱UFJ <8306> など銀行、大和 <8601> など証券は堅調も、
  第一生命HD <8750> など保険、アイフル <8515> などその他金融はさえない

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