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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):資生堂、富士通コン、Ubicom

資生堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■資生堂 <4911>  4,579円  +33 円 (+0.7%)  本日終値
 資生堂<4911>が続伸。訪日観光客数は7月に前年同月比16.8%増の268万1500人と単月としての過去最高を記録、高級化粧品は中国人観光客をはじめ日本を訪れる外国人に旺盛な需要があり、そのなか同社はインバウンド消費を着実に獲得し業績を伸ばしている。17年12月期業績予想について営業利益は会社側の従来計画である455億円を100億円以上も上回る560億円に増額、これがインバウンド復活の号砲となり、他の消費関連銘柄にも影響を与えている。

■ラクス <3923>  1,959円  -82 円 (-4.0%)  本日終値
 21日、ラクス <3923> [東証M]が22日に113万株の立会外分売を実施すると発表したことが売り材料視された。分売株数が発行済み株式数の4.99%となり、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。分売価格は21日終値2041円に対し2.99%のディスカウントされた1980円。

■テレ東HD <9413>  2,425円  -39 円 (-1.6%)  本日終値
 テレビ東京ホールディングス<9413>が反落。21日の取引終了後に発表した7月度の月次業績について、テレビ東京単独の売上高が前年同月比6.4%減の80億8500万円となり、3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。タイム収入、スポット収入ともに前年を下回った。

■ヤマダ電機 <9831>  576円  -6 円 (-1.0%)  本日終値
 ヤマダ電機<9831>が3日続落。SMBC日興証券が21日付で投資評価を「1」から「2」とし、目標株価を730円から600円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。業績を牽引してきた一連の構造改革の効果はいったん踊り場を迎えていると判断し、18年3月期営業利益予想を840億円から640億円(会社予想746億円)へ、19年3月期を同925億円から697億円へ下方修正したことが要因としている。なお、株主還元の強化が今後のポジティブカタリストになる可能性があるともしている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,335円  -20 円 (-0.6%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>は3日続落。この日、同社の国内バスツアーサイトからツアーを申し込んだ一部顧客の個人情報が、外部からのアクセスにより流出したと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。会社側によると、流出したのは1万1975人分の氏名や住所などで、クレジットカード番号や金融機関の口座情報は含まれていないという。また、現時点では個人情報が悪用された被害の報告はないとしている。

■富士通コンポーネント <6719>  671円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 富士通コンポーネント<6719>がストップ高。7月下旬に中間期業績予想の上方修正発表を受け上放れ、前週まで週足で6連続陽線を示現し株価の居どころを大きく変えていた。きょうは投機資金の攻勢顕著で一気に上昇加速する格好となっている。タッチパネルやリレーなどの電子部品を手掛け、高水準の需要を確保して業績に反映させているが、きょうは富士通が携帯電話事業からの撤退観測が伝わり、「選択と集中による事業構造改革の動きが、車載やIT分野向けに強い同社にはプラスに働くとの思惑が高まった」(準大手証券ストラテジスト)との見方も示されている。

■Ubicom <3937>  3,485円  +504 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 Ubicomホールディングス<3937>が急反発。同社は21日、子会社のエーアイエスが、グローバルで医療情報データベースを調査・提供している企業(米国所在グループ)とデータ分析事業で協業を開始したと発表。これが材料視されたようだ。エーアイエスは、レセプト情報などの医療ビッグデータの点検・分析分野で実績を積み上げている企業。同社では、今回の協業により医療業界でのさまざまな観点からのデータ分析が可能になるとしている。

■日本金属 <5491>  2,603円  +234 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 日本金属<5491>が大幅高で今月8日につけた高値2499円を上抜き年初来高値を更新した。圧延専業メーカーで高機能のステンレス製品を主力としている。自動車用外装モール用材や高精度異形鋼が好調で収益を牽引、18年3月期営業利益は18億円から26億円に大幅上方修正している。PER9倍前後と株価指標面でも割安感がある。2020年3月期を最終年度とする「第10次中期経営計画」では経常利益段階で32億円(今期予想比23%増)を目指しているが、これを上振れする可能性が意識されている。一方、市場では「電気自動車(EV)など車載向けリチウムイオン電池の需給逼迫がいわれるなか、マグネシウム電池関連の一角として人気化素地が開花した部分もある」(国内ネット証券)という指摘もあった。きょうは、同関連の一角として過去に大相場を形成した経緯のある藤倉ゴム工業<5121>なども物色人気を集めている。

●ストップ高銘柄
 菊水電子工業 <6912>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 Mipox <5381>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 ジャストプランニング <4287>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 スパンクリト <5277>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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