【特集】決算先取り、4-6月期【大幅増益】期待リスト[第3弾] <成長株特集>
オカアイヨン <日足> 「株探」多機能チャートより
下表では、時価総額50億円以上200億円未満の3月決算企業を対象に、直近四半期の1-3月期に経常利益が前年同期比で「3四半期以上2ケタ増益」を続けている銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も増益を見込む24社を選び出し、直近四半期の増益率が大きい順に記した。持続的に大幅増益を続ける企業は、安定的に成長する可能性が高く、4-6月期も好業績が期待される有力候補として注目していいだろう。
増益率トップは建物解体用の建設機械メーカー、オカアイヨン <6294> 。17年1-3月期(第4四半期)は圧砕機や環境関連機器の販売が拡大し、経常利益は前年同期を10.6倍も上回って着地。18年3月期は東京五輪関連や都市再開発などの建設需要を追い風に、2期連続の最高益更新を見込む。株価は5月に1995年2月以来、実に22年3ヵ月ぶりとなる1400円台に大復活を果たしたが、予想PER11.7倍と割安感が残っており、上値の伸びしろはありそうだ。
2位の相模ゴム工業 <5194> [東証2]は中国をはじめとする訪日外国人客などにコンドームの新製品の販売が好調だった。さらに円安が進んだこともプラスに働き、1-3月期の経常利益は前年同期比7.8倍に拡大、四半期ベースの過去最高益を更新した。3位の京写 <6837> [JQ]は車載用プリント配線基板の受注増勢や合理化効果で、3四半期連続で2ケタ増益を達成した。
4位のダイベア <6478> [東証2]は自動車用軸受け製品の販売増加や原価低減が寄与し、1-3月期の経常利益は前年同期比5.3倍に膨らんだ。18年3月期は前期比22.9%増の10億円と7期ぶりの利益水準に回復する見通しだ。5位のエノモト <6928> [JQ]は自動車向けリードフレームやスマートフォン向けコネクター用部品が伸びた。足元の業績は好調にもかかわらず、予想PER7.9倍、PBR0.6倍と割安感が強い。
また、経常利益に加え、売上高も「3四半期以上2ケタ増」が続く、ハイマックス <4299> 、内外テック <3374> [JQ]、エヌアイシ・オートテック <5742> [JQ]もマークしておきたい。なかでも、内外テックは今期経常利益の伸び率が1.3%の見込みだが、同社は期初予想を保守的に見積もる傾向がある。前期まで4期連続で期初予想を大きく上回って着地しており、今期も業績上振れが期待される。
このほか、アイ・テック <9964> [JQ]、カネミツ <7208> [東証2]、日本金属 <5491> 、ヨシタケ <6488> [JQ]などは予想PERが10倍以下と割安感が強く、上値余地の大きい銘柄として注目したい。
四半期
┌─ 経常利益 ─┐ 2ケタ増益 今期 予想
コード 銘柄名 増益率 1-3月期 連続期数 増益率 PER
<6294> オカアイヨン 957 317 3 14.5 11.7
<5194> 相模ゴ 682 524 4 3.3 15.6
<6837> 京写 457 195 3 13.0 13.1
<6478> ダイベア 430 286 3 22.9 12.2
<6928> エノモト 203 270 3 0.5 7.9
<4800> オリコン 135 202 3 14.2 11.2
<9964> アイ・テック 126 1432 3 3.5 5.4
<6089> ウィルG 123 846 3 13.6 17.4
<7208> カネミツ 103 313 3 15.8 8.9
<5491> 日金属 78.9 560 5 7.5 8.5
<2152> 幼児活動研 50.0 303 3 3.2 11.0
<6488> ヨシタケ 46.5 252 3 4.2 9.8
<5945> 天竜製鋸 41.2 322 3 1.6 12.7
<9852> CBGM 38.1 645 4 1.4 7.6
<4299> ハイマクス 36.9 178 3 1.4 12.0
<5955> ヤマシナ 28.7 148 3 0.4 35.6
<1737> MESCO 27.2 1058 3 0.6 10.7
<3374> 内外テック 24.6 400 3 1.3 17.3
<5742> NIC 23.8 276 5 1.9 26.4
<5367> ニッカトー 20.4 183 3 13.6 14.2
<6246> Tスマート 17.8 377 3 16.3 18.3
<9995> イーストン 15.0 283 3 9.0 16.8
<6167> 冨士ダイス 14.5 451 5 1.7 16.9
<6262> ペガサス 12.2 358 3 0.3 9.4
※売上高、経常利益の単位は百万円。
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