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【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、北朝鮮ミサイル通過でリスク回避の売り優勢 (8月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19319.11
高値  19371.90(14:52)
安値  19280.02(09:18)
大引け 19362.55(前日比 -87.35 、 -0.45% )

売買高  13億8700万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8160億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、北朝鮮ミサイル日本上空通過でリスクオフの流れに
 2.一時1ドル108円台前半まで円高が進行し、買い手控え強まる
 3.自動車などの輸出株や保険、証券など金融株に売り目立つ
 4.売り一巡後は内需中心に買い戻しや押し目買いが入り下げ渋る
 5.北朝鮮動向を見極めたいとの思惑から下値を売り叩く動きも限定的

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは5ドル安と小反落。大型ハリケーン「ハービー」が経済に与えた影響を見極めたいとの思惑からと買い手控えられた。

 東京市場では、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けリスク回避ムードが高まり、終始売り優勢の展開。しかし日経平均株価の下げ幅も限定的だった。

 29日の東京市場は、早朝に北朝鮮がミサイルを弾道発射し日本列島上空を通過して太平洋上に落下、地政学リスクに対する懸念が急速に高まり、日経平均は大幅続落でスタートした。外国為替市場ではドル安・円高が進行、前場取引開始前に1ドル=108円台前半まで円高が進行する場面があり、投資家心理を悪化させた。円高を嫌気して自動車株が軟調、保険、証券などの金融株も値を下げて全般地合い悪を助長、日経平均は一時1万9200円台まで水準を切り下げる場面もあった。しかし、売り一巡後は内需株中心に押し目買いが入り下げ渋った。北朝鮮動向を見極めたいとの思惑から、下値を売りたたくような動きも見られなかった。東証1部の売買代金は1兆8000億円台と若干膨らんだものの活況の目安とされる2兆円を7日連続で下回り閑散相場が続いた。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。トヨタ自動車<7203>など自動車株が安く、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も軟調だった。関東電化工業<4047>、グリー<3632>が値を下げたほか、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>も安い。スカパーJSATホールディングス<9412>、ボルテージ<3639>なども下落した。
 半面、NTT<9432>、武田薬品工業<4502>がしっかり、ダイフク<6383>も高い。TOWA<6315>、フォスター電機<6794>が大幅高、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>も値を飛ばした。ミライアル<4238>はストップ高。西華産業<8061>、大紀アルミニウム工業所<5702>も活況裏に大きく水準を切り上げている。石川製作所<6208>も上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、安川電 <6506> 、アサヒ <2502> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約13円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ユニファミマ <8028> 、京セラ <6971> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約48円。

 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)建設業、(2)サービス業、(3)医薬品、(4)ガラス土石製品、(5)食料品。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)保険業、(3)証券商品先物、(4)石油石炭製品、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△熊谷組 <1861>
 「来期にも配当性向を最大30%に」との報道。
△日本サード <2488> [JQ]
 「IBM Watsonエコシステムプログラム」とパートナー契約締結。
△海帆 <3133> [東証M]
 株主優待制度を拡充。
△グリムス <3150> [JQ]
 「家庭用蓄電池設置に補助金へ」との報道。
△ミライアル <4238>
 上期経常を2.8倍増益に93%上方修正。
△ACCESS <4813> [東証M]
 上期経常は3億0400万円の黒字で着地。
△フォスター <6794>
 「米アップルが9月12日に新製品発表会」との報道が刺激材料に。
△アールビバン <7523> [JQ]
 2.52%を上限に自社株買いを実施。
△タカショー <7590> [JQ]
 上期経常は6.2倍増益で上振れ着地。
△イエロハット <9882>
 「冬用タイヤを9月以降に6%程度値上げ」との報道。

▼アスクル <2678>
 8月単体売上高が3.8%減と前年下回る。
▼スパンクリト <5277> [JQ]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ミライアル <4238> 、(2)オープンドア <3926> 、(3)西華産 <8061> 、(4)大紀ア <5702> 、(5)エスクロAJ <6093> 、(6)TOWA <6315> 、(7)フォスター <6794> 、(8)ノーリツ鋼機 <7744> 、(9)イソライト <5358> 、(10)JPHD <2749> 。
 値下がり率上位10傑は(1)クラウディア <3607> 、(2)東京個別 <4745> 、(3)ルック <8029> 、(4)ヤマトインタ <8127> 、(5)関電化 <4047> 、(6)ミニストップ <9946> 、(7)ジンズメイト <7448> 、(8)グリー <3632> 、(9)ユニファミマ <8028> 、(10)スカパーJ <9412> 。

【大引け】

 日経平均は前日比87.35円(0.45%)安の1万9362.55円。TOPIXは前日比2.36(0.15%)安の1597.76。出来高は概算で13億8700万株。値上がり銘柄数は881、値下がり銘柄数は989となった。日経ジャスダック平均は3404.95円(8.19円高)。

[2017年8月29日]

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