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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):大紀ア、フォスター、セリア

大紀ア <日足> 「株探」多機能チャートより
■大紀アルミニウム工業所 <5702>  831円  +60 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 大紀アルミニウム工業所<5702>が大幅高で6連騰。株価を一気に800円台に乗せ連日の年初来高値更新となった。この間に株価はほぼ30%の上昇をみせている。ここ非鉄市況の上昇が目立つが金市況や銅市況だけでなくアルミ市況の上昇も顕著だ。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きが目立つが、これは自動車本体の軽量化ニーズを加速させることでアルミ需要が高まるとの見方が強まっている。また、新興国で飲料缶市場が拡大していることもアルミ需給のタイト感を増幅させている。LMEアルミ価格は8月に入り上昇基調を強め、前日こそ上昇一服となったが、24日に終値ベースで1トン当たり2100ドル台を突破した。同社は再生アルミ地金のトップメーカーで市況上昇が株価を強く刺激する格好となっている。

■フォスター電機 <6794>  2,288円  +155 円 (+7.3%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 フォスター電機<6794>が大幅続伸、年初につけた高値2252円を上回り年初来高値を更新。同社株が2300円台をつけたのは昨年12月21日ザラ場以来。スピーカーの大手メーカーでスマートフォン用ヘッドセットなども手掛ける。米アップル社の有力サプライヤーであり、iPhone向けイヤホンなどで高水準の需要を確保しているとみられる。市場では、アップルが9月12日に新製品発表会を開催すると米メディアが報じたことが株価の刺激材料とみる向きもある。もっとも国内準大手証券によると「村田製作所<6981>やアルプス電気<6770>などは全体地合いに流され軟調で、必ずしもアップルの発表会に反応したものでもない。国内大手証券が目標株価を引き上げるなど強気の見方を示しているほか、直近でも国内証券のフォローがあったことで注目度がたかまった。信用買い残は枯れた状態で、日証金では逆日歩がついた状態にあるなど需給面で上値の軽さが意識されている」と指摘されている。

■セリア <2782>  5,960円  +360 円 (+6.4%)  本日終値
 セリア<2782>が全般軟調地合いをものともせず上昇加速、約2カ月半ぶりに上場来高値を更新した。地政学リスクが意識されるなか主力株が手掛けにくい地合いだが、内需の好業績株に対する物色ニーズは引き続き旺盛だ。同社は100円ショップでも特色のある商品ラインアップで女性層を取り込むことに成功、業績好調が続いている。月次売上高も7月は既存店ベースで前年同月比2.2%増、全店ベースでは10.4%増と高い伸びを確保している。市場では「個人投資家は利益確定の売りを出す動きも目立っているが、一方で好業績・高ROEを背景に機関投資家の継続的な資金が入っているもよう」(国内ネット証券)という。また、きょうの上げ幅の大きさについては、朝方に上場来高値をブレークしたことで、これに追随する機械的な買いが株価を押し上げたとみる声が強い。

■アウトソーシング <2427>  7,280円  +340 円 (+4.9%)  本日終値
 アウトソーシング <2427> が5日続伸し、連日で上場来高値を更新した。28日後場、9月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表したことが引き続き買い材料視された。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また分割実施に伴い、株主優待制度における保有株数の基準を変更。さらに「100株以上」を新設し、1000円分のクオカード1枚を贈呈する。

■ベクトル <6058>  1,544円  +70 円 (+4.8%)  本日終値
 ベクトル<6058>が大幅高。同社はきょう、ブロックチェーン技術を活用した株主管理サービスを手掛けるウィルズ(東京都港区)と資本提携したと発表しており、これが下支えとなったようだ。同社は、既に7月24日付で子会社のIRTVを通じてウィルズと業務提携しており、今回の資本提携は相互連携をさらに図ることが目的。具体的には、ウィルズが提供している「プレミアム優待倶楽部」をIRTVでもサービス提供することで、ベクトルとして質の高い株主支援IRサービスを提供するとしている。

■神鋼商事 <8075>  3,720円  +150 円 (+4.2%)  本日終値
 神鋼商事<8075>は大幅反発し連日の新値追い。PER9倍水準、PBR0.7倍台と依然として割安水準にある。同社が7月31日に発表した18年3月期第1四半期(4~6月)の営業利益は、19億7200万円(前年同期比2.5倍)と大幅増益となった。これを受けて、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益を21億円から33億円(前年同期比76.8%増)へ増額した。鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属のセグメントを中心に、主要製品の取扱量が増加したことに加え、価格上昇の効果も寄与した。また、海外現地法人でも、主要市場である米国、中国、東南アジアの各地域の業績が堅調に推移したことも貢献した。

■ACCESS <4813>  960円  +32 円 (+3.5%)  本日終値
 28日、ACCESS <4813> [東証M]が決算を発表。18年1月期上期(2-7月)の連結経常損益は3億0400万円の黒字(前年同期は9700万円の赤字)に浮上し、従来予想の1億2000万円の黒字を上回って着地したことが買い材料視された。国内IoT分野でビーコンの販売が伸びたうえ、欧米向けネットワークOSが好調だったことが寄与。欧州部門で前期に発生した不採算案件がなくなったことも黒字浮上に貢献した。なお、業績上振れは欧米事業の案件受注前倒しによる売上計上時期の変動が要因。

■新日本電工 <5563>  443円  +13 円 (+3.0%)  本日終値
 新日本電工<5563>は3日続伸。同社は9日、17年12月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を660億円から700億円(前期比19.7%増)へ、経常利益を40億円から80億円(同5.0倍)へ、最終損益を35億円から65億円(前期1億1600万円の赤字)へそれぞれ増額した。株価指標面では、PER10倍水準、PBR0.9倍台と依然として割安水準にある。主力の合金鉄事業が国際市況の上昇により好転していることや、為替レートが想定より円安で推移したことに加え、その他の事業も概ね堅調に推移したことが寄与している。また、同社がリチウムイオン電池正極材料のマンガン酸リチウムを手掛けていることも注目材料となっている。

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