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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):OBARAG、サイバー、資生堂

OBARAG <日足> 「株探」多機能チャートより
■OBARA GROUP <6877>  6,040円  +80 円 (+1.3%)  本日終値
 28日、OBARA GROUP <6877> が配当修正を発表。17年9月期の期末配当を従来計画の30円→80円(前期は60円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。業績予想に対する進捗が堅調なことを踏まえ、株主への利益還元を増やす。第3四半期累計(16年10月-17年6月)最終利益の対通期計画進捗率は94.3%に達している。権利付き最終日を約1ヵ月後に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■サイバーエージェント <4751>  3,535円  +45 円 (+1.3%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が3日続伸。この日、広告クリエイティブの自動生成を研究する専門組織「AIクリエイティブセンター」を設立したと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。「AIクリエイティブセンター」は、最適・大量・高速なクリエイティブの開発および運用を目的に、広告クリエイティブの自動生成を研究し、最先端の広告クリエイティブの自動生成サービスの開発・提供を行う専門組織。また、第1弾のサービスとして、検索連動型広告のTD(タイトル&ディスクリプション=広告文のタイトルと説明文)を人工知能(AI)に機械学習させることでテキストラインティングの最適化かつ自動化を目指し、大量生成から入稿・差し変え・レポートまでを一貫して行うサービス「QSクリエイター」を開始したとしており、業績への貢献が期待されている。

■北國銀行 <8363>  491円  +6 円 (+1.2%)  本日終値
 28日、北國銀行 <8363> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.83%にあたる850万株(金額で41億2250万円)を上限に、29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は28日終値の485円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■小林製薬 <4967>  6,610円  +70 円 (+1.1%)  本日終値
 小林製薬<4967>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で目標株価を6450円から6900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、高粗利率商材である医薬品やスキンケアの拡販による粗利率の上昇、また、インバウンド関連の売り上げの増加を考慮し、17年12月期の営業利益予想を210億円から215億円(会社予想200億円)に上方修正。18年12月期も訪日顧客需要と化粧品など既存品の成長により、同225億円から229億円へ引き上げている。一方、広告宣伝投資増によりコンセンサス利益の上昇余地は限定的とみて、投資判断は「ニュートラル」を継続している。

■KHネオケム <4189>  2,879円  +30 円 (+1.1%)  本日終値
 KHネオケム<4189>が地合い悪に抗して買い優勢、上場来高値を更新した。8月7日にマドを開けて買われたが、その後も目先筋の売り物をこなしマド埋め拒否の強い足をみせ、前週から一段と上放れの動きを強めている。同社はエアコン向け冷凍機油原料の大手メーカーで、化粧品原料などのファインケミカル分野も深耕する。化粧品はインバウンド消費の対象として今なお高水準の需要があり、同社の収益機会につながる。前期の44%営業増益に続き17年12月期は15%増の103億円と成長継続。環境保護の観点から代替フロンの伸びが今後加速する見通しにあることも追い風であり、「化粧品原料と代替フロンに相性良好な潤滑油原料が中期的に同社業績に貢献していくことが見込まれる」(国内中堅証券)と指摘されている。

■IIJ <3774>  2,043円  +18 円 (+0.9%)  本日終値
 インターネットイニシアティブ<3774>が堅調。この日、米マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム Microsoft Azureの「CSP(Cloud Solution Provider)プログラム」で、国内の通信事業者として初の「インダイレクトプロバイダー」に認定されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。CSPプログラムは、マイクロソフトが全世界で展開するパートナー企業向けのプログラム。IIJはこれまでにも、CSPプログラムのダイレクトプロバイダーとして、Microsoft Azureを「IIJ GIO」サービスなどIIJが提供するサービスやアプリケーションと組み合わせて提供してきた。今回、新たにインダイレクトプロバイダーに認定されたことにより、Microsoft Azureを活用したビジネスを検討する企業に対して、パートナー企業が、顧客に提供するソリューションと組み合わせてワンストップ提供できるMicrosoft Azureライセンスや、顧客に対する従量課金の請求の仕組みなどを提供できるようになるとしている。

■資生堂 <4911>  4,541円  +26 円 (+0.6%)  本日終値
 資生堂<4911>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2500円から3200円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。プレステージ化粧品への選択と集中による収益性の改善や、17年訪日客需要増による日本、中国、トラベルリテールの好業績などで、17年12月期の営業利益予想を479億円から543億円へ、18年12月期を同516億円から565億円へ上方修正したことが要因。ただ、好業績は織り込み済みとして投資判断は据え置いている。

■デンカ <4061>  705円  +4 円 (+0.6%)  本日終値
 デンカ<4061>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で、目標株価を520円から660円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。エラストマー・機能樹脂と電子・先端プロダクツの利益予想を増額し、18年3月期の営業利益予想を290億円から350億円へ、19年3月期を同315億円から380億円へ上方修正したことが要因としている。ただ、第1四半期(4~6月)決算発表後から株価が急上昇したため、投資判断「ニュートラル」は継続するとしている。

■信越化学工業 <4063>  9,622円  +20 円 (+0.2%)  本日終値
 信越化学工業<4063>が高い。同社は28日、米国でシリコーンの製造および販売を行う子会社シンエツ・シリコーンズ・オブ・アメリカ社のアクロン工場(米オハイオ州)の生産能力を増強すると発表。これが下支え材料となったようだ。アクロン工場は、成形用シリコーンゴムや接着およびシール用液状シリコーンゴム、化粧品用シリコーン、自動車や電子部品用の放熱シリコーンなどを生産している工場。新たに24億円を投資し、増強工事は19年半ばの完成を予定している。

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