【市況】【投資部門別売買動向】外国人の5週連続の売り越しで下値を模索する相場となる中、個人など国内勢が買い支え (8月第4週)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
東証が31日に発表した8月第4週(21日~25日)の投資部門別売買動向によると、薄商いで下値を模索する夏枯れの様相となり、日経平均株価が小幅に6週続落したこの週は、海外投資家が5週連続で売り越した。売越額は前週比26%減の1529億円に減少したものの、高水準が続いた。5週合計の売越額は7910億円に上る。
一方、個人投資家は3週連続で買い越したが、買越額は前週比89%減の125億円にとどまった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門も3週連続で買い越し、買越額は255億円だった。自社株買いが中心とみられる事業法人部門は8週連続で買い越し、買越額は517億円と部門別トップとなった。
海外投資家の5週連続の売り越しで下値を模索する夏枯れ相場となる中、個人投資家や信託銀行が買い支えた。
■投資部門別売買代金差額 (8月21日~25日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全52社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
8月 ―――
第4週 ▲1,529 255 125 [ ▲31 157 ] 19,452円 ( -17 円)
第3週 ▲2,057 464 1,160 [ 350 809 ] 19,470円 ( -259 円)
第2週 ▲2,746 265 443 [ ▲77 521 ] 19,729円 ( -222 円)
第1週 ▲295 ▲64 ▲1,401 [ ▲1,598 196 ] 19,952円 ( -7 円)
7月 ―――
第4週 ▲1,282 ▲79 529 [ ▲172 702 ] 19,959円 ( -139 円)
第3週 861 518 ▲953 [ ▲1,433 480 ] 20,099円 ( -19 円)
第2週 1,732 273 ▲1,488 [ ▲1,799 310 ] 20,118円 ( +189 円)
第1週 ▲15 2,124 ▲710 [ ▲1,247 536 ] 19,929円 ( -104 円)
6月 ―――
第4週 115 1,615 ▲1,515 [ ▲1,764 248 ] 20,033円 ( -99 円)
第3週 ▲92 1,259 ▲2,189 [ ▲2,330 141 ] 20,132円 ( +189 円)
第2週 ▲2,065 47 550 [ ▲387 938 ] 19,943円 ( -70 円)
第1週 ▲354 ▲557 ▲43 [ ▲864 820 ] 20,013円 ( -164 円)
5月 ―――
第5週 4,282 ▲522 ▲3,217 [ ▲3,161 ▲55 ] 20,177円 ( +490 円)
第4週 220 405 ▲792 [ ▲1,205 412 ] 19,686円 ( +96 円)
第3週 301 17 166 [ ▲839 1,006 ] 19,590円 ( -293 円)
第2週 5,602 ▲1,287 ▲5,100 [ ▲5,027 ▲73 ] 19,883円 ( +438 円)
第1週 1,583 ▲144 ▲1,877 [ ▲1,503 ▲374 ] 19,445円 ( +248 円)
4月 ―――
第4週 2,849 ▲6 ▲4,448 [ ▲3,469 ▲978 ] 19,196円 ( +575 円)
第3週 2,770 ▲193 ▲883 [ ▲706 ▲176 ] 18,620円 ( +285 円)
第2週 1,027 ▲10 ▲508 [ ▲621 112 ] 18,335円 ( -329 円)
第1週 908 ▲633 3 [ ▲145 149 ] 18,664円 ( -244 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース