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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):デンカ、コロプラ、日本ライフL

デンカ <日足> 「株探」多機能チャートより
■デンカ <4061>  702円  +19 円 (+2.8%)  本日終値
 化学中堅のデンカ <4061> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。株価は2007年10月以来、約9年10ヵ月ぶりに700円台復帰を果たしている。足もとの業績好調を評価する買いが続いている。7日午前に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の73.8億円に急拡大して着地。クロロプレンゴムや電子先端製品などの販売増加に加え、原材料価格の上昇に伴う値上げ効果が収益を押し上げた。これを踏まえ、上期の同利益予想を125億円→140億円に12.0%上方修正、10期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。通期業績は据え置いており、業績上振れへの期待が膨らんだ。

■コロプラ <3668>  1,374円  +31 円 (+2.3%)  本日終値
 コロプラ<3668>が6日続伸。同社は21日、スマートフォン向けRPG「ドラゴンプロジェクト」の英語版の配信を開始したことを明らかにした。配信先はインドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスの10カ国。英語版の運用については、シンガポールのGo Gameが担当する。

■日本ライフライン <7575>  4,860円  +100 円 (+2.1%)  本日終値
 日本ライフライン<7575>が3日ぶりに反発。同社は21日、テルモ<4543>と米ボルトンメディカル社製の胸部大動脈瘤治療用ステントグラフト「リレイ・プラス」に関する国内での独占的販売代理店契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。同社は現在、ボルトンメディカル社との独占販売契約に基づき、国内で「リレイ・プラス」を販売している。今回の契約は、今年3月のテルモによるボルトンメディカル社の子会社化を受けたもので、現行のボルトンメディカル社との契約期間満了時である18年5月から19年3月までの期間についても、引き続き同社が「リレイ・プラス」の取り扱いを継続する。

■住友金属鉱山 <5713>  1,870.5円  +32.5 円 (+1.8%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が続伸し年初来高値を更新。21日の取引終了後、燃料電池の電極用高純度酸化ニッケル粉の量産化実証設備を導入すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同社によると、今後、燃料電池の本格的な製品化に向けて、酸化ニッケル粉の需要増加が見込まれることから、18年度前半をメドに、愛媛県新居浜市内の自社保有地内に量産化実証設備を導入するという。同社では既に、車載向け二次電池正極材料(ニッケル酸リチウム)の生産増強を実施しており、ニッケル原料の製錬から材料製造までの一貫した生産プロセスを保有することになる。

■日本工営 <1954>  3,020円  +49 円 (+1.7%)  本日終値
 日本工営<1954>が続伸。この日、バングラデシュ首都ダッカのハズラット・シャージャラール国際空港拡張事業にかかる設計・施工監理業務を、同社など4社からなるJV(共同企業体)で受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同事業は円借款によるもので、22年8月の供用開始を予定。国際線旅客ターミナルや貨物ターミナルの新設などを行うことで、年間対応旅客数約1200万人を想定した旅客処理能力の拡大や利便性・安全性の向上を図るとしている。なお、同社は現在、ダッカ新空港建設においても事業化調査を行っているという。

■スター精密 <7718>  1,809円  +29 円 (+1.6%)  本日終値
 21日、スター精密 <7718> が18年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の17.8億円→25.4億円に42.7%上方修正。増益率が20.0%増→71.3%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。工作機械の受注が中国や欧州などで自動車向けを中心に想定以上に伸び、売上が計画を15.1%も上回ることが寄与。為替が想定より円安だったことも利益を押し上げる。上期業績の上振れに伴い、通期の同利益も従来予想の48億円→55億円に14.6%上方修正。増益率が34.0%増→53.5%増に拡大する見通しとなった。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の0.80%にあたる30万株(金額で6億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表。これを受けて、株主還元を好感する買いも向かった。

■大平洋金属 <5541>  279円  +3 円 (+1.1%)  本日終値
 大平洋金属<5541>は3日ぶりに反発。足もとのニッケル価格の上昇を受け、同社株に買いが流入した。ロンドン金属取引所(LME)ではニッケル3カ月物が21日、1トン当たり1万1315ドルと昨年12月以来、8カ月ぶりの高値圏に上昇した。中国の景気減速懸念が後退し、インフラ投資に対する期待が膨らんでいる。さらにニッケルの主用途であるステンレス生産も好調であり、ニッケル価格には先高期待が膨らんでいる。

■大塚商会 <4768>  7,040円  +70 円 (+1.0%)  本日終値
 大塚商会<4768>は続伸。SMBC日興証券が21日付で、投資判断「1」を継続しつつ、目標株価を7700円から7800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。第2四半期営業利益は、四半期として過去最高水準であった前年第2四半期および前々年第2四半期を8%上回る良好なものだった。これを受けて同証券では、四半期のうち利益が最も大きい第2四半期での8%増益は、年率では10%台前半の利益成長に相当し、通期では会社計画の3.3%営業増益、コンセンサスの10.9%営業増益を上回るペースであると指摘。17年12月期の営業利益予想を440億円から442億円(会社予想410億円)に上方修正し、18年12月期を同484億円から491億円へ引き上げている。

■任天堂 <7974>  36,080円  +340 円 (+1.0%)  本日終値
 任天堂<7974>が3日ぶり反発。「ニンテンドースイッチ」が想定を大きく上回る売れ行きで品不足状態が続いており、買う方も順番待ちの状態になっている。人気ソフトのラインアップも充実、これまでゲームにあまり興味がなかった層も取り込んで売れ行きを伸ばしている。「PERの割高論はあっても、基本的に短期資金を中心としたモメンタム相場で物色人気は離散せず、業績上振れの伸びしろがどのくらいあるのか現時点ではっきりしないところが株価を刺激し続ける要因になっている」(国内中堅証券)とも指摘される。

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