【市況】今週の【早わかり株式市況】今年の最高値圏での膠着相場続くも、週末に下押す
日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより
今週の株式市場は、前週から続く今年の最高値圏での膠着相場に終始したものの、週末に欧米株安を受け下振れた。
週初の26日は手掛かり材料難の中、日経平均は前週から続く狭いレンジでの往来となったものの、小幅に続伸した。
翌27日は為替が円安方向に振れたことで主力株を中心に幅広く買われ、日経平均は3日続伸し、今年の最高値圏に再浮上。28日は前日にハイテク株の比率が高い米ナスダック指数が大幅安となったことを受け、ハイテク株を中心に利益確定売りが膨らみ、4日ぶりに反落した。29日は前日の米株高や米長期金利の上昇に加え、為替の円安を受けてメガバンクをはじめ主力株が買われ反発した。ただ、今年最高値圏では戻り売り圧力が強く伸び悩んだ。
週末の30日は前日の欧米株安や円高基調が嫌気され、日経平均は反落した。約2週間ぶりに一時2万円大台を割り込む場面もあった。
日経平均株価は、前週比99円(0.49%)安の2万0033円と小幅反落して取引を終えた。週間の振れ幅は320円と、前週の368円から縮小した。
今年の後半戦に入する来週は手掛かり材料に乏しい中、2万円大台を巡る攻防となりそうだ。
重要イベントとしては、国内では3日朝に発表される日銀短観や7日発表の5月景気動向指数が注目される。海外では3日に発表される米国6月ISM製造業景況指数や7日発表の米国6月雇用統計に注視が必要だろう。
◆マーケット・トレンド(6月26日~30日)
【↑】 6月26日(月)―― 小幅続伸、任天堂の活況高が地合い支える
日経平均 20153.35( +20.68) 売買高13億9560万株 売買代金 1兆7505億円
【↑】 6月27日(火)―― 3日続伸、円安進行で主力株中心に買い優勢
日経平均 20225.09( +71.74) 売買高15億7397万株 売買代金 2兆1420億円
【↓】 6月28日(水)―― 4日ぶり反落、米株安でハイテク株中心に利益確定売り
日経平均 20130.41( -94.68) 売買高19億2007万株 売買代金 2兆4293億円
【↑】 6月29日(木)―― 反発、米株高や円安で主力株中心に買い優勢
日経平均 20220.30( +89.89) 売買高19億5041万株 売買代金 2兆4419億円
【↓】 6月30日(金)―― 反落・一時2万円割れ、欧米株安や円高を嫌気
日経平均 20033.43( -186.87) 売買高19億6897万株 売買代金 2兆6024億円
◆セクター・トレンド(6月26日~30日)
(1)JT <2914> など食品、ニトリHD <9843> など小売りといった消費関連株が売られた
(2)JR東日本 <9020> など陸運、大成建 <1801> など建設といった内需株がさえない
(3)ソニー <6758> など電機、ニコン <7731> など精密機器といった輸出株も総じて低調
(4)三菱UFJ <8306> など金融株は銀行、第一生命HD <8750> など保険株が上昇も
野村 <8604> など証券、オリックス <8591> などその他金融株は軟調
(5)原油反発で国際石開帝石 <1605> など鉱業、JXTG <5020> など石油株が買い戻された
(6)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった市況関連株が買われた
株探ニュース