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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

新光商 <日足> 「株探」多機能チャートより

■新光商 <8141>  1,656円 (+216円、+15.0%)

 東証1部の上昇率3位。新光商事 <8141> が急反騰し、年初来高値を更新した。同社は7月31日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.2倍の11.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。娯楽機器や産業機器向け集積回路などの販売が大きく伸びたことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の25億円→30億円に20.0%上方修正し、増益率が16.9%増→40.3%増に拡大する見通しとなった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の8.95%にあたる200万株(金額で36億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。これを受け、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■NSW <9739>  2,086円 (+272円、+15.0%)

 東証1部の上昇率4位。日本システムウエア <9739> が大幅高となり、年初来高値を更新した。同社は7月31日取引終了後に、18年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は5億1000万円(前年同期比2.8倍)となり、上半期計画9億2000万円に対する進捗率は55.4%に達した。売上高は71億1200万円(同13.0%増)で着地。金融・保険や卸売・小売業向けにITソリューション事業が堅調に推移したほか、オートモーティブ分野や設備機器分野向けにプロダクトソリューション事業が伸びたことが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■保土谷 <4112>  5,450円 (+700円、+14.7%) ストップ高

 東証1部の上昇率5位。保土谷化学工業 <4112> がストップ高。同社が7月31日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比224倍の13.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。有機EL材料やデジタル家電向けアルミ着色用染料の販売が大きく伸び、機能性色素部門の営業損益が前年同期の2.7億円の赤字→7.3億円の黒字に急浮上したことが寄与。通期計画の11億円を既に21.9%も上回っており、業績上振れを期待する買いが殺到した。

■クオール <3034>  1,991円 (+210円、+11.8%)

 東証1部の上昇率7位。7月31日、クオール <3034> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の75億円→85億円に13.3%上方修正。増益率が6.2%増→20.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。かかりつけ薬剤師や後発医薬品の推進を背景に調剤技術料単価が上昇するほか、新薬などの処方せん応需数が想定を上回ることが収益を押し上げる。在庫管理の適正化や医薬品調達コストの抑制も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、今期の上期配当を従来計画の12円→14円に増額修正したことも支援材料となった。

■ショーワ <7274>  1,182円 (+115円、+10.8%)

 東証1部の上昇率8位。ホンダ系の緩衝器メーカー大手、ショーワ <7274> が7月31日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.9倍の77.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。北米でステアリング製品の販売が好調だったほか、二輪車用、四輪車用緩衝器もアジアや国内向けに伸びたことが寄与。売上構成の良化や原価低減の進展なども大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同損益を従来予想の188億円の黒字→212億円の黒字(前期は24億円の赤字)に12.8%上方修正。

■横河ブHD <5911>  1,852円 (+174円、+10.4%)

 東証1部の上昇率9位。横河ブリッジホールディングス <5911> が急反騰。10%を超える上昇で1991年11月以来26年ぶりの高値圏に浮上した。同社が7月31日取引終了後に発表した18年3月期の第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高が285億4800万円(前年同期比20.7%増)と2割強の高い伸びを示し、これを受けて、本業のもうけを示す営業利益は24億6900万円(同3倍)と急増した。これを手掛かり材料に、大口の買いが流入した。エンジニアリング事業部門でシステム建築の受注が絶好調、シールドトンネル向けセグメントなどの受注も寄与しているほか、橋梁事業も売り上げを伸ばし全体業績を押し上げた。

■ハウス食G <2810>  3,140円 (+292円、+10.3%)

 東証1部の上昇率10位。ハウス食品グループ本社 <2810> が急反騰し、上場来高値を更新した。7月31日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比94.8%増の39.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のルウカレーが底堅く推移する中、複数個パックの「プロクオリティ」が牽引するレトルトカレーやスパイスなどの販売が好調だったことが寄与。海外食品事業の伸長のほか、為替差損が減少したことも増益に貢献した。上期計画の60億円に対する進捗率は66.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ココカラF <3098>  6,330円 (+560円、+9.7%)

 ココカラファイン <3098> が続急騰し、上場来高値を更新した。7月31日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比52.7%増の38.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。一部季節商品の伸び悩みがあったものの、インバウンド需要の増加など補い、既存店売上高が前年同期を2.9%上回ったことが寄与。前期に不採算店を閉鎖した効果なども増益の要因となったようだ。上期計画の63億円に対する進捗率は61.6%に達してり、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、イズミヤから調剤薬局6店舗を譲受すると発表している。

■日本化薬 <4272>  1,694円 (+147円、+9.5%)

 日本化薬 <4272> が4日ぶり急反騰、上場来高値を更新した。同社は火薬が祖業だが、機能化学品や医薬など幅広く展開しており、偏光板などの電子材料や自動車安全部品などが好調で収益に貢献している。7月31日取引終了後に発表した18年3月期の第1四半期(4-6月)連結売上高は408億8000万円(前年同期比4.9%増)と増収を確保、営業利益は62億3300万円(同26.2%増)、最終利益は45億2700万円(同88.6%増)の高い伸びを示した。これを好感する買いが集まり、株価を青空圏へ押し上げる格好となった。

■スタートトゥ <3092>  3,395円 (+280円、+9.0%)

 スタートトゥデイ <3092> が急反騰し、上場来高値を更新した。同社は7月31日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比58.9%増の79.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。幅広いジャンルの新規ブランドの積極出店などが奏功し、衣料ネット通販「ゾゾタウン」の商品取扱高が拡大したことが寄与。利益率の上昇や固定費負担の減少なども大幅増益に貢献した。通期計画の320億円に対する進捗率は25.0%となった。発表を受け、好調なスタートを切ったことを評価する買いが向かったようだ。

■ミライトHD <1417>  1,395円 (+101円、+7.8%)

 ミライト・ホールディングス <1417> が3日ぶり急反発。同社は7月31日大引け後(16:00)に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は14.2億円の黒字(前年同期は15.3億円の赤字)に浮上し、4-9月期(上期)計画の28億円に対する進捗率は50.8%に達し、5年平均の34.2%も上回った。

■東芝 <6502>  265円 (+19円、+7.7%)

 東芝 <6502> が続急伸。1日から東証2部での売買となった。前日7月31日は東証1部売買最終日で、TOPIX日経平均株価からの採用除外に伴う売買で大商いとなり株価は一時222円20銭まで売られたが、引けにかけて246円まで戻した。東証1部から外れることに伴う、機関投資家からの売りを視野に入れた目先筋の売りが膨らんでいた格好だが、1日は2部降格に伴い下値に買いが流入し、株価は前日比7%高の260円台まで買われた。ただ、今月10日には17年3月期有価証券報告書の提出期限を迎える。監査法人の「適正意見」が得られなければ上場廃止の恐れもあるだけに、同社株を巡っては、なお緊迫した展開が予想される。

■生化学 <4548>  1,909円 (+130円、+7.3%)

 生化学工業 <4548> が3日ぶり急反発。同社は7月31日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の12.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。前年同期における関節機能改善剤「アルツ」の出荷集中の反動などで減収となったものの、研究開発費の後ずれで販管費が大幅に減少したことが増益の要因となった。為替差損益の改善や投資有価証券売却益の発生も利益拡大に貢献した。

■ドウシシャ <7483>  2,360円 (+138円、+6.2%)

 ドウシシャ <7483> が急反発。同社は7月31日大引け後(15:00)に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は17%増益で着地」が好感された。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比17.0%増の22.3億円に伸び、4-9月期(上期)計画の37億円に対する進捗率は60.3%に達し、5年平均の52.5%も上回った。

■コニシ <4956>  1,786円 (+100円、+5.9%)

 コニシ <4956> が3日ぶり反発。同社は7月31日大引け後(15:00)に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は56%増益で着地」が好感された。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比56.4%増の14億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の28.5億円に対する進捗率は5年平均の42.9%を上回る49.1%に達した。

※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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