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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:保土谷、アンジェス、JFE

保土谷 <日足> 「株探」多機能チャートより
■保土谷化学工業 <4112>  6,230円  +780 円 (+14.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 保土谷化学工業<4112>が前日のストップ高に続き、一時950円高は17.4%高となる6400円まで上値を伸ばした。時価は2006年5月以来、約11年ぶりの高値圏に突入した。同社は有機EL材料の正孔輸送材を生産するほか、韓国子会社SFCで発光材料を手掛けており、ここ急速に市場が立ち上がる有機EL市場での成長シナリオが意識されている。7月末に発表した18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算では、売上高が97億2000万円(前年同期比28.3%増)、営業利益は13億300万円(同6.9倍)と目を見張る変化をみせ、通期計画の営業利益13億円(前期比38.9%減)に第1四半期時点で到達、これがマーケットで脚光を浴びた。特に同分野で圧倒的な実力を有する韓国サムスン電子向けで需要を取り込む状況にあり、今後の業容拡大への思惑も含め株価を強く刺激する背景となっている。

■小松精練 <3580>  855円  +84 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 小松精練<3580>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は1日、金沢工業大学革新複合材料研究開発センターと共同開発した炭素繊維複合材「カボコーマ・ストランドロッド」が、国内で初めて耐震補強材として国内標準(JIS)化される見込みになったと発表。2018年をメドに日本の工業規格のひとつに加わる予定だとしており、今後の事業拡大などが期待されているようだ。JIS化される見込みとなったことを受け、同社は今後の事業戦略を公表。生産設備の整備・移設や検査設備の新設・移設など設備投資を進めるとともに、全国販売代理店を介して施主や施工店に販売し、25年度までにカボコーマ全体で50億円、カボコーマ・ストランドロッドで30億円の販売を目指すとしている。

■アンジェス <4563>  679円  +54 円 (+8.6%)  11:30現在
 アンジェス<4563>が急反発。1日の取引終了後、重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬の医師主導型臨床研究について、6例目の観察期間が終了したと発表しており、臨床研究が順調に進展しているとの見方から買いが入っているようだ。同臨床研究は、大阪大学医学部附属病院が主導となり、同病院を含む協力医療機関で登録被験者数6例を目標に実施されてきたもの。今回、投与後の観察期間が終了したことで、臨床研究の主要部分である被験者への投与・観察(データの取得)の段階が終了し、今後はデータの解析・評価に移るという。なお、同社では、HGF遺伝子治療薬について、これまでに蓄積したデータに同臨床研究の結果を合わせ、再生医療等製品として今秋の国内承認申請を目指し準備を進めるとしている。

■EPSホールディングス <4282>  1,999円  +148 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 1日、EPSホールディングス <4282> が決算を発表。17年9月期第3四半期累計(16年10月-17年6月)の連結経常利益が前年同期比25.9%増の65.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。綜合臨床グループとの統合によるシナジー効果が発現したSMO(治験施設支援)事業が収益拡大を牽引した。第3四半期累計の実績が通期計画の65億円をすでに上回っており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■イーレックス <9517>  1,067円  +72 円 (+7.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 1日、電力小売りを主力とするイーレックス <9517> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比61.7%増の11.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。法人向け、家庭向けともに収益性の高い顧客の獲得が順調に進んだことが収益を押し上げた。電力の供給施設数増加に伴い調達電力量は増加したものの、取引価格が低水準で推移している日本卸電力取引所から積極的に調達したことなどで採算が改善したことも寄与した。

■コカBJI <2579>  3,610円  +220 円 (+6.5%)  11:30現在
 1日、コカ・コーラボトラーズジャパン <2579> が決算を発表。17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益が前年同期比94.6%増の167億円に拡大して着地したことが買い材料視された。4月にコカ・コーライーストジャパンと経営統合した効果で収益が急拡大した。特定保健用食品「コカ・コーラ プラス」などの高付加価値品の販売が伸びたほか、販売促進費の抑制や製造原価低減も大幅増益の要因となった。

■アウトソーシング <2427>  5,780円  +350 円 (+6.5%)  11:30現在
 アウトソーシング <2427> が続急伸し、上場来高値を更新した。同社は1日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年12月期上期(1-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.1倍の32.4億円に急拡大し、従来予想の26億円を上回って着地したことが買い材料視された。国内では労働契約法の改正に伴う製造系分野のニーズを取り込んだほか、技術系分野でも未経験者を教育して配属するスキームが順調に進捗した。また、取引先の拡大などで豪州や欧州で公共事業のアウトソーシング事業が伸びたことも寄与した。さらに円安が進んだことも利益拡大を後押しした。

■参天製薬 <4536>  1,689円  +101 円 (+6.4%)  11:30現在
 1日、参天製薬 <4536> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比19.1%増の122億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内で主力の網膜疾患治療薬「アイリーア」が好調だったほか、欧州、アジアでも緑内障・高眼圧症治療薬や角結膜疾患治療薬の販売が拡大したことが寄与。また、インバウンド需要の取り込みや積極的な販売促進活動が奏功し、一般用医薬品の販売も伸びた。

■JFE <5411>  2,243.5円  +122 円 (+5.8%)  11:30現在
 1日、ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が562億円の黒字(前年同期は133億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。国内外で建設・自動車向けを中心に需要が旺盛なうえ、製鉄原料の上昇による費用増を鉄鋼製品の値上げでカバーし、大幅な黒字を達成した。持分法投資利益の計上も利益を押し上げた。併せて、非開示だった通期の同利益が前期比2.4倍の2000億円に拡大する見通しを示した。また、未定としていた上期配当を30円(前年同期は無配)実施する方針とした。今秋以降、中国経済の減速懸念があるものの、予想PERが8.2倍と低水準となったことから見直し買いが優勢となっている。

■イーグル工業 <6486>  1,992円  +99 円 (+5.2%)  11:30現在
 1日、イーグル工業 <6486> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.0倍の45.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内半導体業界向け製品や海外の販売が好調だった一般産業機械業界向け事業が収益を牽引した。舶用業界向け事業で修繕需要が回復したことも寄与。円安で為替差損益が改善したことも利益を押し上げた。第1四半期業績の好調に伴い、上期の同利益を従来予想の54億円→68億円に25.9%上方修正。増益率が23.6%増→55.6%増に拡大する見通しとなった。併せて、上期増額分を上乗せする形で、通期の同利益を従来予想の128億円→142億円に10.9%上方修正した。

■村田製作所 <6981>  17,710円  +710 円 (+4.2%)  11:30現在
 村田製作所<6981>やアルプス電気<6770>、日本航空電子工業<6807>といったアップル関連株が高い。1日に発表された米アップルの4~6月期決算は純利益が前年同期比12%増の87億1700万ドルと好調だった。1株利益も市場予想を上回った。主力のiPhoneの販売が回復したほか、サービス事業も伸びた。これを受け、アップルの株価は時間外取引で終値から6%近く上昇し最高値水準で推移している。今秋にも予定されるiPhoneの新モデルへの期待も膨らんでおり、この日の東京市場では村田製などアップル関連株に見直し買いが流入している。

■ローム <6963>  8,850円  +320 円 (+3.8%)  11:30現在
 1日、ローム <6963> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比26倍の130億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。車載・産業機器やスマートフォン向けLSI(大規模集積回路)の販売が増加したほか、半導体素子も伸びたことが寄与。円安による為替差損の縮小も増益に大きく貢献した。上期計画の190億円に対する進捗率は68.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ホンダ <7267>  3,227円  +100 円 (+3.2%)  11:30現在
 ホンダ<7267>は大幅高で3日続伸。同社は1日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想(国際基準)を上方修正した。売上収益14兆2000億円を14兆5000億円(前期比%3.6%増)へ、営業利益7050億円を7250億円(同13.8%減)へ、最終利益5300億円を5450億円(同11.6%減)へそれぞれ増額した。今期の通期想定為替レートを、従来の1ドル=105円から同=107円と2円円安方向に見直した。なお、ホンダグループの今期の四輪車世界販売台数は、従来想定の508万台を据え置いた。あわせて発表した第1四半期の連結決算は売上収益3兆7130億9600万円(前年同期比7.0%増)、営業利益2692億1100万円(同0.9%増)、最終利益2073億3500万円(同18.7%増)だった。

■三越伊勢丹 <3099>  1,109円  +27 円 (+2.5%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が続伸している。1日の取引終了後に発表した7月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高が前年同月比0.8%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。基幹3店で、前月に続いて宝飾時計やラグジュアリーブランドなどの高額品や、インバウンド売り上げの伸長が際立った化粧品が好調に推移した。また、連日続いた真夏日の影響もあって月を通して夏物アイテムの実需も伸長しており、これらが全体を牽引した。

■ファンコミ <2461>  1,004円  +13 円 (+1.3%)  11:30現在
 ファンコミュニケーションズ<2461>が5日ぶりに反発している。1日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を400億円から403億5800万円(前期比7.6%増)へ、営業利益を62億円から62億9500万円(同8.1%増)へ、純利益を43億円から45億5100万円(同16.3%増)へ上方修正したことが好感されている。アフィリエイト広告などCPA型アドネットワーク事業が当初見込みを上回って推移していることに加えて、繰越欠損金のある連結子会社を吸収合併したことで、法人税等の納付額が減少する見込みであることが要因としている。

●ストップ高銘柄
 アトミクス <4625>  895円  +150 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 応用技術 <4356>  752円  +100 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トーイン <7923>  772円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在
 テクノクオーツ <5217>  791円  +100 円 (+14.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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