市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):任天堂、協栄産、ASJ

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
■任天堂 <7974>  35,300円  -940 円 (-2.6%)  本日終値
 SMBC日興証券は24日付でエンターテインメントセクターに関するリポートを発表した。なかで、前週の「スプラトゥーン2」の発売に続き、今週は「ドラゴンクエスト11」の発売が予定されていることから、大型タイトルのハード販売への貢献が続くと予想している。前週は任天堂<7974>が21日に「スプラトゥーン2」を発売し、同タイトルの発売に合わせて「ニンテンドースイッチ」の出荷も大幅に増やしたとみられるが、同証券では、株価的には10月27日に発売予定の「スーパーマリオオデッセイ」まで短期的な材料出尽くしとなった可能性があると指摘している。続く今週は、29日にスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>からPS4/3DS向けソフト「ドラゴンクエスト11」の発売が予定されているが、任天堂が今月13日に発売した3DSの廉価版「Newニンテンドー2DS LL」を含む3DSシリーズやPS4の販売台数増が見込めるとした。一方、スマホゲーム関連では、7月21日からグリー<3632>子会社Wright Flyer Studiosの「アナザーエデン 時空を超える猫」のテレビCM放送がスタートしたことを受けて、今後のランキングトレンドに注目したいという。また、ブロッコリー<2706>とKLab<3656>の共同開発によるリズムゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪Shining Live」の事前登録者数が21日に100万人を突破したことで、今夏に予定される配信後の動向にも関心を持っているようだ。

■協栄産業 <6973>  304円  +80 円 (+35.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 協栄産業<6973>が値幅制限いっぱいの304円と値を飛ばした。300円台回復は2014年7月以来3年ぶり。時価総額100億円未満で、値動きが軽く、寄り付きの大口買いを契機に買いが買いを呼ぶ展開となった。市場では「マネーゲームの様相が強いが、三菱電機系の電子部品商社で、中国の自動化ニーズに伴うFA関連製品の需要が拡大するとの観測が人気化の底流にあると思われる。また、リチウムイオン電池など2次電池の取り扱いでも思惑がある。ROEの低さは気になるが、一方でPBR0.6倍台は商社という業態を考慮しても割安感がある」(国内準大手証券)と指摘されていた。

■ASJ <2351>  2,833円  +500 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 24日、ASJ <2351> [東証M] が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が900万円の黒字(前年同期は8100万円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。主力のクラウドサービスが堅調に推移したうえ、子会社の収益化が進んだことが寄与した。通期計画の2800万円に対する進捗率は32.1%となり、好調なスタートを切ったことが好感された。また同日、東証が25日売買分から同社に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いも向かった。

■ツナグS <6551>  5,950円  +800 円 (+15.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ツナグ・ソリューションズ<6551>が続急伸。24日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークスの保有比率が6.71%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、需給思惑が働いたようだ。なお、報告義務発生日は7月14日。また、保有目的は純投資としている。

■タカチホ <8225>  197円  +21 円 (+11.9%)  本日終値
 タカチホ<8225>の上値に可能性が広がってきた。同社は長野県を本拠に、観光土産品の製造・卸や小売などを全国展開し、業界最大手に位置している。17年4~6月の訪日観光客の旅行消費額は前年同期比13%増と2ケタ伸長し四半期ベースで過去最高を記録するなど、インバウンド需要の完全復活を印象づけるなか、同社株に対する見直し機運が台頭しそうだ。3月にオープンした「旬粋」ブランド鎌倉店の収益貢献が見込める18年3月期は、経常利益段階で前期比15.7%増の2億5000万円見込みと回復色が鮮明となる。時価は200円前後と依然として値ごろ感があるうえ、PER8倍台、PBR0.7倍台と株価指標面でも格安の水準にある。時価総額は13億円弱と小型株ゆえに値動きも軽い。短期回転売買の対象となりやすいだけに日足で上ヒゲをつけるケースも多く、テクニカル的にその点は注意を要するが、ファンダメンタルズ面からあまりにも割安で、中期的にも200円前後は買いで対処して報われる水準だ。(銀)

■明治機械 <6334>  538円  +57 円 (+11.9%)  本日終値
 製粉、飼料製造設備プラントトップの明治機械<6334>は、株価500円前後でのもちあいを上放れて大幅高となっている。ただ、株価指標面では、PER11倍台と依然として割安水準にある。同社は18年3月期の連結業績予想で、売上高87億1200万円(前期比32.3%増)、経常利益7億2700万円(同84.6%増)と大幅な増収増益を見込んでいる。産業機械関連事業では、飼料メーカーでコストダウンを目的とした工場集約などが活発化し、今後も継続するものとみられ、中小規模のプラント工事などを積極的に受注する。一方、新分野進出の取り組みとして、コンビニ・立ち食いチェーンのそば、同じく米粉などの需要が伸びており、各メーカーに対して各種の設備工事や、主力製品であるロール機などの提案を強化する方針だ。

■ソルクシーズ <4284>  885円  +86 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 ソルクシーズ<4284>が急伸。24日取引終了後、17年12月期の連結業績予想の見直しを発表し、最終利益は4億円から5億円(前期比37.7%増)へ増額修正したことが好感された。売上高は134億円(同0.8%増)、営業利益は7億円(同14.2%増)で据え置いた。投資事業組合の運用益拡大で営業外収益は予想を上回る見込みのため、最終利益を増額修正している。

■日本高純度化学 <4973>  2,796円  +220 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 日本高純度化学 <4973> が4連騰し、年初来高値を連日で更新した。同社は24日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比54.5%増の3.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン向け半導体や電子部品の需要回復を背景に、マザーボードやコネクター、リードフレーム用めっき薬品の販売が大きく伸びたことが寄与。上期計画の4.5億円に対する進捗率が69.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 シンワアート <2437>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均