【特集】きょうもまた史上最高値、大注目「東証2部」のまだまだ割安28銘柄 <株探トップ特集>
ウェーブHD <日足> 「株探」多機能チャートより
―円高・日経平均大幅安もどこ吹く風、いま一番熱いマーケットの有望株―
週明け24日の東京株式市場は、外国為替市場での1ドル=110円台後半への円高・ドル安進行や、前週末の欧米株安を嫌気し、日経平均株価終値は前週末比124円8銭安の1万9975円67銭と4日ぶりに2万円の大台を割り込んだ。ところが、同日の東証2部株価指数終値は、前週末比32.39ポイント高の6264.33と、1969年の算出開始以来の最高値を更新している。2部市場は比較的低位の銘柄が多く、最低投資単位当たりの金額が東証1部や新興市場の銘柄に比べて少額で個人投資家が参加しやすいのが特長。東証2部上場の好業績・割安銘柄に照準を合わせた。
●E・JHD、国内建設コンサルで高付加価値型業務の受注拡大
E・Jホールディングス <2153> [東証2]が12日に発表した、18年5月期の連結業績見通しは売上高250億円(前期比8.8%増)、経常利益14億5000万円(15.1%増)を見込んでいる。今期は防災対策やインフラ保全などの国内建設コンサルで高付加価値型業務の受注拡大に注力するほか、海外では東南アジアでの事業拡大を進める。また、IT活用や働き方改革などによる生産システム改革と業務プロセスの改革、経費削減やさらなる経営合理化の推進なども継続して行い、最適な事業運営体制を効率よく稼働させ、収益力向上を目指す。また同日、21年5月期に経常利益21億円を目指す中期経営計画も発表している。
●アップル、多国間の貿易ルートを確保し自動車流通市場を活性化
東南アジア向け中古車輸出を主力事業とするアップルインターナショナル <2788> [東証2]が5月15日に発表した、17年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算は、売上高37億2700万円(前年同期比5.1%増)、経常利益1億1300万円(同21.7%増)となった。同社グループは、自動車市場の拡大が見込まれるタイを中心に、東南アジア諸国およびその周辺国で、メーカーブランドの商品によって多国間の貿易ルートを確保し、高付加価値化を図ることにより自動車市場の流通の活性化と収益拡大に努める。なお、17年12月期通期業績は売上高170億1400万円(前期比14.9%増)、経常利益7億2800万円(40.8%増)を見込んでいる、
●セントラル総合開発、今期中に13物件の竣工を予定
ファミリー向け分譲マンションを手掛けるセントラル総合開発 <3238> [東証2]が5月12日に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高270億円(前期比7.7%増)、経常利益6億5000万円(同51.4増)を見込む。同社は、17年度に13物件の竣工を予定。同社の強みである「全国に展開する拠点ポートフォリオ」で立地エリアを厳選し、相対取引を中心とした用地仕入れを行った結果、首都圏3物件、地方圏10物件と地方圏の割合が高くなっている。このうち既に10物件の発売を開始(17年3月末日現在)しており、販売は順調に進捗している。自社販売部と外部委託先との連携を高めながら、常にアンテナを高くし、エリアごと・物件ごとに顧客動向を見極めながら販売を促進していく。
●日本精蝋、1四半期の経常利益進捗率は対上期比で83%達成
日本精蝋 <5010> [東証2]は4月26日に、17年12月期第1四半期(1-3月)の連結決算を発表した。経常損益は、4億9800万円の黒字(前年同期は2700万円の赤字)に浮上し、上半期計画6億円に対する進捗率は83.0%に達した。ワックス販売は国内販売では蝋燭用が漸減するなか高機能製品を中心に堅調を持続し、販売数量では前年同期に比較して6トン増の8728トン、販売高では800万円減の28億6500万円となった。輸出販売では中国大手ワックスメーカーの定期修理による引き合いや、米国向け液状輸出の増販で、販売数量では前年同期に比較して3278トン増の1万1862トン、販売高で4億5100万円増の19億3800万円の実績となった。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
●明治機械、中小規模のプラント工事などを積極受注
製粉、飼料製造設備プラントトップの明治機械 <6334> [東証2]は5月9日、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は87億1200万円(前期比32.3%増)、経常利益は7億2700万円(同84.6%増)を見込む。産業機械関連事業では、飼料メーカーでコストダウンを目的とした工場集約などが活発化し、今後も継続するものとみられ、中小規模のプラント工事などを積極的に受注する。一方、新分野進出の取り組みとして、コンビニ・立ち食いチェーンのそば、同じく米粉などの需要が伸びており、各メーカーに対して各種の設備工事や、主力製品であるロール機などの提案を強化する。
●南海プライウッド、収納材を中心とする新製品の生産販売に注力
収納材、床材など住宅内装材総合メーカーの南海プライウッド <7887> [東証2]は、5月12日に発表した18年3月期の連結業績で売上高172億円(前期比2.1%増)、経常利益13億円(同70.0%増)と大幅増益を見込む。政府による住宅取得支援策が継続していること、住宅ローン金利が極めて低い水準にあることなどにより、住宅取得需要は今後も概ね堅調に推移するものと予想される。こうした環境のなかで同社は、引続き収納材を中心とする新製品の生産販売に力を注ぎ、リフォーム市場・非住宅市場の販路拡大への取り組むとともに生産体制の充実を図ることで収益の確保に努める。
●ウェーブHD、壁紙の販売拡大や操業度向上が利益押し上げ
ウェーブロックホールディングス <7940> [東証2]は18日、18年3月期通期の連結業績を上方修正した。売上高280億円を281億円(前期比4.5%増)へ、経常利益17億5000万円を19億9000万円(同17.3%増)へとそれぞれ増額した。政府による住宅取得支援策が継続していること、住宅ローン金利が極めて低い水準にあることなどにより、住宅取得需要は今後も概ね堅調に推移するものと予想される。これに伴い、インテリア事業で壁紙の販売が想定以上に伸びることが寄与する。また、生産数量増加に伴う操業度向上や経費削減の進展なども利益を押し上げている。
◆東証2部「主な大幅増益の割安銘柄」◆
経常
銘柄 <コード> 増益率 株価 PER
E・JHD <2153> [東証2] 15.1 1040 6.0
アップル <2788> [東証2] 40.8 356 8.6
カワサキ <3045> [東証2] 6.3倍 1767 11.0
黒谷 <3168> [東証2] 黒転 822 9.6
ICDA <3184> [東証2] 30.1 1535 6.9
セントラル総 <3238> [東証2] 51.5 270 5.2
クロスプラス <3320> [東証2] 18.2 1002 8.6
オーベクス <3583> [東証2] 20.6 269 9.7
京進 <4735> [東証2] 23.2 649 7.1
日精蝋 <5010> [東証2] 72.4 359 10.7
高松機械 <6155> [東証2] 59.7 950 10.7
カワタ <6292> [東証2] 32.6 601 10.9
明治機 <6334> [東証2] 84.6 481 10.7
富士通コン <6719> [東証2] 26.9 427 10.4
星和電 <6748> [東証2] 11倍 438 9.6
カネミツ <7208> [東証2] 15.8 1415 8.9
ユニバンス <7254> [東証2] 10倍 318 9.5
ヤギ <7460> [東証2] 35.4 1758 5.9
南プラ <7887> [東証2] 70.2 545 6.6
ウェーブHD <7940> [東証2] 17.3 1454 9.9
ミロク <7983> [東証2] 14.4 472 9.8
ユアサフナ <8006> [東証2] 12.7 323 9.7
築地魚 <8039> [東証2] 7.2倍 1321 6.6
ナラサキ <8085> [東証2] 20.8 304 5.9
電響社 <8144> [東証2] 26.3 1407 11.4
MGホーム <8891> [東証2] 19.5 980 5.6
大日本コン <9797> [東証2] 39.2 528 8.4
堺商事 <9967> [東証2] 27.3 327 7.4
※株価は24日終値、単位:%、円、倍
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