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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):GMOクラウ、オハラ、コクヨ

GMOクラウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■GMOクラウド <3788>  4,355円  +415 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 GMOクラウド<3788>が3連騰。24日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークスの保有比率が5.43%となり、新たに5%を超えたことが判明したことから、需給思惑が働いたようだ。なお、報告義務発生日は7月14日。また、保有目的は純投資としている。

■オハラ <5218>  1,452円  +114 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 オハラ<5218>が大幅高で2月27日につけた年初来高値1438円を5カ月ぶりに上抜き新高値に買われた。米国では排ガスを全く出さない自動車について、一定の販売比率を確保しなければいけないというゼロ・エミッション・ビークル(ZEV)規制が来年から強化され、ハイブリッド車がその範疇から外れる。これが電気自動車(EV)シフトを加速させるほか、中国でも国家戦略としてEVの普及を推進している状況にあり、動力源であるリチウム電池に対する需要が急増している。そのなか、同社は、リチウムイオン電池の電解質やセパレーターなどに活用が見込まれるリチウムイオン伝導性ガラスセラミックスを手掛けていることなどが、材料視されている。

■コクヨ <7984>  1,664円  +109 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 コクヨ<7984>が大幅続伸し、07年1月以来、約10年半ぶりの高値水準となった。24日午後2時ごろに17年12月期の営業利益予想と配当予想の上方修正を発表しており、引き続きこれを好材料視した買いが入ったようだ。ステーショナリー事業やファニチャー関連事業の見通しを引き下げたことで、売上高は3160億円から3128億円(前期比1.7%増)へ下方修正したが、通販・小売関連事業が好調に推移していることや、商品ミックスの改善などが寄与し、営業利益は160億円から168億円(前期比8.8%増)へ、純利益は125億円から139億円(同14.1%増)へ上方修正した。また従来、中間12円、期末12円50銭を予定していた配当計画について、中間・期末各13円50銭の年27円(従来予想24円50銭、前期22円)にするとしている。なお、前日終値時点でのPERは13倍台にすぎず、割安感も株高に一役買ったようだ。

■信越ポリマー <7970>  1,021円  +66 円 (+6.9%)  本日終値
 信越ポリマー <7970> が4日続伸し、年初来高値を連日で更新した。同社は24日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比54.3%増の18.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。半導体ウエハー搬送容器や車載用タッチスイッチが好調だったほか、液晶接続用コネクターの販売も伸びた。円安による採算改善や為替差損益の改善も増益に大きく貢献した。併せて、非開示だった通期の同利益は前期比14.6%増の68億円に伸びる見しを示した。また、今期の年間配当を12円(前年同期は12円)実施する方針とした。

■安川電機 <6506>  2,968円  +124 円 (+4.4%)  本日終値
 安川電機<6506>が4日続伸。前週末に通期業績予想の大幅増額を受け256円高と急伸、その後も大きく開けたマドを埋める気配もなく上値追い態勢を継続している。産業用ロボットで世界屈指の実力を持ち、世界的な設備投資需要の拡大を背景に追い風が強い。市場では「設備投資は自動化ニーズが中心。特に中国ではスマートフォン製造工場で使われる産業用ロボットやコントロール機器が好調で同社業績の押し上げ役となっている」(国内中堅証券)と指摘する。第1四半期時点で通期見通しを大きく見直したことは株式市場にも強いインパクトを与え、他の設備投資関連株の株価も軒並み刺激される格好となっている。

■イオンFS <8570>  2,372円  +85 円 (+3.7%)  本日終値
 イオンフィナンシャルサービス<8570>が反発。みずほ証券は24日、同社株の投資判断を新規「買い」でカバレッジを開始した。目標株価は2700円としている。イオン<8267>グループの強力なネットワークをバックグラウンドとするが、電子マネーのWAON(運営はイオン本体)やイオン銀行などとのシナジーにより、「イオン系列店舗でお得」以上の競争優位性を持つ、と指摘。また、アジアの新興国(タイ、マレーシアなど)での利益成長の貢献もあり、金融サービスセクターにおいて高い安定成長力があるとみている。18年3月期の連結純利益は前期比6%増の419億円と会社計画(400億円)に対し増額修正を見込むほか、19年3月期は同452億円と連続増益を予想している。

■ニトリホールディングス <9843>  15,510円  +550 円 (+3.7%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が続伸。24日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比9.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。7月上旬から全国各地で真夏日が続いたことで、接触冷感機能を持つ「Nクール」シリーズが好調に推移した。なかでも敷パッド・肌布団・タオルケットなどの寝装品およびラグ・マットが大きく牽引した。また、家具ではリクライニングソファやソファベッド、自社開発商品のマットレス「Nスリープ」シリーズが好調だった。

■ツガミ <6101>  911円  +32 円 (+3.6%)  本日終値
 ツガミ<6101>が4日続伸で約2カ月ぶりに900円台を回復、設備投資関連株に物色の矛先が向かうなか、同社株にも根強い買いが続く。中国市場ではスマートフォン製造工場向けに組み立て関連の設備投資需要が旺盛、安川電機<6506>の通期業績予想の大幅上方修正が市場にインパクトを与え、その物色人気が横に広がっている。そのなか、工作機械業界は中国スマホ向けやインドの自動車関連の投資案件などで好収益環境を享受しており、6月の工作機械受注額は前年同期比31%増の1430億円と7カ月連続で前年同月を上回っている。ツガミは28日に決算発表を控えるが、好決算を先取りする買いを呼び込んでいる形だ。

■gumi <3903>  1,547円  +45 円 (+3.0%)  本日終値
 gumi<3903>が3日続伸。同社は24日、今月19日にサービスを開始したスマートフォン向けゲームアプリ「スマッシュ&マジック」が300万ダウンロードを突破したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。また、同日には、ギークス(東京都渋谷区)が制作し、gumiと国内パブリッシング契約を結んでいるゲームアプリ「カクテル王子(プリンス)」の配信が開始されたことも明らかにしている。

■日立造船 <7004>  570円  +15 円 (+2.7%)  本日終値
 日立造船<7004>が続伸。同社はきょう、大阪産業技術研究所と共同で業務・産業用固体酸化物形燃料電池発電装置(業務・産業用SOFC)の実証実験を開始したと発表した。この事業は、同社が業務・産業用SOFCの開発に、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「固体酸化物形燃料電池を用いた業務用システムの実用化技術実証」の支援を受けて実施するもの。今後、同社と大阪産業技術研究所は、4000時間以上の連続運転試験によるこの装置の安全性・信頼性の評価や、さらなる高度化に向けた構成部材などの研究・試験・評価などを実施する。

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