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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落、FOMCを前に手控えムードが強まる (7月25日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19979.56
高値  20036.31(09:14)
安値  19941.61(11:28)
大引け 19955.20(前日比 -20.47 、 -0.10% )

売買高  14億9756万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8865億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続落、朝高後に値を消す
 2.25-26日に開催されるFOMCを前に買い手控えムード
 3.全体はドル円相場に振り回されるも、輸出株は底堅さを発揮
 4.国内企業の4~6月期決算発表本格化を前に慎重な動き
 5.売買代金は盛り上がりを欠き、3日連続で2兆円台割れ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは66ドル安と3日続落。FOMCを控えて利益確定売りが優勢となるなか、競合薬の販売が嫌気されたジョンソン・エンド・ジョンソンの大幅安も指数を押し下げた。

 東京市場では朝方買いが先行したものの、その後伸び悩み、前場後半に日経平均株価はマイナス圏に沈んだ。後場も小幅安水準でもみ合う展開が続いた。

 25日の東京市場は、前日の米国株市場ではNYダウが続落したものの、ナスダック指数は反発し最高値を更新、為替相場が朝方は円安方向に振れていたこともあって、本日の東京市場は買い優勢で始まった。ただ、日経平均は寄り後早々に2万円台を回復する場面もあったが、買いが続かなかった。今週から国内企業の4~6月期決算が本格化することや、目先的には25、26日の日程で行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に手控えムードが強まった。為替が前場後半から円高方向に押し戻され、後場取引時間中には再び110円台に入るなど円買いの動きが強まり、全体相場に影響を与えた。もっとも自動車セクターは円高にも関わらず強い動きを示し、銀行株も底堅さを発揮したことで下げ幅は限定的だった。なお、東証1部の売買代金は3日連続で2兆円台を割り込んだ。

 個別では、任天堂<7974>が断トツの商いをこなしながらも下値模索の展開。昭和電工<4004>も軟調。東芝<6502>も値を下げた。enish<3667>が大きく売り込まれ、東京個別指導学院<4745>、ゲンキー<2772>も下落。さくらインターネット<3778>、フォーカスシステムズ<4662>が安く、大王製紙<3880>、日本製紙<3863>など紙パ株も売られた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、塩野義製薬<4507>も買いを集めた。安川電機<6506>は上値追い加速で最高値を更新。レナウン<3606>、新日本理化<4406>などが活況高に買われた。協栄産業<6973>がストップ高、GMOクラウド<3788>も大幅高となった。コクヨ<7984>、信越ポリマー<7970>なども値を飛ばしている。土木管理総合試験所<6171>、石川製作所<6208>も上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、安川電 <6506> 、信越化 <4063> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、資生堂 <4911> 、電通 <4324> 、オリンパス <7733> 、花王 <4452> 。押し下げ効果は約21円。

 東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)輸送用機器、(3)非鉄金属、(4)銀行業、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)その他製品、(3)空運業、(4)水産・農林業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△テラ <2191> [JQ]
 子会社テラファーマが特区「指定法人」に。
△ASJ <2351> [東証M]
 4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△芦森工 <3526>
 東証が信用規制解除。
△GMOクラウ <3788>
 レオスキャピタルが5.43%保有。
△ソルクシーズ <4284>
 上期経常を一転75%増益に上方修正、通期も増額。
△日本高純度 <4973>
 4-6月期(1Q)経常は54%増益で着地。
△ツナグS <6551> [東証M]
 レオスキャピタルが6.71%保有で需給思惑。
△信越ポリ <7970>
 非開示だった今期経常は15%増益。
△イオンFS <8570>
 みずほ証券が新規に「買い」でカバレッジ開始。
△ニトリHD <9843>
 7月既存店売上高は2ヵ月ぶりに前年同月を上回る。

▲イーブック <3658>
 第1四半期営業利益は3300万円の黒字も低進捗を嫌気。
▲大王製紙 <3880>
 「4~6月期営業益は8割減」と報道。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)協栄産 <6973> 、(2)日理化 <4406> 、(3)ソルクシーズ <4284> 、(4)GMOクラウ <3788> 、(5)セントケア <2374> 、(6)日本高純度 <4973> 、(7)オハラ <5218> 、(8)レナウン <3606> 、(9)芦森工 <3526> 、(10)コクヨ <7984> 。

 値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)enish <3667> 、(3)イーブック <3658> 、(4)OBC <4733> 、(5)サーラ <2734> 、(6)東京個別 <4745> 、(7)昭電工 <4004> 、(8)ランド <8918> 、(9)ゲンキー <2772> 、(10)東芝 <6502> 。

【大引け】

 日経平均は前日比20.47円(0.10%)安の1万9955.20円。TOPIXは前日比4.50(0.28%)安の1617.07。出来高は概算で14億9756万株。値上がり銘柄数は593、値下がり銘柄数は1297となった。日経ジャスダック平均は3356.07円(15.96円高)。

[2017年7月25日]

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