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【市況】【↓】日経平均 大引け| 今年初の5日続落、ジャクソンホール講演を前に買い控え (8月22日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19373.11
高値  19437.25(10:24)
安値  19361.95(09:38)
大引け 19383.84(前日比 -9.29 、-0.05% )

売買高  13億1491万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7142億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅ながら今年初の5日続落、TOPIXはわずかにプラス
 2.24~26日のジャクソンホール講演を前に買い手控え
 3.ここ調整局面が続き、値ごろ感からの押し目買いで下値は頑強
 4.値上がり銘柄数が値下がり上回るも売買代金は低調続く
 5.任天堂が断トツの売買代金で堅調、ペッパーは異彩高演じる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは29ドル高と3日ぶりに小幅反発。新たな手掛かり材料の乏しいなか、前週末までの下落相場に対する反動で買いがやや優勢となった。

 東京市場では、薄商いのなか日経平均株価は前日終値をはさんだ狭いレンジの往来だったものの、小幅ながら今年初となる5日続落となった。上値を買う動きは乏しい一方、下値を売り込むような動きもみられなかった。

 22日の東京市場は、終始模様眺めの様相で前日終値を挟んでの往来となった。前日の米国株市場ではNYダウが3日ぶりに小幅反発したものの上値が重く、外国為替市場では引き続き円高が警戒されるなか、積極的な買いは見送られた。24~26日のジャクソンホールで行われるイエレンFRB議長やドラギECB総裁の講演内容を見極めたいとの思惑も買い手控え感を助長した。ただ、前日まで日経平均は4日続落していたことで値ごろ感もあり、押し目を拾う動きも観測された。後場後半は軟化したが下げ幅はわずか。東証1部では値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗しているものの、値上がりの方がやや多くTOPIXはプラスだった。売買代金は2日連続で1兆7000億円台と活況の目安である2兆円を大きく下回った。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、ダイキン工業<6367>、武田薬品工業<4502>も軟調。岡谷電機産業<6926>が急反落、マーベラス<7844>、enish<3667>などのゲーム関連株も売られた。コジマ<7513>が安く、アウトソーシング<2427>、THEグローバル社<3271>なども利食われた。
 半面、断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>がしっかり、キーエンス<6861>も買われた。ペッパーフードサービス<3053>が本日も値を飛ばし、SMC<6273>も上昇した。日本金属<5491>、安永<7271>が大幅高に買われ、THK<6481>、KHネオケム<4189>などが活況高を演じた。ヤマシンフィルタ<6240>が物色人気となり、市光工業<7244>、戸田工業<4100>なども高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、安川電 <6506> 、京セラ <6971> 、ソフトバンク <9984> 、エプソン <6724> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約19円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 、TDK <6762> 、中外薬 <4519> 。押し下げ効果は約20円。

 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)電気機器、(4)その他製品、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)倉庫運輸関連、(3)陸運業、(4)食料品、(5)建設業。

■個別材料株

△くら <2695>
 「首都圏で出店攻勢へ」と報道。
△スターマイカ <3230>
 1→2の株式分割と40万株の自社株消却を実施。
△Ubicom <3937> [東証M]
 子会社が医療情報データベース提供企業と協業。
△KHネオケム <4189>
 SMBC日興証券が目標株価を3220円に増額。
△レントラクス <6045> [東証M]
 7月の売上高は13.1%増。
△Jエレベータ <6544> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△富士通コン <6719> [東証2]
 富士通 <6702> の事業再編の動きが株価を刺激。
△ティラド <7236>
 業績上方修正を期待する買いが膨らむ。
△三光合成 <7888> [JQ]
 東証2部に市場変更。
△丸和運機関 <9090>
 1→2の株式分割を実施。

▲内外テック <3374> [JQ]
 公募増資と売り出しを実施。
▲ラクス <3923> [東証M]
 113万株の立会外分売を実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ヨシムラHD <2884> 、(3)日金属 <5491> 、(4)安永 <7271> 、(5)スターマイカ <3230> 、(6)MUTOH <7999> 、(7)THK <6481> 、(8)D・アクシス <4245> 、(9)丸和運機関 <9090> 、(10)KHネオケム <4189> 。
 値下がり率上位10傑は(1)OKAYA <6926> 、(2)群栄化 <4229> 、(3)トランシティ <9310> 、(4)ダイダン <1980> 、(5)マーベラス <7844> 、(6)enish <3667> 、(7)リブセンス <6054> 、(8)中央倉 <9319> 、(9)日新 <9066> 、(10)メック <4971> 。

【大引け】

 日経平均は前日比9.29円(0.05%)安の1万9383.84円。TOPIXは前日比0.93(0.06%)高の1596.12。出来高は概算で13億1491万株。値上がり銘柄数は966、値下がり銘柄数は919となった。日経ジャスダック平均は3342.89円(11.34円高)。

[2017年8月22日]

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