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【市況】来週の株式相場見通し=1万9000円台後半で値固め、2万円トライへの“準備期間”に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(4~8日)の東京株式市場は、今週の半ば以降日経平均株価が3日続伸して全体相場底入れの兆しがみえはじめたことで、1万9000円台後半の水準を固める2万円台トライに向けての“準備期間”ともいえる値動きになりそうだ。来週の日経平均株価の想定レンジは、1万9500~1万9900円とする。

 市場関係者からは「今週前半には、一時1ドル=108円台前半まで上昇していた対ドル円相場が、後半には一気に同110円台半ばまで下落したことで、輸出関連の主力銘柄への買い安心感が回復したことに注目したい。きょう1日の日経平均株価は取引時間中では、8月8日以来約3週間ぶりに25日移動平均線(1万9692円81銭=1日)を上回る場面があったものの、終値での回復は来週に持ち越しとなった。全体相場の底打ち感は徐々に増しているものの、1ドル=110円半ばの水準から、それ以上の円安・ドル高進行のシナリオを描きにくいことも確かで、現状では株価の一本調子の上昇は期待薄だ」との見方が出ていた。

 日程面では、8月のマネタリーベース(4日)、7月の毎月勤労統計調査(6日)、7月の景気動向指数、8月の都心オフィス空室率(7日)、4~6月期のGDP改定値、7月の国際収支、8月の景気ウォッチャー調査、9月のメジャーSQ算出日(8日)に注目。

 海外では、米株式市場はレーバーデーの祝日で休場(4日)、米7月の製造業受注(5日)、米8月のISM非製造業景況指数、米7月の貿易収支(6日)、ロシア極東の発展を目指す「東方経済フォーラム」開催(6~7日)、ECB定例理事会・ドラギ総裁会見(7日)、中国8月の貿易収支(8日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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